世界の英語を歩く (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202175

作品紹介・あらすじ

英語は今、世界でどのように使われているのか。-世界一九三カ国のうち五〇カ国で公用語、二〇カ国で通用語とされている。また、「国際英語」という考え方のもとに国際通用語として使われる一方で、それぞれの国や地域の事情を反映し多様化した世界諸英語も多くの人々に使われている。長年広く世界を巡り、ネイティブあるいはノンネイティブの英語事情をつぶさに観察し、新英語(New Englishes)を蒐集してきた著者が、ここで新しい英語とのつき合い方を提案する。異文化間のよりよいコミュニケーションのために、世界に情報発信するために、そして英語が使える日本人であるために…。

感想・レビュー・書評

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  • 国際英語、世界諸英語、新英語の観察。

  • [ 内容 ]
    英語は今、世界でどのように使われているのか。
    ―世界一九三カ国のうち五〇カ国で公用語、二〇カ国で通用語とされている。
    また、「国際英語」という考え方のもとに国際通用語として使われる一方で、それぞれの国や地域の事情を反映し多様化した世界諸英語も多くの人々に使われている。
    長年広く世界を巡り、ネイティブあるいはノンネイティブの英語事情をつぶさに観察し、新英語(New Englishes)を蒐集してきた著者が、ここで新しい英語とのつき合い方を提案する。
    異文化間のよりよいコミュニケーションのために、世界に情報発信するために、そして英語が使える日本人であるために…。

    [ 目次 ]
    第1章 英語ってなに?(英語は今…;国際英語ってどんなことば? ほか)
    第2章 ノンネイティブの英語事情(ヨーロッパの英語状況;アフリカン・イングリッシュ ほか)
    第3章 ネイティブの英語事情(アメリカ英語のいろいろ;アメリカ英語のダイナミズム ほか)
    第4章 文化の多様性と英語コミュニケーション(インターカルチュラル・ダイアログ;あいさつことば ほか)
    第5章 世界に発信する英語(地球語としての英語;英語は外国語ではない ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 世界の英語変種(イギリス語さえその「変種」の一つなのだ!)の特徴が紹介されていた部分が、やはり興味深かった。
    具体例はもちろん紹介されていたが、新書ゆえの紙数の制限がある。
    いずれ、専門の本を読んでみたいと思わされた。

    アフリカ、アジア、それぞれ母語やその文化の影響を受けた変種や、コミュニケーション様式がある。
    日本人も、お辞儀をしながら「サンキュー」と言ってもいいのではないか、外国人もそれをJapanglishと理解すればよい。日本人が外国では必ずしもそのようなジェスチャーをつけないと学ぶのと同じように。
    ネイティヴになるのではなく、文化を発信するために英語を学ぶ。
    本書のこうした姿勢に共感した。

    ・・・ただ、これまで日本人は「日本人英語」に抑圧的な姿勢をとってきたことを考えると、「日本人的な発想でも伝わる英語であればよい」と言われても、どうしたらいいかわからない、ということになりそうな気もする。

  • いろんな”英語”の種類があっていい。もはや英語は1種類ではないのだと考えさせられる本。日本語英語に自信をもとうじゃないか!

  • 英語の付き合い方を考えさせられた一冊。
    特にノンネイティブ圏の英語に関する記載は興味深かった。

  • 最近、欧米人とアジア人の方たちと英語を話す機会が多いけど、その話し方の違いに驚く。
    この本を読めば日本人は英語がもっと話せるようになる気がする。
    大事なのは英語でも日本人らしさを忘れないこと。話し方まで西洋人の文化を反映する必要はないのだということがわかった。

  • 世界中の人たちとビジネスをするときはいつも英語だ。英語は本当に世界共通語だね。ノンネーティブがいる場合はそれに合わせるのが本当の英語上級者。日本人ももっとジャパニーズイングリッシュに自信を持つべきだ。

  • 前半は英語の変種論を扱った入門書。要するにシンガポールの英語、インドの英語などの非英語圏で使用される英語のそれぞれについて、そしてアメリカの英語、ニュージーランドの英語など英語圏内での各変種を概観している。そのようなEnglishesとしての英語の紹介をふまえて、後半では日本人として英語をどのように位置づけ、それを学び使うべきかということが紹介されている。
     おれは前半は何も考えずに色々な英語について読んだが、後半の4、5章は考えさせられることが多い。英語そのものや英語の学習に対する日本人の意識が国際通用語としての英語に相応しないものであることが指摘されており、また本当の意味での「異文化間コミュニケーション」とは何かを考えさせられた。特に高校生くらいでも読むといいんじゃないかと思う。

  • 「ネイティブ並みにならなくては」という考え方がナンセンスである、
    という理由が書いてある本。

    それと、「英語ができるようになったら使ってみよう」もおかしいよって言っている。

    英語はもはやネイティブスピーカーのための言語ではない。
    ノンネイティブ同士のコミュニケーションの割合のほうが大きくなってきている。
    私たちはネイティブに同化するために英語を学ぶのではなく、
    自分たちについて理解してもらうために英語を発信するべきである。
    世界の常識はそんなふうになってるよ。

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著者プロフィール

青山学院大学名誉教授

「2022年 『多文化共生時代に学ぶ英語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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