娘よ、ゆっくり大きくなりなさい ―ミトコンドリア病の子と生きる (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203462

作品紹介・あらすじ

愛する娘が難病と診断された。その時、親として何ができるか-。現在治癒不可能と言われるミトコンドリア病を抱えて生まれてきた響ちゃんと、親である著者と妻。大人になるまで生きることは百パーセントない、と言われ、一時は絶望の淵に沈む。だが三人は、困惑しても決してあきらめない。あらゆる可能性をかけて、厳粛に、しかし軽やかさを持って病気と向き合っていく。「親であることのよろこび」を改めてかみしめる、愛情あふれるドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 娘よ、ゆっくり大きくなりなさい読了。いまさら読みました。私は障碍者がごく身近な環境で育ったので、ああ身近にいなかった人が家族に受け入れる気持ちってこんななのかあ、と複雑というかしみじみ感じさせられました。なんか…いや、私は親じゃないから、やっぱり親になったらこんなこと思うのかもな

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00334477

    愛する娘が難病と診断された。その時、親として何ができるか―。現在治癒不可能と言われるミトコンドリア病を抱えて生まれてきた響ちゃんと、親である著者と妻。大人になるまで生きることは百パーセントない、と言われ、一時は絶望の淵に沈む。だが三人は、困惑しても決してあきらめない。あらゆる可能性をかけて、厳粛に、しかし軽やかさを持って病気と向き合っていく。「親であることのよろこび」を改めてかみしめる、愛情あふれるドキュメント。(出版社HPより)

  • マイノリティだけど、それはゼロじゃない。

  • 東京新聞連載時に、欠かさず読んでいた。
    響ちゃんの写真はほんとにかわいかった。
    受け容れて、共に生きる。
    重い。でも、なんて強く、優しく、
    素晴らしい生だろう。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:916||H
    資料ID:95060220

  •  娘さんお元気そうで、本当に何より。
     堀切氏の作品は、等身大のようで有りながら、その実、視線は高い。
     それが、魅力ですね。

  • ミトコンドリア病という難病の娘とその家族の物語。
    私は涙腺が弱いので涙が出そうになったことは多々ありましたが、この本はどちらかというと、そういうのを狙っていないんじゃないかと思います。
    私たちと同じような家族の問題として書かれているように感じました。
    だからこそ重いのです。
    だからこそ読んで欲しいのです。

  • [ 内容 ]
    愛する娘が難病と診断された。
    その時、親として何ができるか-。
    現在治癒不可能と言われるミトコンドリア病を抱えて生まれてきた響ちゃんと、親である著者と妻。
    大人になるまで生きることは百パーセントない、と言われ、一時は絶望の淵に沈む。
    だが三人は、困惑しても決してあきらめない。
    あらゆる可能性をかけて、厳粛に、しかし軽やかさを持って病気と向き合っていく。
    「親であることのよろこび」を改めてかみしめる、愛情あふれるドキュメント。

    [ 目次 ]
    1 わけがわからない状態から、病名宣告までの、長い九ヵ月(水中出産 響誕生 ほか)
    2 悲しくて身動きもできない状態から、次第に積極策に乗り出す(海を見せに 療育センター ほか)
    3 辛かろうと心配だろうと、生きている歓びを抱きしめるほかはない、ということ(ぽんちゃん 二重の喪失 ほか)
    付記 いま思っていること-響の人生の意味(僕らにとっての、響の生命の意味 響にとっての響の生命の意味 ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 親になることを結果として選んだ堀切和雅はミトコンドリア症という難病を背負った障害児の親となることになった。堀切氏のショックや努力、喜びなどが正直に描かれた良エッセイ。東京新聞連載。

  • 著者堀切和雅は、宇宙の果てに思いをはせては布団から出られず鬱になる生活を送っていた。しかし、いつ命が途絶えてもおかしくない難病の娘を授かったことで、彼の世界観は一変。娘の成長と自分の人生を日々更新していくようなたくましさや現実感を持って生きていくようになる日々の物語。しかし、悲劇ぶるわけでもなく彼の家族と私は同じ地平にいると思わせてくれるような本です。

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著者プロフィール

堀切 和雅(ほりきり・かずまさ):1960年生まれ。1984年岩波書店入社。『世界』『ジュニア新書』『へるめす』編集部を経る。平行して劇団「月夜果実店」主宰。2000年、岩波書店退社。著書に『三〇代が読んだ「わだつみ」』(築地書館 1993年)、『「30代後半」という病気』(築地書館、2000年)、『「ゼロ成長」幸福論』(角川書店、2001年)、『不適切なオトナ』(講談社、2002年)、『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい──ミトコンドリア病の子と生きる』(集英社新書、2006年)、『なぜ友は死に俺は生きたのか―─戦中派たちが歩んだ戦後』(新潮社、2010年)、『演劇に何ができるのか?』(妹尾伸子、嶽本あゆ美との共著、アルファベータブックス、2017年)ほか。

「2024年 『岩波書店の時代から 近代思想の終着点で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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