- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087205954
感想・レビュー・書評
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モノの捕らえ方は人によって異なる。
これは単純にその人の性質によって異なっているだけでなく、
その人の感受性、経験、能力によって理解できる範囲が異なるためである。
感じ取れる人というものは、
同じモノを見ていても理解度が全然違う。
この本を読んであらためて、
どれだけ無意味に画面を見ていたんだろうと感じた。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○ストーリー全体を元に演出していくのではなく、
シーンが生きるようにストーリーを作っていく(P.47)
●「主人公を不自然ではない形で密室のような状況に置くにはどうするか」とか、
「主人公を容赦なく扱う」など(P.134)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期待してたほどの映画評じゃなかったなー。参考になったし、観たい映画がたくさん出来たけど、それだけ。正直文章があんまり上手くないなーという感じで、読んでてあんまりワクワク出来なかった。
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荒木先生の考え方とか創作に対するスタンスとかも透けてくるのが楽しい。あと、本当にホラー映画が好きなんだな~と微笑ましいです。
いくつか気になるものがあったので、早速見る! -
イロイコ先生の、創作の源泉を垣間見ることができる一冊。
ちょうど「ドリームキャッチャー」を観たばかりだったので、自分と荒木氏の感想のギャップを検証したり。そうですトイレは誰しも無防備になる数少ない空間なのです。
「ゾンビ映画は癒しである」は間違いなく名言! -
結局、荒木先生は岸辺露伴という事でしょうか?
僕の大好きな漫画のジョジョの奇妙な冒険の作者である荒木飛呂彦さんのホラー映画論。
かなり幅が広く、かつ僕自身がそんなに映画を見ない為に、1/3位しかもとはわからなかったけど、荒木先生が好きな映画の好きな理由を言っていくという本。
正直、ファンじゃなければ買わないのではないかと思える一冊。
趣味や視点の奇抜さもありますが、やはり凄く感じたのは「表現」という物に対する凄まじい興味でしょうか。
ジョジョの中で、岸辺露伴という漫画家がクモの絵を書く為に、舐めて味を確認する方がリアルな絵を書けるみたいなシーンがありますが、まさにそのレベルでの表現に対する執着を感じました。
ホラー映画=癒し、というかなりエッジの立った解釈をなされている部分も、キチンと説明はしていただけます。
ただ正直、ジョジョ好き以外には勧めにくいかもしれません。 -
「これのねここがね,面白いんだよ」って話してもらうと
こんなにわくわくするんだ。
ホラーだと聞いて、荒木さんじゃなかったら食指にも触れなかっただろう。
ホラーやサスペンスは怖くて敬遠していたのだけれど(お化け屋敷とかも)、
まえがきを読んだだけで「さてどれから観ようかな」となっていた。不思議。
自分が「怖い」だけでくくっていたホラー映画にも、
様々な怖さのタイプがあり、演出の違いがあり、良し悪しがある。
「怖い」を嫌がる感情ではなく楽しむ感情として話しているのが、
いつの間にか観たくなった理由かも。
ホラー映画があまりに好きだったために、ジョジョへの影響もすさまじかったよう。
フレディの出る「エルム街の悪夢」から特殊な効果音のアイデアを、
「ヘルレイザー」のピンヘッドなどからキャラクターのアイデアを得たとのこと。
確かにジョジョのあの雰囲気は、ホラーに分類できるのかも(特に1,2部)。
紹介されていた作品(100作品ほど!)で気になったものもいくつか。
何度か出てきた死霊のはらわたが妙に。
たぶん途中で目をつぶっちゃう作品も多いんだろうなあ、
という気持ちでいながらもツタヤに行ってみようと思ったのだった。 -
最初から最後まで楽しく読めた!
そして紹介されてる、まだ見たことない映画は全部見てみたいなぁ。
特に「ペットセメタリー」の感想が、自分と同じだったので、無性に嬉しくてニヤニヤしてしまったー! -
ホラー映画は好きだけど怖くて見れない…。なので、説明だけでいろいろ想像して見た気分になってみた。画像とかがあるともっと良かったな。