- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074207886
作品紹介・あらすじ
西都にて、壬氏に求婚された猫猫。今まであやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると首を縦に振ることはできない。軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された猫猫の肩書だった。猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが-------。
感想・レビュー・書評
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西都の旅から白娘娘、里樹の受難から幼い恋路。
盛りだくさんな内容だが、全て白娘娘が絡んでくる。
壬氏との関係もはっきりさせなければならない猫猫の悩みは続く。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。オビの煽りに”プロポーズの行方は?”って書かれていて、5巻でだれかなんかプロポーズしたっけ?とはたと考える。政治的なヤツか?そんなことなかったような??と、とりあえず、ざっと5巻をスキムしたが、やはりなにがプロポーズなのかわからず。まあ、いいかとふと、カバー裏のあらすじを読んだら、「西都にて、壬氏に求婚された猫猫。』とあった、そういうプロポーズね、と思って、とりま、ラストのシーンを読み返したが、やっぱりちゃんと言葉にしてプロポーズしていないんでは??あれでは誤魔化しようがあろうもん、うまいこと描くなぁ、と感心。壬子も猫猫も環境が環境なので、ややこしいが実技がともなっていない2人なのと、恋愛脳でもない2人なので、非常に清々しくも面白い。政治的に利のある合わせ故に、より掛け合いの面白さが目立つ。馬閃がいわゆるヒーロー的な人設定なのがツボった、壬氏との練習やら恋やらと結構な中心選手っぷりであった。
猫猫、初の父方の実家へいく件。花嫁の自殺事件の謎、趙迂の画の師匠の毒殺未遂事件、湖(底無し沼?)の上を歩いて(踊って?)渡る女の謎。 -
西都にて、壬氏に求婚された猫猫。
はたして猫猫は壬氏からのプロポーズを受けるのか?
受けないに1票!
と言う訳で、目が離せません。
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運の悪い上級妃「里樹」の巻といっていいと思う。
ぜひ全て読み終わった後、表紙と見返しをじっくり眺めるのを楽しみに読み進めてほしいなと思う。
挿絵多いし、カラーもあってその部分も楽しいシリーズだと思っているけど、今回は本当に秀逸。特に表紙。
全体に横たわるテーマはどれもゆっくり進行中。 -
猫猫と壬氏の話はおやすみ。里樹妃が中心の話。
色々あって大変だった彼女も少しは報われると良いなと感しました。
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壬氏様度合いが私的には少し足りないのですが、里樹姫の話はいい話でした。
この年で人に疎まれ尽くされた彼女の幸せを猫猫でなくても願うと思う。
2024.3.9
41
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羅半、馬閃などキャラがより生き生きとしてきている。だからか、壬氏がちょっと霞んできている…。
猫猫の立ち位置がしっかりしてきたので、安心して読める。
あと、羅漢にもうちょっと優しくしてあげて… -
わたしも猫猫同様、最初は里樹の不幸体質が苦手でした。
幼さもあったけど、自分でなんとかしようという毅さがなかったから、というのもあります。
でも、まぁ猫猫が彼女をほっとけなくなったように、わたしも最近ではそんなに疎むこともないかなぁと若干同情もしていました。
結果として、一年後には丸くおさまりそうで良かった。
帯にあったプロポーズってなんのこと?!
わたしには、やんごとなき方々のやり取りは理解しかねていたようです。あれがプロポーズだったとは。
壬氏なら、猫猫の性癖も熟知しているし
猫猫も、壬氏の内面を色眼鏡なく見てあげられるだろうから、
色恋というより打算的な婚姻でも、問題ないと思うんだけどなぁ。