気持ちが伝わる話しかた―自分も相手も心地いいアサーティブな表現術
- 主婦の友社 (2009年12月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784072704325
作品紹介・あらすじ
「もっと上手に伝えられたら、うまくいっていたかもしれない」「あの人との関係、何とかよくならないか…」そんな後悔や対人ストレスを減らしてくれるのが、アサーティブな表現。自分中心にも、相手中心にもならないお互いに心地いい伝えかただから、まわりの人たちとさわやかな関係を無理なく築けるようになります。
感想・レビュー・書評
-
いい本でした!
『怒る技法』『反応しない練習』仏教の考え方をもとにしているアンガーマネジメントやメンタルコントロール法より、アサーティブネスのほうが私には合っているようです。
「アサーティブでない反応」を3つのタイプに分け、特性と伝え方の注意点を指摘しています。私は「ドッカン」タイプです。自分の感情と向き合い、感情表現の仕方を見直すとよいそうです。自分の怒りを客観的に数値に表してみるのも有効。
そもそも、「ドッカンで言う」ときの心の裏には、自分の間違いを指摘されたくない、自分が負けたくないという自己防衛の心理が働いているというのは、改めて納得です。「自分の感情を相手のせいにして責めない」という考えにはハッとしました。
さて、タイトルでいう「気持ちが伝わる伝え方」ですが、
• 客観的な「事実(状況)」を説明する
• 事実に対する自分の「気持ち(感情)」を述べる
• 具体的かつ現実的な「要望(要求)」を述べる、あるいは「提案」をする
• その「結果」どうなるのか、あるいはどんな選択肢があるのかを説明する
このように整理して伝わりやすいようにするという方法を提唱されています。具体例もあってわかりやすかったです。
とはいえ、この4つのポイントを使っても「アサーティブでない」コミュニケーションをとってしまうという落とし穴があり、
• 事実は本当に客観的か(対等な立ち位置からはじめているか)
• 相手を責める気持ちからはじめていないか(感情に攻撃が含まれていないか)
• 自分に下心はないか(相手をコントロールする要望になっていないか)
• 結果は自分も相手も納得するものか(自分だけが満足していないか)
これらのポイントがあり相手にも敬意を払うことには常に意識したいものです。アサーティブへの道のりは長いけど、ちょっと光が見えてきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「相手が承認してくれる」ことに自己表現の動機があると、本当の自分の意見や気持ちがあやふやになり、自分が何を感じ、考えているかわからなくなってしまう。
→周りから浮かないよう、否定されないよう行動していて自分の考えや意思がなくなってしまった経験あり。
自己表現の方法を学ぶことの大切さを改めて認識した本です。 -
アサーティブな表現方法について学べる本。
これまでもアサーティブネスに関する本を読んだことはあったが、よく理解できなかった。この本では基礎から実践方法まで幅広く書かれており、分かりやすかった。
著者の伝えたいことが正に「アサーティブに」読者に伝わる良書だと思う。 -
自分と相手を大切にし、自分の気持ちを率直に、誠実に、対等に伝えるためのスキルが記されている。
特に、自分の要望や要求を相手に伝えるための4つのステップは、十分に吟味して表現することができれば効果的なのではないかと感じられた。
また、アサーティブなコミュニケーションを用いることをひとつの「権利」だと捉え、それを行使する/しないを決めるのも一人ひとりの責任だという著者の姿勢にも納得できた。 -
言い方、話し方、伝え方をすぐに改善したいときによい本です。
身の回りの不快なひとたちのことを、すこし深く理解するきっかけになる本でもあります。
周囲に他人を尊重することができないひとたちがあまりにも多いように感じたときに読むとよいでしょう。
意地悪な人も別に強いわけではないんだろうと考え直す余裕をくれる本です。 -
図書館
-
思ってた本と違った。。著者の経歴がすごい。言いづらいことですがって付けるのは良さそう。
-
50%の責任
-
実用的で理解しやすい本です。
さらっと読めるけど、何度も読み返して
身に着けたい!