世界を動かす巨人たち <経済人編> (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208894

作品紹介・あらすじ

Alibaba、Microsoft、Amazon、Facebook、Google、ウォール街、メディア王、不動産王、ティーパーティー運動の黒幕…。池上彰が歴史を動かす「個人」から国際ニュースを読み解く人気シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • h10-図書館2019.2.8 期限2/18 読了 返却2/19

  • *ジャック・マー
    独学で英語を学んだとのこと。
    行動の早さが印象的。
    *ルパード・マードック
    保守派というよりは風見鶏、ビジネスに長けているというのが著者の見立て。
    *ウォーレン・バフェット
    バフェットの師はコロンビア大学教授のベンジャミングレアム。いわゆるバリュー投資。企業の収益力、財務状態、将来の見通しを分析し、企業の本質価値を見極めることを主張。株価が本質価値より低い状態の時に株を購入できる投資家こそ賢明なる投資家である。
    *ビル・ゲイツ
    行動力とライセンス契約が彼の素晴らしいところだと学んだ。
    *ジェフ・ベゾス
    Amazonの前にも頭角を表していることを知る。今後の動向も目が離せない。
    *ドナルド・トランプ
    *マークザッカーバーグ
    興味のあることに邁進すること。
    *Google創始者
    ラリー・ペイジ
    セルゲイ・ミハイロビッチ・ブリン
    *コーク兄弟
    本書を機に知ることになった。

  • 2020/05/19

    <要約>
    ビジネスで大成功を治めた巨星たちの解説本。

    <感想>
    池上彰独自のバイアスはあるものの、ルパート・マードックやドナルド・トランプ、コーク兄弟など、必ずしも善人とは言えない人も多く、興味深く読めた。特にルパート・マードックの常軌を逸した野望の物語は、まさの映画の悪役にピッタリと思える。
    ところで、池上彰は寄付をした人々を本の中で持ち上げていたが、大富豪になってその資産の多くを寄付したら偉人になるのかというと、疑問に思う。突き詰めれば、その人は結局自分が使いたいことにお金を使っているに過ぎないからだ。

  • ニュースでよく名前を聞く人ではあるけれど、意外とちゃんと知ってなかったな・・・っていうことはよくあって、この本はそういう経済人の略歴をつかむのには役には立つと思う。
    ただ、池上さんの評価が結構強く反映されているように思えてしまい、もう少し客観的に書いてもらいたかった。トランプさんやマードックに厳しく、ジャックマーやザッカーバーグには甘いかな…。

  • すんごく読みやすい!一般教養レベルに追いつける!おすすめ。

  • 『世界を動かす巨人たち』の第二弾。

    今回は経済人編で、
    ジャック・マー(アリババ)
    ルパート・マードック(メディア王)
    ウォーレン・バフェット(大投資家)
    ビル・ゲイツ(マイクロソフト)
    ジェフ・ベゾス(アマゾン)
    ドナルド・トランプ(不動産王、米国大統領)
    マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)
    ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン(グーグル)
    チャールズ・コーク&デビッド・コーク(ティーパーティー運動の黒幕)
    と、ある意味前回以上に世界に影響力のある人たちで、非常に勉強になった。

