- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462234
感想・レビュー・書評
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家にまつわる、ほっこりまったりな短編集。
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タイトルとなっている「さようなら、コタツ」が一番よかった。
あーわかるなぁと思い、思いっきり感情移入してしまった。
「ハッピーアニバーサリー」も良かった。ちょっと可笑しくて可愛いらしかった。 -
「ハッピーアニバーサリー」「陶器の靴の片割れ」が良かったです。
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初めの方が面白い。というか、はじめにの部分が一番面白い。世界には部屋が無数にあって、それぞれでそれぞれが生活を営んでいる。ふしぎー
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【本の内容】
15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。
有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない!
表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。
やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、“7つのへやのなか”を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集。
[ 目次 ]
[ POP ]
ちょっと探せばどこにでもいそうな、垢抜けない普通の女の人が登場するのですが、その人のキャラクターに引きずられて、友達の日常を見ているような気さえしてくる、なんとも微笑ましい小説です。
この主人公の垢抜けなさとか、好きな人のために無駄なことばっかりしてしまって、しかも空振っちゃいました、みたいなかっこ悪さが、抜群に素敵でした。
好きで好きで仕方なかった人と念願叶って付き合い始めたんだけど、どうも向こうは私ほど私のことを好きじゃないかもしれない、どうしよう、振られちゃうかも、などという微妙な時期が私にもあって、その頃ちょうど、『さようなら、コタツ』の主人公みたいに、彼がうちに来る何十時間も前から食事を作って部屋を片付けて、何度も着替えたり机の配置を換えたりしました。
要領のいい、愛され体質の女のひとはこんなこともないのかもしれないけど、人を好きになる嬉しさは、こういうところにもあるのかもな、と思わせてくれる一冊でした。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
短編集
色んな部屋に起こるそれぞれの物語
中島さんは色んな描写が細かい!それが良かったり、いらなかったり、、、
読みやすいお話ばかりで、サラサラ読めた。
題名にもなってる、さようならコタツが一番良かったかな! -
むー。自分のない人たち。何を大事に思い、何を考え、何をしたくってそう生きているのか。疑問に思ったことがないため、自分に自信がない、ふわふわと生きる人たち。最後の短編、「私は彼らのやさしい声を聞く」はよかった。最後のお話がなかったら、もう中島京子はいいや、って思ったと思う。
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ほとほと、と沁みてくる。
既知が多少増えて、鈍感になった感情をまさぐられるような。なんで理由付けが必要なんだろう。意味を探しちゃうんだろう。 -
それぞれの部屋で繰り広げられる人間ドラマの短編集だが、あまり心に残るものがなかった。さらさらっと読める。
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中島京子さんの本は2冊目。
最初に読んだのが第143回直木賞受賞作の【小さいおうち】。
実はこちらも☆2つの評価。
2冊づけて☆2つ。
相性が悪いのかなぁ・・・