炎の蜃気楼シリーズ(35) 耀変黙示録 6 ―乱火の章― (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 261
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086001410

作品紹介・あらすじ

己が手に堕ちた高耶の姿を四国中に見せつけ、信長は"裏四国"支配を宣言した。その上で、赤鯨衆が降伏せねば、高耶が四国に地獄をもたらすと言う。衝撃を受けつつも、嶺次郎は彼を救出すべく安土城へ向かおうとする。だが、信長は既に動塞・安土城によって彼らを射程に捉えていた!一方、紫灯護摩を執り行う本宮大社では、死者を排除しようと現代人が押しかけ、テルたち修験者を襲い始めて。

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず表紙が…!SMのひとのようだ。
    囚われの高耶さんです。とりあえず服を…服を着せてあげて!!
    過去登場キャラいっぱいですけど、隆也くんと哲也くんが会うシーンにうおおおおお!!ってなった。高耶さんがやってきたことは無じゃないんだな、色んな人のなかに高耶さんは生きていくんだな、と。
    武藤さんと高耶さんの友情にも涙。武藤さんこそ上杉景虎じゃない仰木高耶をみてきたひとなんだろう。
    反撃の狼煙が上がりはじめた今巻。あと5巻です。

  • 炎の蜃気楼35

    すごい…なにこれおもしろい。

    綾子も魔王の種を植えられていた。ひょっとして鮎川も?色部さんも?

    なんてこったい。

    譲の魔王の種は取り除けるのね。なら他の人も取り除ける?

    直江の反撃、高耶の反撃がこれから見られると、きっと信じている。

    いやーーー、すっげええおもしろいわ。

    潮が癒し系で笑った。いろいろいいキャラだわ。氏康公の背中に乗って水を操る潮が、昔見たアニメの絵にかぶる。日本昔話……。

    信長は悪趣味だわ。直江と高耶を見ているの、気持ち悪い。

  • 許すこと、時が流れること、長い時の流れが自然界の動きと連動していることが、この巻では特に印象に残った。世代が移っていく。(自分たちを流した水が、育む水でもあるということ。「穏やかで豊かな幸を運ぶ川だ。故郷の川だ。どんな思いで兼光が熊野川を見つめているか、カオルには分かる気がした。自分を育てた故郷の川だ。」)……そうか、「換生」する限り世代の記憶は一人の中で蓄積されて、人から人へ繋がることがないのか ううむ。


     耀変~シリーズは、縦糸が信長と闇戦国、横糸がヒルコ流しで進んでいると思う。信長を心の父として育ったカオルが事実を知って、二つの物語は繋がっていくのかなと感じた。信長は意志・思いの強さを突き詰めていて揺れずに進んでいくが (考えも行動も突飛なスケール)、カオルは流されることが決められ生まれてきた者として、「何故自分は生まれてきたのか、何故家族は殺されなければいけなかったのか」と揺れながら生き続けている。

  • 命とはその人が去ったあとにほんとうの力を発する、というのは
    なるほどなと思った。

    信じていて裏切られた早田さんたちが気の毒。

    高耶がもう扱われ方があんまり過ぎて。
    幸せを祈ることすらもう出来ない感じ。
    それでもこんなことで傷つかないというところは流石だけれど。

    清正公が恰好良い。

  • 表紙萌え。
    直江、熱さと冷たさのギャップが良いです。
    八咫烏、登場。

  • 伊勢。

    ここまで読んでくると些細な一言で涙が滲んできて大変。高耶さんの「――傷…なんか…つかねえよ…」を聞いて(つうか読んで)涙腺崩壊しないわけがない。冒頭の早田さんの言葉も終盤の哲哉や潮の言葉もまんま高耶さんに抱いてる気持ちすぎてつらい。つらいけど、寝不足がたたって体調崩す程度につらいけど、ミラージュを読むことができて幸せ、という感情は直江が高耶さんを想う気持ちに似てるんじゃないかと思えてきて余計つらい。いまの私、まさに直江ってる。

  • 伊達さんスキーなので、名乗りの場面で心震えました。
    高耶さんは意識朦朧ながら相変わらず器用キャラですなー。

    いつでもどこでもマイペース&常識人の潮さんが一服の清涼剤になりつつあります。
    討ち死にを覚悟した清正公がみろくんのお陰で助かって良かった良かった。

  • 炎の蜃気楼-35

  • 「―――傷……なんか……つかねえよ―――…」

    冒頭の早田の言葉から素敵、隆也も清正も嶺次郎も哲哉も潮も、高耶さんのことが大好きで仕方ないんだ。全員集合な感じでわくわく。直江はひたすらに可哀相……屈辱。

    カオルがついに……これからですね。ヒルコ流しは作り話だけど、リアル。

  • 今度はSM!?…未読(※)

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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