蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462944

感想・レビュー・書評

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  • 昔は村のリーダーとは人格者で、器の大きな人々がなっていて、その子孫にもその精神は教育されて代々受け継がれて行っていたのかもしれないなと思う。いつから世の中は拝金主義に成り下がったのだろうか?不思議な力を持つ
    常野一族と旧家槙野家の末娘聡子様との峰子の時間は不思議と暖かい。

  • 常野物語2作目。明治期に東北の農村の権力者である槙村家の末娘聡子の話し相手として仕える一般の人、峰子の丁寧な語りで話が進む。平和で懐かしく、輝かしい思い出に優しい気持ちになります。後半、槙村家の強い使命感と力強さ、物語の不条理さに涙しました。20世紀の新しい時代の流れに翻弄され、読後感はけしてよくないかもしれないけど、暖かくて思い出に残る物語になりました。光の帝国よりも読みやすく、常野一族の状況説明もあるので先にこっち読んでもいいかも。

  • 好きな世界観。

  • 光の帝国とはテイストが違くてびっくりした
    最後まで読むと寂しさとか悲しさがすごいんだけど、きっと峰子さんはここから生活を作り出せると信じたい

  • 幸せだった日常を描いていると思ったら最後に涙。
    子どもの頃のキラキラと輝いていた時代で終わらせるのじゃなく、苦しい時代に思い出す子どもの頃の回想。
    最近読む本は辛い時に生きる様を描いているのが多い。

  • 光の帝国」の続編。待っていた作品。
    期待感がふくらみすぎていたのかしらん、全くつまらなかった。

    えええ、えっ!と読むほどに砂を噛むような気持ちになった。あまりにもひどい。

    確かに恩田さんは多作、ジャンルも多岐にわたって文才を発揮されている。お忙しいだろうし、ファンの期待も多かろう。だからといって…。出版社の編集者はどう思ったのか知りたい。恩田さんの作品として世に出す判断が悲しい。

    それでは欠点をあげ連ねる。(以下、ファンの方で未読の人はこれを読まないでご自分で判断してほしいが)

    ひとつも山場がない。(それらしきのはある、山崩れの場面、でもありふれている)
    「常野」の人が登場するも影うすい。
    全編にわたってどこかで読んだような情景である。(断じてデジャヴではない)
    思想が伝わってこない。「光の帝国」はそれが主題であったはず。
    書き足りないのか、疲れておしまいになったのか。

    もう、このへんでやめる。私がまちがっているのかどうか、勿論、好みは個人的なことだから。

  • シリーズものと知らずに購入

    淡々と描写される日々と悲劇。
    あまり私の中には残らなかった

  • 最高です

  • 自分がいつまでも異次元が苦手である。

  • 記録

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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