水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1864
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461039

作品紹介・あらすじ

楊志は盗賊に襲われた村に遭遇する。人々は惨殺され金品は奪い尽くされていた。何も手を打とうとしない政府に衝撃を受けた楊志は、魯智深と共に盗賊の根城・二竜山に乗り込む。そして初めて吹毛剣を抜く。一方、国を裏から動かす影の組織・青蓮寺は、梁山泊の財源である「塩の道」を断とうと画策する。それに対抗するため、公孫勝率いる闇の部隊・致死軍が動き出す。荒ぶる北方水滸、灼熱の三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの水滸伝再開、やっと3巻。
    ニ竜山が要塞化。
    体制側組織の青蓮寺が暗躍開始。
    梁山泊の秘密部隊の致死軍も訓練を終えた活動開始。
    まだまだ先は長そうだ。

  • 人の死を乗り越え熱き誓いのために進みはじめる

  • 王進の母の温かさは読んでいても染み渡って伝わってくる…最後の怒涛の流れにびっくり。
    女性が絡むと泥沼になる、、、

  • 結構クライマックスに近づいてきてるんじゃ!?!?

    と、思わされる。じわりじわりと状況変わってきてる!!!!!!!
    九紋龍好きだったけど、彼も彼で大変だったんだょね。

    なんて、彼女目線かよ。って自分にツッコミたくなるほどに夢中です。水滸伝。笑笑

    2006年発売なんだけど、おそらくハードカバーはもっと前にでてるよね、、、そうなると2000年くらいから有名だったはずで。

    なんで私の周りでそんな話少しも聞かなかったんだろう。と思うくらいに面白くて。

    今の今まで手に取らなかったことに鳥肌立ちます。

    私、、、この本と出会えなかったら、、、と、思うと恐怖で身がすくむ思いがするほどに。

    ハマッテます。笑笑

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    3巻は楊志、史進が主人公であるように感じた。
    賄賂の生辰綱を奪われ、落ちぶれ、賊に身を落とし、人生が一気に変わったと言えるかもしれない。
    しかし、一方で今までに感じていたモヤモヤした思いからは吹っ切れたと言えるが、賊になったらなったで新たな悩みを抱え、実に人間臭いと感じた。
    史進は原典ではずっと強い人間として描かれていたように思うが北方版で若いなりに悩みを持っているのが印象に残っている。
    また、朝廷側も各地の賊が勢力を拡大するのを待つだけではないことも面白い。

  • ぐぅおおおお!
    腹立たしい!
    めちゃくちゃに腹立たしい!
    誰が誰に何を言うとんねん!
    何をしれっとまとめとんねん!
    何をしれっとまとめて旅立っとんねん!
    (ノ`Д´)ノ彡┻━┻

    わいは許さんで!
    宋清は許してもわいは許さんで!

    いやもう、小説読んでここまで腹立ったのは久しぶりだわ
    久しぶりぶりだわ!(そうでもない感)

    つまりは北方謙三アニキにしてやられてるってことですわな
    ここまで感情を揺さぶられるって凄いことやんな

    はい!一〇八星全然違うやん!のコーナー!
    第二回は、梁山泊第十七位の好漢、天暗星の青面獣(せいめんじゅう)楊志です

    第三巻前半の主人公と言っていい楊志で建国の英雄を父祖に持ち自身も若くして武挙(軍人になる試験ね)に合格したエリート軍人です
    軍人としての強い矜持を持っているため梁山泊の思想に共鳴しつつもなかなか踏み切れずにいましたが、賊徒に蹂躙された村を救うために、賊徒を討伐しそのまま二竜山の頭領となります
    また、その時に拾った孤児を楊令と名付けて息子とし、済仁美という身の回りの世話をしてくれた女性と結婚し、家族を守る誓いをたてます
    先祖伝来の宝刀「吹毛剣」を操りばったばったと敵をなぎ倒しちょ〜カッコいいのですが…

    オリジナルでは、序盤かなり情けないです
    最初から強いは強いんですが、『北方水滸伝』以上に軍人に固執してます
    また先祖伝来の宝刀も出てきます(無銘)が売ろうとした上に、結局没収されちゃいます
    また、オリジナルには楊令や済仁美は出てきません、北方謙三アニキの創作です
    一〇八星集結後は八虎将(もちろん八人いる)というかなりカッコいい役職で活躍しますが、まぁそんなに深みのある人物ではなかったかなぁ(オリジナルはそもそも全員そんな深みないんだけどね)

    • ひまわりめろんさん
      星は章題になってますね
      そしてその章はその星の生まれ変わりが中心人物となっていたり、その人の視点で物語が語られる節があったりします
      今読んで...
      星は章題になってますね
      そしてその章はその星の生まれ変わりが中心人物となっていたり、その人の視点で物語が語られる節があったりします
      今読んでる四巻の最初天退の星となっており雷横が中心になってますね
      新たに与えられた運命が語られるみたいな想いがあるのかもしれませんね

      そして何より驚くべきは…
      天退星、天殺星、天寿星と相変わらず一発変換です!!Σ(゚Д゚)
      2023/09/06
    • kuma0504さん
      あ、水滸伝はそういう仕組みになってたんだ!初めて知った。
      あ、水滸伝はそういう仕組みになってたんだ!初めて知った。
      2023/09/06
    • ひまわりめろんさん
      Σ(゚Д゚)
      おそらく全108章になってると思われます
      Σ(゚Д゚)
      おそらく全108章になってると思われます
      2023/09/06
  • 第3巻。梁山泊を中心とした反乱の動きに、官軍が気づき始め、徐々に両者の絡み合いが始まる。
    まだまだ新しい登場人物が続々と登場するが、よくぞまあ、このような複雑な歴史物を小説として纏められるものだ。作家ってやはりすごい。

  • 女好きとメンヘラの悲劇なお話し

  • 生きているって
    どういうことか
    生活しているってどういうことか
    何もない
    何もある
    なんでもないことなんだけど
    何もあるからこそ
    幸せって言葉を
    形にすることの面白さ

  • 楊志が無双する、致死軍が活躍する。
    このまま叛乱しそうな勢いだが、思わぬ形で宋江が旅に出た。長い長い旅の始まりらしい。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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