フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 686
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203585

作品紹介・あらすじ

日本でもゴッホと並ぶ人気を持つ十七世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。その作品は世界中でわずか三十数点である。その数の少なさ故に、欧米各都市の美術館に散在するフェルメール全作品を訪ねる至福の旅が成立する。しかもフェルメールは、年齢・性別を超えて広く受け入れられる魅力をたたえながら、一方で贋作騒動、盗難劇、ナチスの略奪の過去など、知的好奇心を強くそそる背景を持つ。『盗まれたフェルメール』の著者でニューヨーク在住のジャーナリストが、全点踏破の野望を抱いて旅に出る。

感想・レビュー・書評

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  • フェルメール《窓辺で手紙を読む女》が修復完了。2022年に東京上陸し、所蔵館外で世界初公開へ|美術手帖
    https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/24504

    <ヴィジュアル版> フェルメール全点踏破の旅 – 集英社新書
    https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0003-v/

  • 「フェルメール全点踏破の旅」朽木ゆり子著、集英社新書、2006.09.20
    250p ¥1,050 C0271 (2024.01.29読了)(2020.10.02購入)(2006.12.23/6刷)
    フェルメールの作品は、17ほど見ているようです。
    2012年2月には、「フェルメール光の王国展」で全作品の原寸大の複製写真?をみました。本物ではないけど、見た気にはさせてくれます。
    「聖女プラクセデス」は、国立西洋美術館の常設展示で見ることができます。個人蔵のものを寄託されて展示しているとのことです。

    【目次】(見たことのある作品に☆をつけました。)
    序章 フェルメールの魔法
    1 ベルリン(真珠の首飾り・☆紳士とワインを飲む女)
    2 ドレスデン(取り持ち女・☆窓辺で手紙を読む女)
    3 ブラウンシュバイク(二人に紳士と女)/ウィーン(☆絵画芸術)
    4 デルフト(☆小路)
    5 アムステルダム(☆牛乳を注ぐ女・☆恋文・☆青衣の女)
    6 ハーグ(☆真珠の首飾りの少女・デルフト眺望・☆ダイアナとニンフたち)
    7 ロッテルダム(☆手紙を書く女・☆窓辺でリュートを弾く女・☆地理学者)
    8 ロンドン(ギターを弾く女・ヴァージナルの前に立つ女・ヴァージナルの前に座る女)
    9 パリ(天文学者・☆レースを編む女)/エジンバラ(☆マルタとマリアの家のキリスト)
    10 ワシントン(天秤を持つ女・☆赤い帽子の女・フルートを持つ女)/フィラデルフィア(☆ヴァージナルの前に座る若い女)
    11 ニューヨーク(兵士と笑う女・稽古の中断・女と召使・窓辺で水差しを持つ女・眠る女・少女・信仰の寓意)
    終章 深まるフェルメールの謎(合奏・☆聖女プラクセデス・☆手紙を書く女と召使・音楽の稽古)
    あとがき
    主な参考文献

    ☆関連図書(既読)
    「フェルメール」黒江光彦著、新潮美術文庫、1975.04.25
    「フェルメールの世界」小林頼子著、NHKブックス、1999.10.30
    「盗まれたフェルメール」朽木ゆり子著、新潮選書、2000.03.30
    「フェルメール光の王国」福岡伸一著、木楽舎、2011.08.01
    「フェルメール静けさの謎を解く」藤田令伊著、集英社新書、2011.12.21
    (アマゾンより)
    世界に散った「絵画の宝石」全37点カラー収録!!
    日本でもゴッホと並ぶ人気を持つ十七世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。その作品は世界中でわずか三十数点である。その数の少なさ故に、欧米各都市の美術館に散在するフェルメール全作品を訪ねる至福の旅が成立する。しかもフェルメールは、年齢・性別を超えて広く受け入れられる魅力をたたえながら、一方で贋作騒動、盗難劇、ナチスの略奪の過去など、知的好奇心を強くそそる背景を持つ。『盗まれたフェルメール』の著者でニューヨーク在住のジャーナリストが、全点踏破の野望を抱いて旅に出る。

  • フェルメール作品を全て(結果不可能であったが)鑑賞(全点踏破)する旅という、フェルメールの作品が37点(異論あり)という寡作だから可能な作品鑑賞方法であり、中々に面白いコンセプトではある。
    都市ごとの美術館に所蔵されている作品を鑑賞するかの如く本書は楽しめる。
    こうしてフェルメール作品を見て解説を受けていると、フェルメールにもある一定の「型」を見受けられ、当時の時代背景をも考えられて興味深い。
    また作品全体を簡単ながら見ることになり、その中で自身の好みや秀作が見て取れ、よくあるフェルメール作品だから「いい」、「好き」という所謂名前のよる過大視に少しは抵抗できたか。
    まあ少し落ち着いたら美術鑑賞にでも出るか。

  • フェルメールの作品が好きで、表紙を見て思わず買ってしまった。生涯37点しか残さなかったフェルメールの作品について、丁寧に説明されている。写真が多くあって、ペラペラめくるだけでも楽しい本。

  • 20111115読みたい
    20130705読了
    年代順でなく所蔵都市ごとに旅した記録。その絵がどのような経過をたどってその美術館の所蔵となったか、経緯も解説される。作品数37枚、寡作の画家だからこそ成り立つ企画。●読んでおきながら、実はそこまでフェルメールのファンではありません。●私は画家個人の年譜に沿って作品を見ていくのが好きなほう。絵そのものの所蔵までの経緯をたどるという、こんな鑑賞の軸もあるんだなと気づかされた。

  • 今日やっとフェルメール展(すごい混雑だった)をぎりぎり滑り込みセーフみたいな状況でやっと
    観に行ってこられたわけですが、やはり事前にこの本を読んで基礎知識を蓄えていたせいか
    大分効率よく観ることができたと思う。何にも調べずにただ自分の感性の赴くままに作品を見るのもそれはそれで
    おもしろいけれど、たいした知識やセンスがあるわけではないので、より楽しむには事前のお勉強って
    やっぱり大切ですよね。
    さて、展覧会で私が一番感動したのは「窓辺でリュートを弾く女」。本書ではあまり取り上げられていなかったが、
    まるで記憶の中の映像のようなかすんだ空間、光の感じがそれほど大きくはない絵をとても神秘的にしていて、
    今回来ている絵の中では少女の顔が一番フェルメール的な不思議な魅力をたたえていたと思う。
    あと、本書では見ることのできなかった「手紙を書く女と召使」が特別出展されていてちょっとうれしかったり。
    こういう気持ちってやっぱり事前に読んでないと持てなかっただろうなぁ。
    フェルメール以外にも、この本の内容は、ヨーロッパやアメリカそれぞれの都市の文化や歴史、コレクターたちの
    数奇な生涯にも触れていて、その点でもおもしろかった。
    ぜひ他の作品も読んでみよう。

  • 美術館別に紹介。年代順やカテゴリー分けでなく、興味深い


  • 2024.1.19
    フェルメールといえば風俗画で有名だが、《デルフト眺望》と《小路》は、秀逸!
    素材の質感の描き分けや色調の多彩さ
    カメラ・オブスキュラや寓話に関する話題は控えめで、とにかく全作品見倒すぞというワクワク感が楽しかった。

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