- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086306331
作品紹介・あらすじ
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで-。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。
感想・レビュー・書評
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伝説の6人で最強の魔王を倒しにいくはずが,集まったのが7人でまさか人間同士で戦うことにという内容.主人公が骨董品のようなアツさで,その空気の読めなささが面白い.そんな主人公が不器用ながらも周りを動かしていく様子が良かった.ミステリパートも,読者が推理するようなものではないが,完成度は高いと思う.
ネタ的に続きあるの?と思いきや,びっくりの引きで,それは続刊も楽しみにせざるを得ない.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「七人いる!」なコンゲーム。
続編待望の感想を聞いて「続編ができるような内容なんだろうか」と思って最期まで読んだら、こりゃ続編待望するわー -
アニメから原作が気になって。アニメではわからない心理描写などがしっかりあって、読んでいて楽しかった。
「人類を守るため魔神、凶魔を倒すのが目的」なのに、そこに「勇者の中に偽者がいて、仲間同士での戦いになる」という展開を入れてきたのが斬新。魔神の領地、魔哭領にすら入る前にあれだけの戦いをしていて、この先が気になる。
主人公アドレットは、最初は自分で地上最強と常に言っているため、自分の中では好きも嫌いもなく、良く言えばニュートラルな、悪く言えばあまり興味のないキャラだったが、背景を知るとかなり好印象になれ好きになった。
ラノベだけど、ごりごりのベタなラノベ感はない。そっちはあまり好きじゃないのでよかった。 -
アニメの六花の勇者を見て終わり方がとても気になる感じだったのだが一向に2期が始まらないので原作を読み進めることにした。
ファンタジー世界を舞台にしたミステリーとなると実際なんでもありになるので話を作るのが難しそうというイメージがあったが、前提条件を事前に確認しながら話が進むのでミステリーとして成立していた。
登場人物それぞれキャラが濃く魅力があり、かつ誰もが犯人の可能性を持って最後まで進むのでノンストップで読めた。
解決の持ってき方も一気にがんがん伏線を回収しながら解決するので気持ちよかった。そして次巻に繋がる新たな問題提起がとんでもない感じなのもまた良かった。 -
表紙にかっちり題名置けるが印象的
7人いる!なミステリ展開のゲーム的ファンタジー舞台でバトルもの
「バトル」「ゲーム」「ミステリ」は
「知的(頭脳)」「競技」などを加え混ぜ合わせると区別つかないかもしれない
前作『戦う司書』と比べてあんまり代わりばえしない感じ
ライトノベルとしてはキャラクタ小説として弱いと思う
ヒロインとか真犯人とかもっと明瞭で(というのも曖昧か)良いのでは
もうひとつ合わない作品作者さんである -
ライトノベル
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魔神が目覚める時、六人の勇者が
神によって選ばれる。
どうしても『勇者』になりたかった主人公は
勝つために手段を選ばない戦法。
でもこれって大事ではないでしょうか?
野生動物に向かって、礼儀正しく正面からこい、とは
誰も言わないのと同じように。
去年の優勝者たるお姫様と、復活阻止のために移動。
その間にべつの勇者と合流し、姫様も別の勇者を。
なのに勇者が7人ってどういう事? ですが
それよりも勇者の印は、どうやってねつ造できる?
刺青でもなさそうですし、その原理はさっぱりです。
いつか、それも出てくるのでしょうか?
7人目の台詞ではないですが、主人公はかなり
熱血バカっぽい感じです。
即座にどうにかできそうな感じではありました。
が、イメージと本人はまた別。
情熱が言動になっている人こそ、底が見えなくて
手におえない行動をするものです。
動きながら、命を狙われながら、の推理。
ものすごくハラハラしましたが、一難去ってまた一難。
今度は、誰ですか? -
冒頭から引き込まれる作品。ファンタジーの流れのなかで自然とミステリへと繋がるストーリーは秀逸。また手堅くミステリをしていると思う。ただ一つ気に食わないのはミステリで大事なところをファンタジーとし流してしまったところか。読者にはしっかり提示されているので物語のキズにはならないだろうが、少し気になった。