  • ●ジャックマー 中国一の資産家は実は数学が苦手。1992年、友人と一緒に翻訳の会社を設立。1995年中国版イエローページを開設。1996年、大資本に競争の末敗れる。次に電子商取引のシステムを構築。1999年、アリババを企業。もともと電子掲示板だった。そこに誰もが買いたいものや売りたいものを書き込めることができるようにした。すぐにソフトバンクの孫正義が投資。2016年と上場の時ソフトバンクの含み益は8兆円近くに達した。
    ●ルパート・マードック メディア王
    テレビ朝日はそもそも、東映と旺文社、日本経済新聞社が出資して設立した「日本教育テレビ」1973年に朝日新聞社の傘下に入った。マードックはもともとオーストラリア生まれ。父が地方新聞4社を所有する経営者だった。当時オーストラリアには全国紙が存在しなかったので全国紙の創刊を思いつく。その後イギリスへ進出し、「ニューズオブザワールド」の買収に成功。続けてアメリカへ進出。「ニューヨークポスト」を買収。1981年、イギリスの高級紙として知られる「タイムズ」を買収した。1985年アメリカ国籍を申請し、映画会社20世紀フォックスと所有する6つのテレビ局を合体させた。フォックスニュースの設立でアメリカの政治に影響力。ついにウォールストリートジャーナルを手に入れる。保守派に見えるがビジネスのため常に体制側、有力な側につくことで成功した人物。
    ●ウォーレン・バフェット 史上最強の投資家
    現在87歳、投資会社バークシャーハサウェイの筆頭株主。ネブラスカ州オマハに住んでいて「オマハの賢人」と呼ばれている。2006年約4兆2000億円を慈善団体に寄付すると発表した。大学卒業後、近代投資理論の父と呼ばれるグレアムの古典的な名著「賢明なる投資家」に学ぶ。バフェットの投資の基本は「お買い得」の会社を見つけ多額の資金を投入すること。バフェットが初めて日本を訪問したのは2011年。切削工具メーカー「タンガロイ」の新工場完成式典出席のため。
    ●ビルゲイツ 世界一の億万長者 資産10兆
    父は弁護士母親は教師。敬虔なキリスト教徒で教育熱心。IBMに対してのライセンス販売と言うアイディアが成功の秘訣だった。
    ●ジェフ・ベゾス キューバ人養父のミゲルは仕事熱心な努力家。養子であるジェフの教育にも熱心だった。1994年、投資会社で働いているうちに、これからはインターネットだと思いショッピングサイトのアイデアを思いつく。なぜ最初の書籍から始めたのか?書籍は、どの店でも全く同じものが買えます。客が商品の質を心配しないで注文することができたのです。会社名をアマゾンにしたのは、検索サイトの検索結果がアルファベット順に表示されたからです。画期的なサービス。売れ行きランキング、カスタマーレビュー、1-Click。アマゾンはこの仕組みの特許を取得しています。このためライバル企業は1-Clickは使えません。1998年、アマゾンは書籍以外に手を伸ばす。2013年ワシントン・ポストを買収。
    ●ドナルドトランプ 不動産王から大統領
    池上彰曰く「イデオロギーなきビジネスマン」
    当時のアメリカはベトナム戦争の最中。ドナルドの同世代の若者たちは徴兵され、次々とベトナムに送り込まれていました。ところがドナルドは、「足のかかとの骨が尖っていて軍隊には向いていない」と言う医師の診断書を提出して徴兵を免れています。
    ●マーク・ザッカーバーグ
    フェイクニュースに入れたFacebook。2016年アメリカ人のFacebookユーザのうち、Facebookでニュースを読む人は66%に上ると言っています。ザッカーバーグが大学2年の時に、女子学生たちの顔を比較できるサイトを作りました。「フェイススマッシュ」といいます。そして2004年Facebookを作成。その作りは大学の学生年鑑そのまま。
    ●ラリーペイジとセルゲイブリン
    2人とも両親は科学者であった。ただセルゲイはソ連に生まれ。2人は1995年スタンフォード大学で出会った。Googleの技術。とりわけ「クラスタリング」と「ページランクテクノロジー」画期的でした。クラスタリングとは、大型コンピュータを導入しなくても、通常のパソコンを数千台並べることで1台の仮想コンピュータとして使える技術です。もう一つは、質の高い検察結果を表示できるようにするもので、人気のあるホームページからリンクが貼られているページは良いホームページと言う考え方。また広告のシステムも画期的。「アドワーズ」人気のキーワードであれば、高い広告料を払うと申請した企業の方が、優先順位が高くなると言う仕組み。「アドセンス」これは個人のウェブサイトなどに広告を配信するものです。その広告は、ウェブサイトの内容に応じたものが自動的に掲載されるようになっている。
    2006年には1950億円でYouTubeを買収。
    ●コーク兄弟 チャールズコーク、デビッドコーク
    アメリカの巨大エネルギー複合企業「コークインダストリーズ」を経営する兄弟。世界の長者番付ではどちらも8位。リバタリアン。2人は徹底した自由主義を信奉する政治勢力の育成に努めてきました。共和党の大口献金者としても知られ、オバマ大統領の任期中、オバマ政権つぶしのために全力を尽くしてきました。しかしトランプを支持していない。共和党の勢力躍進につながったのは「ティーパーティー運動」

  • 池上彰が選んだ世界の現役経済人の偉人伝。

    ネット小売業界からはジャック・マー、ジェフ・ベゾス。IT業界からはビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジ。投資業界からはウォーレン・バフェット。等々、彼ら現代の富豪たちがどうやって今の地位を築いたのかを紹介。

    彼らは皆、チャンスを見極め、そこに勇気を持って飛び込んだ。ハングリー精神と冷静な判断力、自らの決断に絶対の信頼を持ち続けた。ここまでなら、日本人だって負けていない。が、彼らの凄さは最初の成功に満足せず、さらなるビジネスを広げるチャレンジを続けたことだ。

    こうした超一流の経済人の中にあえて、親の跡をつぎ、そこそこの成功を収めただけのドナルド・トランプを含めたところが著者ならではのアイロニー。それとも、「大統領職」をビジネスマンとして目標とし、達成したという点でトランプは経済人として一流と考えるべきか。

  • 中国における楽天といえるアリババを創業したジャック・マー、
    「メディア王」と呼ばれるルパート・マードック、
    「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット、
    ビル・ゲイツ(Microsoft)、
    ジェフ・ベゾス(Amazon)、
    ドナルド・トランプ(不動産王、米国大統領)、
    マーク・ザッカーバーグ(Facebook)、
    ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン(Google)、
    チャールズ・コーク&デビッド・コーク(ティーパーティー運動の黒幕)
    という「政治権力者以上の、底知れぬ実力を発揮する大富豪11人」を池上さんが紹介。

    「偉人伝」とは違います。
    私のまわりの小さな世界でもそうなんですが、
    「経済で成功したからといって、人間として優れているかどうかは別の問題」
    と再び痛感しました。

  • 近年注目されるITビジネス界の寵児ジェフ・ベゾスやマーク・ザッカーバーグや、定番のビルゲイツから殿堂入りのウォーレン・バフェットまで世界経済から政治にまで影響力を及ぼす経済人たちの半生をざっくりまとめた著書。
    内容自体はWikipediaで調べても出てくるものがほとんどだが、池上彰流に分かりやすく整理・説明されており、また時折皮肉も混ぜてくるあたりは読みやすい。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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