- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450897
感想・レビュー・書評
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問題を起こして離島に左遷された警視庁の元刑事が警察庁の特別チームに招聘。全国から集められたチームのタスクは神奈川県警の捜査ミスの調査。他の堂島作品のキャラに似ているとか、犯人像が早い段階で分かるとか、警察モノを読み慣れてきたってことか。頭を休めるのに最適ツール。
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設定や構成が完璧すぎる。
左遷されていた主人公が事件に熱を入れていく理由付けや、ヒロインの抱える事情など、さまざまな設定が素晴らしいし、物語の構成も穴がない。人を楽しませ、惹きつける構成。
正直なところ文章は今までに読んだ著者の作品より荒削りかな?って思う部分もあった(あくまでも私の個人的な印象)だけどそんな風にちょっとラフに書いたとしても、これだけ完成度の高い作品作れるの凄い。 -
神谷警部補は、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、伊豆大島署に左遷中。彼に本庁刑事部長から神奈川県警に出頭命令が下る。その特命は、連続婦女暴行殺人事件の犯人を誤認逮捕した県警そのものを捜査することだった。本庁、大阪、福岡などから刑事が招集されチームを編成。検証を進めるうち、県警の杜撰な捜査ぶりが…。警察内部の攻防、真犯人追跡、息づまる死闘。神谷が暴く驚愕の真実!
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2017年55冊目。
先日仲村トオル主演でドラマ化されてたのを見て面白かったので原作も呼んでみた。
大抵は原作の方が面白いのに、これはドラマの方が面白かったかな。
まぁ展開を知ってて読んでるっていうのもあるけど、やや中弛みした感と、神谷と凛の恋愛っぽいのは要らないかなー、と。
あとは、それ必要?っていう細かいト書きみたいなのが多くて、個人的にはあまり好きではないかも。
警察小説は好きだけど、この著者の作品は次は選ばないと思う。 -
堂上さんの作品を読むのは初めてです。警察小説は結構好きなので、読んでみました。しかし、本格的な警察小説というよりは、登場人物にかなり視点が置かれた作品でした。警察小説好きの方にはあまり薦められないものだと感じました。
登場人物それぞれの行動が要となっているような感じの作品でした。登場人物の心情を考えながら読み進めると、興味深い部分もあって、最後までテンポよく読み進められました。
機会があれば、他の作品を読んでみたいです。 -
2017年1冊目
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神奈川県警が誤認逮捕した事実が大きく報道されることとなり、警察庁は神奈川県警そのものを捜査する特命チームを編成した。
真っ直ぐな気質から暴走してしまいある事件をきっかけに左遷されていた神谷警部補は、元々は警視庁敏腕刑事。40の声を聞き、離婚もし、もう戻ることはないと投げやりになっていたある日、その特命チームに呼ばれた。
そこには全国から年齢も経歴も様々な4人が集められていた。
ぎこちなく始まる特命チームによる検証捜査。反発し合い探り合いながらも次第にチームになっていく。また、神谷は避けていた左遷のきっかけの事件と向き合うことにもなるのだった。そして意外な繋がりと組織の中の暗闇にたどり着く!
あれ?この人おかしいなーと思っていたんですよね。やっぱりねー。
また、自然な流れでの神谷の大人な恋もなかなかよいのです。チームのキャラクターもマル。 -
神奈川県警が引き起こした誤認捜査を、各地から寄せ集めた特命チームで検証していくというちょっと変わった(非現実な?)ストーリー。
話が進むに従って、非常に意外な真相が明らかになってかなり読み応えがある。主人公の神谷が過去に引き起こした失敗(僻地に左遷される原因になった)を中々詳しく説明しなくてジリジリさせられるが、これが真相に深く結びついているわけね。
前に読んだ複合捜査はこの話の続編だけど、話は全然別。特命チームの一員だった桜内(印象は物凄く薄かったが)が、複合のほうでは主人公の部下になってやたら振り回されるのと、神谷が最後のほうでちょっと出てくるくらいだったかな。あと、永井も出てくるんだっけ?忘れた。 -
そんなに好きなタイプの話の進み方ではないかな~
帯は NO1 ってなっつてたのに・・・