ゆきうさぎのお品書き 6時20分の肉じゃが (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2016年2月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800679
感想・レビュー・書評
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空腹のときに読んだら餓死するw
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あーーーー、癒される!! あーーーー、良いッ!!
最近、白石一文氏とか、コンビニ人間とか、ただでさえ気持ち的に不安定になる5月やのに余計に落ち込みそうになる本を読んで、夜中に
「私こそ社会不適合者なんか!?」
と、うなされて飛び起きるような休日を送っていたので、これはアカン。絶対にアカン。
ちゅうことで、こういうときは、可愛い小説を読むのだー!!
集英社オレンジ文庫最高。この文庫はコバルトの流れを汲んでるということで、そらもう私にはどストライクでしょうよ!
40を過ぎてもコバルト文庫が心のバイブルな乙女ちっくで、もうええねん!! ←ひらきなおらはったよ
・・・で、この、昼のランチタイムと夕方から夜のディナータイムを切り盛りする二代目「ゆきうさぎ」店主の大樹くん・・・。
カッコええわー。カッコイイ。
この子の描写があんまりなかった(プロローグとエピローグだけやったよね)けど、まさか碧ちゃんとまんざらでもない関係になるとか!?
そんな乙女ちっく食堂で、ええの!? いやもう大好物やけれども!?
大樹くんにしろ碧ちゃんにしろ、料理を習得するのが早いなあと本気で関心した・・・。
他人に食べてもらおうと思ったら、手間ひまをかけたくなる、と、いうのは確かにそうかもなー、と、思った。
やっぱり、作ったからにはおいしく食べてもらいたいもんね。
うちはなあ・・・。
子どもたちがあんまり食にアグレッシブではないのもあって、余計、込み入ったものを作ろうか! と、いう気持ちになれない。
(イイワケか)
私は食べるのが好きなはずなのに、なぜ・・・、と、思っていたけれど、私は自分自身のために料理をすることって、そういえばほぼないかも・・・。
自分しか食べないなら鍋に豆腐一丁放り込んで昆布と炊いて、味ぽんをまわしかけてそのまま食べるとか、それがお豆腐でなくてお米にしてお粥とか、いっそビールだけとか、ざらやわ・・・。
そんな親やから、食に対する情熱が薄い子どもたちになったのかしら・・・。
(子どもたちにそういうご飯を食べさせてはいないよ! 念のため)
閑話休題、まさか一章で登場した碧ちゃんがレギュラーになると意外な展開やったけれど、その碧ちゃんが数学好きというのも意外やった。(;^ω^)
数学パズルを解いているのが好きとか!
へえ、そういう女子大生なんやね。わりと、マニアックな・・・(笑)。
碧ちゃんが大樹のことを憎からず思っているのはよしとする。
このレーベルなら、そういう展開になるよね。
ほしたら、大樹を兄のように慕っている星花ちゃんが登場したので
すわ、ライバル!?
と、ちょっとそういう展開が好みではない私としては内心ビビッたけど、星花ちゃんめっちゃいい子やった・・・。
(名前がすでにライバルっぽいやん)
ほしたらほしたら、碧ちゃんの前に「ゆきうさぎ」でアルバイトをしていた菜穂ちゃんが登場して
すわ、ライバル!?
と、またまたやきもきしたけど、それも全然そんなことなかった!!
菜穂ちゃんは碧ちゃんと境遇が似ているというか、大樹に助けられたというところでは似てるのに、大樹に惚れることはなかったのね・・・。
不思議。笑
しかし菜穂ちゃんの、お母さんへの手紙はかなりきたねー。
自分も母親に対して・・・、ではなく、ムスメがこのような手紙をくれたら・・・、と、想像しただけで泣ける・・・!
泣けるけども、そこまでお母さんのことを気にしなくていいよ、と、言いたくなるかも。
お母さんは子どもたちを愛しているけれど、子どもたちは年齢を重ねるにつれて、自分で、目標にしたい人も、生き様も、全部選び取ってほしいって思ってるから。
今はまだ、お母さんがあれこれと口を出さないとあかんけどね・・・。それは、もう、しょうがない。
でもほんまは、自分の目標や道行は、自分で選んでほしい。私はそれを否定したりは、しないから。
(とにかくうちの両親が否定したり(子どもの行動を)笑ったりするようなことばかりする人たちやったのでね・・・)
(まあ、世代やろうね)
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■ルセット
・処方、作り方の意味のフランス語。英語でいうレシピ-の事。
■明日葉
セリ科の多年草。太平洋岸の暖地や伊豆七島の海岸に生える。高さ1~2メートル。葉は大きな羽状複葉で,厚く柔らかい。発育が速く,摘んだ翌日には新しい葉が出るというのでこの名がある。若葉を食用とする。ハチジョウソウ。
(2017.05.07) -
とても美味しそうなごはんの表紙がずっと気になっていた作品です。面白かったです。どのお話もわりとあっさりしたお話なので、ちょうどよく読めます。ごはんも美味しそうだし、登場人物たちも穏やか。穏やか過ぎる、とも思いますが、疲れた毎日にしみわたります。小料理屋「ゆきうさぎ」、行ってみたいな。美味しい、は良いことです。シリーズ読みます。
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とにかく美味しそう!
肉じゃがもポテトサラダも食べたい!
お話しもホッコリする内容でした。
2017.9.26 読了 -
小料理屋が舞台の美味しくてほっこりする一冊。
肉じゃがが食べたくなるなあ〜!! -
小さな小料理屋「ゆきうさぎ」の店主とそこで働く女子大生を中心としたお話です。
優しい話と人達ばかりで誰も悪い人はいません。
店主の大樹の許容力と他人への気遣いが優しい人との縁を結んでるんだろうなぁ。
料理も一通り作れるようで読んでるだけでも食べたくなります。
買うきっかけとなった優しく美味しそうな肉じゃがが特に食べたい!
こんなお店が近くにあったら通うなぁ。
碧ちゃんと大樹の仲が進展するのかな? -
優しいお話だー。
小料理屋「ゆきうさぎ」の店主大樹とアルバイトの碧、そしてそこに集う人々。
人間って、優しいな、あったかいなって思わせてくれる。
あー、肉じゃが食べたい(笑)
大樹と碧の仲、進展はあるのかな。ちょっとわくわく(笑) -
読む前からわかりきっていたけど、大好きです
電車の中で読んだけど何度あ〜食べたい〜〜!って叫びそうになったことか!
出てくる料理同様暖かいストーリーで美味しいごはんとお酒が欲しくなる作品です
ゆきうさぎみたいな素敵な小料理屋さんをいきつけに出来るのって憧れるなー -
事件は起こるけど、最終的には大団円。料理も、人間関係も素晴らしいが何か物足りない気がした。