- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206517
感想・レビュー・書評
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人間は、なぜ、挑戦し続けなければならないのだろう?
それは、「新しい風景」をみたいからである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の教育のあり方、新卒一括採用、停滞している日本経済等、これらを「脳」に注目して論じているのはとても面白いと思います。
決してそんなに単純な話ではない事だと承知していますが、「脳」の仕組みを理解してからこのような問題に取り組むと意外に最短で解決していけるのではないかと素人的には思ってしまいます。
本書の12章「アンチからオルタナティヴへ」の最後の文は心に響きます。
「自分の意思でどうにでもなると思いがちな人生さえ、革命を起こすことがいかに難しいか。社会という思い石が動き始めるのは、一人の生き方に革命が起こり、具体的な「オルタナティヴ」が示されてから、ずっと後のことなのだ。」
一人一人の生き方に革命を起こせば、社会が動くのなら、こんな面白い事はないですね。 -
同僚に借りて読みました。
脳科学の観点から現代の社会問題なんかを論じるわけですが、
脳に焦点を当てるとどうしても視点がミクロになりがち。
社会全体の問題になると、心理学とか社会学とかみたいな切り口の方が話が分かりやすくはなりますわね。
んで、感想は、茂木先生は色んな方面の知識をお持ちだな、と。
オリジナリティーみたいなのは感じませんでしたが。
なので、もうちょっと専門的な内容の茂木先生の本を読んでみたいと思いました。
クオリアとか。 -
茂木さんが, 特に日本人に対して抱いているモヤモヤが, そのまま詰まった本だった. と同時に, 茂木さんの優しさを感じた.
挑戦することが脳の本質なのに, そして世界のそこここに挑戦する人が溢れているのに, 挑戦しない or 挑戦できない日本人. 茂木さんは脳科学者として「挑戦しない日本人」に対する何らかの解を持っていると思うのだが, 私が思うに, それをストレートに書くのははばかれるから, その解の周囲をウロウロし, その思考の過程を本にしたのだと思う. なのでモヤモヤが詰まっていると感じ, あえてストレートに書かず, さらに日本人を「私たち」と呼ぶところに優しさを感じた.
本書は茂木さんから私たちへの, 糖衣にくるまれたある種の挑戦状である. 茂木さんは, 慎み深く問題提起をした. そして茂木さんは茂木さんのできることをやっている. では私たちにできることは何であろうか?
ちょっとそれるがエヴァンゲリオンの「アダム」は, ホッブスのリバイアサン (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Leviathan_gr.jpg) のイメージか? 個人の自由の集合体がリバイアサンであり, アダムなのか? -
良書。
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【ひとことポイント】
自分への革命が世界を変える
著者は、脳科学者で有名な茂木健一郎さん。
この本は脳の未知なる可能性と今の生き方についてについて脳科学から熱く書かれています。
挑戦することがいかに脳にとって嬉しいことなのか、一緒に熱くなりましょう。
<情報学部 1年 T>
企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/11/26-12/25まで】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1620996 -
脳科学者茂木先生の著書。震災まえから今にいたるまで、茂木先生をTwitterでフォローしていたので、今の日本の旧態依然とした体制及びそれで事足れりとしている日本人への忸怩たる思いを感じていたが、そこに警鐘を鳴らし、具体的な各自の思考や行動に対するアドバイスのような、そんな一冊。激励の書です。脳科学者なのに大上段に構えることなく、読書と同じ目線です、テクニカルタームも殆ど使われていないので解りやすい。というのは、茂木先生の他の著作も同様ですが。
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横並び志向がとても強い日本に対する不満や、そうは思いつつも結局何も変えようとしない自分に対してのいらだちは常に存在する。何か違うと違和感を抱きながらも変わっていけないのは、そもそもどうしていいかの基準が曖昧であり、こうすればいいという発想がとてつもなく貧弱だからである。
本書の事例を読んで、やはり日本には諸外国と比較すると欠陥と言わざるを得ない要素があり、人々がその欠陥に気付けぬが故、偏見につながっている部分があると感じた。多くの人が求めているのは「視点」なのだと強く思う。しかしながら、鋭い視点を持つ識者や時代をリードできる人は、とかくトップには立たない人ばかりなのである。
(20121127) -
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
解決のヒントは、私たちが今まで探った空間の5センチ横にあるかもしれない、それを知らないだけかもしれない。