炎の蜃気楼シリーズ(32) 耀変黙示録 3 ―八咫の章― (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086148474

作品紹介・あらすじ

高耶たちは三枚の鏡に記された「ゴトビキ岩」を求め、神倉神社へとやって来た。そこで高耶は、"仇討ち"に来たという高校生に出会う。待ち伏せていた彼の語るその理由に、高耶たちは衝撃を受けるが!?一方、大都市と呼ばれる各地では京都市民消失事件を機に、混乱した人々が暴動を起こしていた。-年代を問わず蔓延する怨霊。すでに"闇戦国"は、戦国の死者だけのものではなくなっていた。

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼32

    また高耶がさらわれた。ハトの会にさらわれ、譲にさらわれた。ワンパターンだなー。

    だいぶ失速している感が否めない。

    引きはよかった。直江が兵頭、清正、綾子に襲撃され絶体絶命、いっぽう譲にさらわれた高耶も弥勒菩薩に喰らわれそうになっているところで以下続刊になったので。

    表紙が謎だ。誰だ?信長と高耶?しかし、内容的には譲と高耶か・・・?

    千秋が霊体で登場したのが嬉しかった。しかし、霊体だと生前の姿をとるんじゃないのか・・・?霊界のブラピ????えええーー?千秋は美形だけど、安田長秀は醜男だったんじゃないっけ?

    鳥越隆也という少年が新たに登場した。
    <blockquote>吊り上がった眉に、切れ長の瞳。確かに直江が言った通り、自分とも多少似ているかもしれない。強気でケンカ腰で傲岸不遜、いちいち人を挑発するような物言い……。
    (オレはこんなじゃなかったぞ)
    と高耶は内心毒づいたが、それは嘘つきというものだろう。</blockquote>
    名前も同じ「タカヤ」だし、この少年は今後どう関わっていくんだろう?気になる。

    あと、兵頭の問題発言
    <blockquote>「アレはわしが証立て果たすべき肉体、おんしごときに貪らせてたまるか」</blockquote>
    が噴飯物だった。兵頭、あんたやっぱり……。

    司が自刃して平惟盛の体に入ったのはショックだった。信長がカオルかと思ったけど、多分司がカオルじゃね?

  • 憑依と換生に対する現代人の思いが印象的な巻。これまでは説明出来ない現象に人々がどう反応し、理解可能な範疇に収めようとするかという観点だったけれど、隆也の登場で、もっと具体性を帯びる。隣にいた大切な家族や友人を奪われた人の前で、死者と生者の共栄を語れるのか、生きた証を残すとはどういう事かなど(51頁あたり)。そういう哲学?を、読みやすく具体的ながら詩的な言葉で書く作者がすごいと思う。設定がSF的だからこそそういう所がしっかりしていなければここまで読み進めていなかった。

  • 美弥ちゃんは一体どうなってしまうのか。
    譲が信玄に憑依されていなければ、直江が来ていなければ
    という台詞は泣かされるが、ブラック譲が非常に怖い。

    一体どうすればおさまるのか、どちらを向いても八方塞がりな感じで
    読んでいて息苦しくなる。

  • 高耶、譲に襲われる。
    譲、ブラックさ加減が良い味出している。

  • 相変わらずつらすぎる。霊界のブラピの登場だけが救い。

  • ネット社会の標的にされる高耶さん…一巻のときは携帯電話もなかったのになあ。
    2人目のタカヤさんが登場!直江さんが昔を思い出してキョドってるのが可愛かったです。高耶さんは昔の自分に重ねてるのかな~譲さんとの対決も、なんだか過去との決別のイメージなんでしょうか。でも2人が戦うのはみたくなかったです…
    高耶さんが譲のことを忘れてしまったのは、なにかの伏線なのか?それともスルーされてしまうのか?気になる~

  • 平維盛再生、対黒成田戦といろいろ盛りだくさん。
    なにが嬉しいって千秋氏の再登場。

  • 炎の蜃気楼-32

  • 最後まで読みきる決心をして、3部から読み返していたら、この巻だけなくて、古本屋をハシゴしました^^;

  • 「あなたが不安で錯乱しようとも、私は正視しなければなりません!」
    直江が唐人駄場での葛藤を語るときはいつも泣かされます。この葛藤は宇宙一です。

    譲が一瞬切なかったけど、あとはひたすら怖かった…もう服からして面影がない。笑

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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