手がかりは一皿の中に (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457476

作品紹介・あらすじ

北大路亀助は、老舗料亭のお坊ちゃん。先輩に誘われて謎の美食サークルに入ったら次々に事件に巻き込まれ!? 色気より食気の素人探偵が人助けに奔走するほっこりグルメミステリー。(解説/大森 望)

感想・レビュー・書評

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  • グルメサイト「ワンプ」のライター、亀助は銀座老舗料亭中田屋の大女将を祖母に持つ、おぼっちゃま。
    ミステリ好きの亀助は探偵風に料理のレシピの紹介をする作風で、そこそこの人気を得ていた。
    亀助は大学の先輩の河口に頼み込んで、グルメサークルG5の会合に参加するが。

    予約の取れない会員制鮨屋の食中毒疑惑
    CAがセレクトするワインと料理のマッチングサービスの裏側
    スペイン料理のレストランのウェディングで起きた盗難事件
    老舗高級料亭中田屋への恐喝事件

    光彦さん!って思っちゃうのは仕方ないよね。
    警察関係者の家族、おぼっちゃま、ライター…。
    料理もお酒も美味しそうなんだけど、なんでか読み進めにくい。
    実在するものが具体的にポンポン登場するのに、亀助の外見や編集者時代の失敗が曖昧すぎて、焦点が合わないから?
    登場人物たちもイマイチ共感がもてず。
    庶民的な話しでないから実感がわかないのかな。
    あんなに独身にこだわってたのにこのラストもスッキリしない。微妙に残念。

  • いろいろと残念なところがあるのだけれど、1番ひくのが「僕のレシピが正しければ」という決め台詞。
    これは絶対に逆効果だと思う。ブログで使っているだけかと思ったら、普通に口にしていてあ然。
    それ以降の話が頭に入って来ませんでした。こういう人物は普通好感は持たれないでしょう。
    人脈も都合が良過ぎるし…

  • 美食ミステリー。ちょっと浮世離れしてるし、ご都合主義なところもたくさんあるけど、サクサク読めて良かった。実在するお店もたくさん出てきて楽しい。亀助のこれからも読みたい!

  • 亀助、色々と恵まれ過ぎていて中々共感しづらい(苦笑)。
    一人の方が楽だって所だけは頷いていたのに、ラスト間際で掌返し…。
    更に、ブログでの決め台詞は良いだろうけど、現実に「僕のレシピが〜」なんて言われた日にゃ目も当てられん。。。
    でも私の中でグルメ系小説は美味しそうなことが重要だから、そこは合格。
    文章自体は読みやすかったので良かった。

  • 読みやすさはよかったし、グルメの描写もお酒が飲めないことが悔やまれるくらいに美味しそうだった。
    一方で内容はというとあっさり感がいなめず、ややミステリーの解決手法としては強引でご都合主義なところが多分にあった。
    また、独身主義をかかげてたわりにあっさり恋愛方向に走ったのもなんだかな…って感じだった。
    シリーズものだけどもういいかなあ。

  • あの一皿にヒントが隠されていたのか―。ある夜、グルメライターの北大路亀助は先輩の河口に誘われて食通のメンバーと絶品の熟成鮨を堪能していた。だが、メンバーの一人がその直後に死亡し、店が食中毒を疑われる事態に。閉店を迫られる店主を救うため、亀助は持ち前の味覚を駆使して、犯人探しをはじめる。事件解決のために食べまくる亀助に、食欲を刺激される美食満載のグルメミステリー。

  • 図書館の蔵書リストで目が合って借りた。初読の作家さん。
    …と、思ったら、ドラマ化されてたんかな? ^^
    ドラマ化しやすそうなキャッチ―さは、ある。と、思う。

    なぜか読み進めるのに苦労したかな…。
    面白くないわけではないんやけど、び……っみょうに興味がない。笑

    主人公も好感が持てるんやけど、たぶん、ハイソサエティすぎてあかんねんな。ようわからん。笑

    ミステリの序盤はどれも面白い。解決がすっごいあっさりしてるなーと思ったけど、連作短編やとこのくらいライトなほうが楽しめるのかもしれん。

    続編があるのか~。図書館にあるのかはわからんけど、読むかどうかは保留ということで。

  • 読みやすさ★★
    学べる★
    紹介したい★
    一気読み★★
    読み返したい★

    たまたま目についたグルメミステリ。食の説明(それすらも生きた表現ではない)が詳しい割に、登場人物の説明が皆無といっていいくらいない。主人公にすら特徴がなく匂いが感じられない。そのため話が入って来ず、誰が喋っているのかわからない箇所も散見され、読み物として未完成と思われる。

  • 主人公は浅見光彦を更に上級国民にした設定で、出て来るのは
    ブランド物に高級ワイン、会員限定寿司店、等々今時珍しい位バブルの香りとか

    スマホじゃなくてiPhone、タブレットやノートPCじゃなくてMacって
    表記、いちいち気になるんだけど、それは大事なの?とか

    微妙にクセのある作風が気になるんだけど、謎解き等にはそんなに無茶な感じは
    ないので、気にならない人なら良いのかも

  • グルメミステリーというジャンルの連作短編集。上等な料理とアルコールが登場します。主人公の恋の行方が気になります。

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