- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074524006
作品紹介・あらすじ
玉鶯は、蝗害は異民族のせいで起きたと憤る民を鎮める名目で、砂欧に戦争を仕掛けようとしていた。壬氏は戦を避けようと頭を悩ませていたが、玉鶯の暗殺という思わぬ形で戦を回避することになる。しかし、領主代行を失った西都の舵を取る者がいない。壬氏は、いやいやながら西都の政務を執ることになった。 猫猫は、心身ともに疲弊する壬氏を気遣いながら、怪我人や病人を診る日々を送っていた。そんなある日、壬氏は、領主代行だった玉鶯の息子たちを、西都のために後継者として政治を教え、育成してほしいと頼まれる。しかし、玉鶯の長男・鴟梟はどうしようもない無頼漢であった。他の二人も後継者教育を受けたことなどないことがわかり、猫猫は頭を抱えてしまうのだが----。
感想・レビュー・書評
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玉鶯が暗殺された後領主代行を失った西都の舵を取るものがいない。嫌々壬氏が政務を取りつつ玉鶯の息子達の中から後継者を見出そうとするが長男は無頼漢だし次男三男も決め手に欠ける。猫猫は医官付き官女としての職務をいつも通り謎を解きながらこなしていたが、後継者騒動に巻き込まれ逃亡生活を送る羽目に。前半の謎解きとか、逃亡生活での猫猫のしたたかぶりが薬の知識を総動員したものだったのでこれこれ、と嬉しくなった。だって薬屋だもんねー。西都編でのあれやこれやが繋がり、謎の行動をしていた雀の正体も明かされ、ついに猫猫が!壬氏に!な展開にもなり(絶対水連は市原悦子ポジションにいたと思う)読み応えのあるほくほくな巻でした。
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今回もなかなか読み応えがありました。
後継者問題だけかと思いきや、「彼女」の秘密が明らかになりました。とても悲しい過去。
猫猫と壬氏の仲も深まりましたね。
ようやく中央に帰れそうですな。
あっ、忘れちゃいけないよ、羅半兄。 -
面白かった!さらに続く西都編、前巻で玉鴬が殺されて、戦は回避したが、問題が鬱積。玉鴬の3人の息子が中心になって、一悶着ある。女装した男児の虫歯を抜き、暗殺されかけた鴟梟の治療をしたことで猫猫も巻き込まれる。とうとう雀さんについてが明らかになる。巳の一族が面白い。
オチはすべて羅半兄がもっていく(笑)
「あんあ腰が入った鍬さばきの旦那が名家ってことはないでしょ?
代々農民に決まってるさ」 -
今回もすごく面白かった!他の作品を読んでから戻ってくるとこの安定の面白さに安堵を覚える。
李白の出番が多めなのが良き。この作品の中で1番バランス感覚のあり、頭も体力も性格もいい奴なので李白が多く出ると物語が健全に進む笑
雀の正体というか、過去がいよいよ明らかになる!薄ら漂ってはいたが、ちゃんと練り込まれてるわぁ。
雀さんと馬良は意外といい夫婦かもしれない。
壬氏様と猫猫の絡み、今回は多めでしたね。(*⁰▿⁰*)
我慢している壬氏様、本当愛いです。
猫猫もがばーっと行かないのが良いです。
いろんな人の過去がオープンになった西都編も終わり。いろんなキャラの背景がオープンになったと同時に新しいキャラも増えるから抜かりがないなぁ。
2024.4.29
65 -
親の心、愛情を求めてやまないのが人間なのかな。少なくとも今回スポットライトが当てられたキャラはそう。認められたい大切にされたい役に立ちたいの根源はそこ。求めても得られなかったり代わりを得たり。
あの二人も代わりにお互いを得られたらいいのに。 -
雀さんが…!な回。
知り合いが増えてゆく猫猫。最初の頃より味方がぐんと増えた。
内容はお家騒動。あとは猫猫受難。これはいつも通りか。
やっと中央に帰れそう! -
悔しいーー!!今回も面白かった!
無事じゃないけど、無事でよかったよぉ!
そして何だかんだで、いい雰囲気じゃないかぁ!!