薔薇とばらの日々 (陸奥A子自選集) (集英社文庫(コミック版))

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086171939

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には、「りぼんオリジナル」メインに発表された、80年代後半の作品が大好き。全盛期の作品も勿論いいけど、陸奥さん自身が歳を重ねるほど、ストーリーの切なさも増している気がする。登場人物の憂いを帯びた表情がたまらないのだ。特に今回は、姉妹または友達同士で同じ人を好きになる、という設定がいくつかあり。一歩間違えればエグくなりそうなところでも、陸奥さんの手にかかると、切な可愛いんだよな。
    ふんわりほのぼのした雰囲気なのに時々胸がチクり。何とも複雑な心情が、ストーリーのみならず髪をつまむ仕草などで繊細に描かれており、そういう場面の一つ一つにこころ掴まれる。メガネ男子の素敵さは言わずもがな。不器用な優しさにクラっときます。

  • ちょっと読み始めたもののすぐおなかいっぱいになってしまう。
    あの頃は遠くになりにけり・・・っか。

  • 当時は陸奥作品が好きではなかった。
    付録のイラストはかわいいのにお話が今ひとつな印象。

    外国やファンタジーのような異世界ではないし、
    劇的なことがほとんど起こらない。
    日本の日常のお話がメインで、あくまでも等身大。
    ハッピーエンドらしいけどフェードアウトな終わり方。

    しかし、今になってわかるあたたかみ。
    味わい深いオトナのマンガだったのですね。

    昔と今でガラリと印象が変わってビックリ。
    今文庫を読みあさってます。
    本っておもしろいですね。マンガだけど。

    (収録)薔薇とばらの日々/流れ星パラダイス/
    陽気なブルー・カナリア/
    月のベンチで待っているから/
    土曜の午後のチアフル・ティアフル/
    ほのかに眠い昼下がり/ハクションガールズ/
    涙のストローハット
    (解説・森雅之)

  • 「乙女は無限の蕾を持った薔薇の木である」
    中学か高校の卒業文集にローマ字でこっそり書いた。甘酸っぱい思い出。
    この漫画を読んでいる時は、素直な気持ちで女の子ワールドに浸れます。至福の時でした♪今も側に置いています。

  • 今日の笑顔も涙も全て必要なこと。それはとても素敵なこと。少女達よ、星に願いを。可愛いものを。終わらないお喋りを。その一歩を踏み出し続ける小さな勇気を。明日の薔薇のために。

  • これぞ少女漫画!

  • 「陽気なブルー・カナリア」
    主人公は朝江ちゃんだけど季里ちゃんも好き*ラブリーツインズ
    いっスね、こんな恋。
    個人的には朝江ちゃんのパジャマに注目してほしい所です。


    「Sweet Party」
    超スイート&超ラブリー
    バレンタインにチョコをあげる人がいなくても甘ーくなれる短編*



    「月のベンチで待っているから」
    もう大好き。
    女教師と濡れ場がエロ系少年漫画(なんだすりゃ)の王道なら先生を好きになる淡い恋心が正統派少女漫画の王道だと思いますし。
    真夜中はドキドキする
    太陽が明るい時間は夢を見ていたい。
    あのパジャマを着て…


    「ほのかに眠い昼下がり」
    第1話の、秋山春彦くんの6日間。
    カラーページじゃないのに花園さんの水色のカーディガンが鮮やかに浮かぶ…
    第3話の、彼氏を待つ女の子たちも、恋するのが楽しいというか、勇気がわいてくるというか…かわいいっスね。

  • 初めて読んだ陸奥A子さんの漫画。

    登場人物から出てくる小物、背景、コマの隅々まで全部可愛い。
    わりと昔の作品なのに、眼鏡をかけた登場人物が多いのが素敵。

  • ステキだ〜。
    表題作のこの話。

    姉妹が同じ部屋で寝ていて、しかもココアとかミルクティとかを飲みながら、寝るまでいろんな話をする……なんて。
    それでいて、お互い好きな人が出来たような気がしても、あえて干渉せずそっと見守る…なんて。
    ステキな姉妹だわ。
    私も3つ違いの姉がいるけど、こんな関係ではないなぁ。
    このお姉ちゃんの、違うお話が入ってるのもよかったな。
    ところでこの姉妹が好きになる「カシー君」て、他の作品にも出てきたような…??

  • 「乙女は無限の蕾を持った薔薇の木でアル」

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著者プロフィール

1954年生まれ。18歳で『りぼん』で漫画家デビュー。代表作「たそがれ時にみつけたの」でまたたく間に人気を得、1980年代にかけて『りぼん』の看板作家として活躍。おとめチックという新ジャンルを牽引。

「2016年 『本や紅茶や薔薇の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

陸奥A子の作品

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