王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom
- 主婦の友社 (2009年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784072547755
感想・レビュー・書評
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この人のお話のつくり方好き。
相性がいいのだろか。
先がまだまだ長いので、待ちきれない。
好きなこは、ウィル(蛙)とダスク。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
邦訳で再読。
面白かった!この世界観が好き!
訳にも不自然さを感じず。
おすすめのシリーズ。 -
う~ん、この本はかなりビミョーかも・・・・。 正直なところちょっと読み進めるのが苦痛でした。 世界観にも主人公にも、ついでに端役にもほとんど感情移入(と言うか、共感?)することができなくて、「ハウス」自体も何だか得体が知れないだけでちょっとなぁ・・・・っていう感じ。 何て言うのか描写のあちこちに「映画化してくんない???」っていう色気みたいなものを感じちゃって、楽しめなかった・・・・・とでも言いましょうか??
何で「映画化してくんない??」っていう色気みたいなものを感じたかと言うと、例えばハウスのスケール感とかインテリアの描写とか、アーサーと彼を襲う者の描写とか、格闘シーンとか、そのひとつひとつの描写が派手さはあっても精密さがないんですよね~。 だから例えばおどろおどろしい様子なんかの描写も映像的な描き方はしていても、そこから感じられる空気感みたいなものが希薄なんですよ。 もちろん主人公が喘息持ちで呼吸が苦しいという設定があるがゆえに、空気感を表し難いというのはわかるんだけど、それでもねぇ・・・・。
(全文はブログにて) -
ティピカルな異世界ファンタジーかと思ったら、結構ハードにSFの匂い。独創的な世界構造解釈の意外なおもしろさで、400ページ近く、ぐいんと読めた。言葉と時空、現象の関係性のこと、創造主、神と宇宙の成り立ちの関係のこと、考える刺激、手がかりとなる、冒険の中に、そんな面白さ。続き読むぞ。
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転校早々、喘息持ちのアーサーは体育の授業でどうしても長距離走を休むことができず、喘息の症状で倒れた。そこへ、奇妙な男たちがやってきた。マンデーと言う名の男は、ナイフのようなものをアーサーに残して行った。この瞬間から、アーサーの苦難の冒険が始まった…。
物語の導入が少しSFチック、かと思って読み進めたら、ファンタジー冒険小説でした。ハウスと呼ばれる別世界がアーサーの現実世界にもたらした、謎の伝染病の治療法を見つけるため、アーサー自身もハウスに行くのですが、そこから話はさらに壮大に。しかし、この1巻はとりあえずのところ冒険がメイン。次巻でさらに世界が深まるのに期待。 -
ぜんそくの発作で命を落とそうとしていたアーサーのもとに、どこからともなく奇妙な男があらわれ、鍵を渡す。不思議なことに、その鍵をにぎると、呼吸が楽になった。そして、奇妙な男がいなくなったとたん、空中から手帳が落ちてきた。なんの気なしに手帳をポケットにつっこみ、ふたたび意識を失う間際、鍵を手ばなしたアーサーだったが、病院のベッドでふと枕の下に違和感をおぼえて手を入れてみると、手ばなしたはずの鍵がある。ポケットにも、ちゃんと手帳が入っていた。手帳には「ハウスおよびその周辺の詳細地図帳」という題が刻印されていた。手帳を開くと真っ白のページにつぎつぎと文字や図が浮かび上がり、アーサーの前にとんでもない世界への扉が開く――。
全然ヒーローっぽくない主人公がちょっとずつ強くなって敵に立ち向かっていくストーリーです。ネタとしてはわりとありがちですが、世界観が独特で面白かった。後に巻が続くのでまだ序盤という感じ。リーフ・エドの二人とアーサーの絡みがほとんどなかったので拍子抜けしました。以後また出てきてくれるのかなーと期待。ハウスと第二世界の話が一番核だと思うんですが、謎な部分が多くて引き込まれます。っていうか何でアーサーが支配者なの??って感じなので、まだまだ伏線がいっぱいありそう。次も読みたいです。 -
半分くらいまでは、ちょっと退屈な感じでしたが、アーサーがハウスに入ってからはどんどん引き込まれていきました。
ハウス・・不思議な空間ですね
ハウスの住民って、人間のようで・・・にんげんじゃあない
創造主っていったいなにもの?神ってこと??
4次元階段はなんとも面白いですね。 -
ブログにレビューを書きました。
http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2009/07/post-efa5.html -
児童書。
最初はちょっと退屈、とか思ってたんだけど、アーサーがハウスに入る頃からスピードアップ。
ちょっとセブンスタワーと似てるかな。
ダスク(→ヌーン)とスージー・ブルーが好きでした。
これを読んでるとき、古王国記のときみたいなダークファンタジーも久々に読みたいと思ってしまった。
同じ作者だけにどこか通じるものがあるんだろうか。 -
やっぱりガース・ニクス&原田勝はゴールデンコンビですぅぅぅっ
ハリポタなんぞよりよっぽどこの人の作品の方が面白い!!
と思ってしまうのはやっぱ訳者のなせる業なんでしょうかね。
万物の創造主が残した遺言=WILLは7人の管財人によって分断され、各地に封印された。
そして一万年の間、彼女の遺志は踏みにじられ管財人は第二世界(人間界)への干渉を続けて居た。
一万年後、封印を解いた第一のウィルが逃げ出し、
月曜の午後、病弱なアーサーが体育の授業で瀕死の症状になったとき物語は動いた―――。
まぁキリスト教圏のお話であることは否めませんがむっちゃ面白いです。
単なる創世記の焼き直しではなく、ハウス住人の設定が機械仕掛けあり、イギリステイストあり(午後の紅茶)想像力に翼の生えた設定。
ハーメルンの笛吹きが顔を出したり複雑に絡み合った仕掛けが次から次に飛び出してきてハラハラドキドキ!
まったくガースさんの頭はどうなっているんだ!
という嬉しい裏切りの連続が続きます。
アーサー誕生時のインフルエンザもハウスの干渉があったからなのかなぁ。とかミステリ要素もたっぷりあって飽きさせません。
「創造主」が女性って設定も新鮮だし古きものもかっこいい!
そしてなによりハチャメチャ元気でありながら悲しい過去を失ったスージー・トルコ・ブルーが可愛い。
つらい過去といえば主人公のアーサーも生まれながらに辛い身の上で、彼を包んでいる家族の愛にほろりと来てしまいます。