六花の勇者 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086306331

感想・レビュー・書評

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  • 設定としては萩尾望都の「11人いる」を思い出した。

    6人の本物と1人の偽者…。
    全員を疑いたくなる、とても巧みな文章。

    最後偽者がわかるのに、「え!?」ってなる展開。
    続きを読まなくては…とすぐに本屋に買いに行ってしまった。

  • 160521読了。
    文章力なのか構成力なのか、状況設定は面白いが、ずさんなご都合主義が、多い気がする。

  • 設定が良い。
    「封印が解かれた魔神を再度封印するべく、選ばれた六人の勇者が戦う」という王道ファンタジー要素と、「六人に混じった七人目の偽物を探す」というミステリー要素のランデブーである。

    まぁミステリーといっても推理可能とは言いがたいので読むミステリーではあるが。

    七人目をこの巻だけで解いて、何なら一冊で完結できるプロットであるのに最後にもう一度、七人目(つまり八人目)が出てくるっていうのは中々秀逸。
    この時点で何処まで設定していたのか分からないが、八人目(今後の「七人目」)の正体が分かるところまでの設定を作り込んでいたのだろうか。
    多分違うと思うが、中々である。以下、続刊のレビューで。

    正直文章は上手いとは言いがたいが、慣れれば慣れる。
    ラノベだと思えば、寧ろそこよりも男が約半分いるというキャラ配分の方が目立つかも。

  • 闇の底から「魔神」が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。
    地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、「六花の勇者」に選ばれ、魔神復活を阻止するために戦いへ向かう。
    だが、約束の地に集った勇者は、何故か七人いた。
    その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じこめられてしまう。
    七人のうち誰か一人が敵である事に気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。
    そして、その嫌疑が真っ先にかかったのはアドレットで…。

    アニメが面白かったので。
    魔神復活を阻止すべく選ばれた勇者が戦いに赴く…という話はありきたりだが、まさか魔神に至る前の地点で勇者同士の人狼ゲームが始まるとは。
    六人であると定められた勇者が七人、さて誰が偽物なのか、というバトル有り推理有りの展開が面白かった。
    アニメでオチまで見てから読んだので、犯人は分かっていたけれど、分かった上で読んでいくのもまた一興。確かにここの発言や態度おかしいなぁって思う場所もちらほら。
    アニメが丁寧にやってくれたおかげで、内容的にはほぼそのまんまで目新しい省略は見られなかった。ゴルドフがチャモやモーラをさん付けしてたのが衝撃だったけど。
    二巻を読むのが楽しみ。

  • アニメがものすごくおもしろかったから書籍も買った。書籍だとアニメとは違って七人目の視点が時々入っているんだね。個人的には犯人視点はない方が好きだけど、話そのものがおもしろいことには変わりない。この作品には、ラノベにありがちな、胸ばっかりの女性や、いらいらさせられるほど乱暴な言動の女性がもてもてだったり、などの展開がなくてうれしい。過度な男性向けお色気シーンがないことは好感度高。

  • 面白かった!
    七人目がだれなのか気になって一気に読み進めちゃいました。
    ファンタジーミステリーというか推理ものとしてはやや反則ですが、謎解きの爽快感は十分でしたv
    最初アドレットの破天荒ぶりが好きになれなかったけど、七人目探しが始まり疑われるにつれいいやつ過ぎて応援したくなってくる。
    あんなにひどい目にあったのにそれをあっさり許す度量の広さも魅力的。
    キャラもそれぞれ個性的で、今後のシリーズが楽しみ!

    あ、でも何故誰も結界の解除方法を確認してないのかは気になった・・・まぁこの場合はぐらかされるか嘘を教えられるかだったんでしょうけど、もうちょっと確認してから挑もうよ~と思わないでもない

  • ライトノベルミステリ投票の、ベスト3くらいは読んでみようシリーズ第四弾。やっと第2位の「六花の勇者」を借りれた。わりと新しい作品で、最近テレビアニメ化もされたらしく、長らく順番待ちだった。ライトだけど、たしかにミステリ風味が濃い。「絶対6人でなければならない勇者がなぜ7人なのか?」「どうやって密室で結界を起動できたのか?」ルフィ並みに元気で前向きな主人公。必殺技も性格もくっきり違う最強戦士たち。7人中4人が女性というのも、いつも紅一点のゴレンジャー時代とは大違い。神に選ばれし勇者たちが力を合わせて悪を倒すっていう少年JUMPな設定なのに、話はそこまでですかっ!ていう驚きと、ロジカルな謎の解明のギャップが楽しい。伏線が少ないし、後出しも多いから、ミステリとしては雑なんだけど、無駄のないプロットで一気に読ませる愛と勇気の王道ファンタジーだ。

  • 「勇者は六人なのに七人いる」という斬新な(?)設定で、7人目の偽勇者を捜すストーリー。
    ファンタジーと犯人探しの要素で、読み進めやすい話でした。

  • アニメでハマり思わず購入。
    途中まではアニメで見ていたので流し読みでしたが、名探偵、皆を集めてさてといい、という感じでミステリの形を踏襲していて良かった。それまでにアドレットは大変なことになってたけど。
    かなり序盤の言動が伏線になっていて、なるほどな、と思わされた。
    TRPGをやってるとファンタジーで推理ものというのは1度は挑戦してみたい題材なのでそういう意味でも興味深かった。

  • アニメで興味を持って読み始めました。(アニメではまだ7人目がだれかは分かってない状態)
    で、アニメの先入観があったので「まさか、ナッシェタニアが!?」とビックリしました。
    ヒロインじゃなかったんですか!?
    途中から、フレミーがアドレットとすごいいい雰囲気で、本当のヒロインはフレミー?? と不思議に思っていたのですがまさかこういうことになるとは……。恐ろしい。
    私としては、アドレット本人かモーラが7人目だと思ってたんですけど……。そうか、そうきたか……。
    確かに、よく見れば表紙絵がフレミーなんですよねぇ(笑) アドレットでもなく、フレミー。完全にフレミーが主人公ぽいですよね。(今後も重要そうだし)
    人物紹介も、2番目にフレミーが書いてあったし、そう考えればナッシェタニアはビジュアルはヒロインだったけど、最初からそうじゃない扱いだったんですね……。
    シリーズはまだ未完のようなので、続きも読みたいと思います。

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