はるがいったら (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • / ISBN・EAN: 9784087463934

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、犬の平均寿命が何歳か知っているでしょうか?

    空前のペットブームとも言われる現代社会。その中でも犬は古の世から私たち人間と共にある大切な存在です。このレビューを読んでくださっているみなさんの中にも犬を飼っている、犬を飼ったことがあるという方はたくさんいらっしゃると思います。残念ながらさまざまな事情から私は犬を飼う経験をしたことがない中に今を生きていますが、何度も飼ってみたいという思いに苛まれてもきました。

    しかし、犬というものが生物である以上、飼育を始めたらいつか必ず終わりの時が来ます。2021年の一般社団法人ペットフード協会による調査の結果では、日本で飼育されている犬の平均寿命は14.65歳と報告されています。そうです。私たち人間の平均寿命に比べて6分の1というその年齢は、そんな犬たちの老後を私たちが看てあげる必要があることを意味しています。私たちが犬を飼育するということは、そんな犬たちの老後を看る覚悟がなければならないということでもあるのです。

    さてここに、『十四歳の老犬』の介護をする姉と弟の日常を描いた物語があります。両親が離婚し、離れて暮らす姉と弟は、離れたが故にかえって仲の良い関係性を作り上げています。この作品は『目以外はそっくり』という姉弟の性格の違いを見る物語。『俺の部屋の床は、尿の吸収シートが敷き詰められている』と老犬と生活を共にする弟のやさしさを見る物語。そしてそれは、『もうすぐ花粉症の季節も終わる』という季節に”はる”の終わりを感じる主人公たちの姿を見る物語です。
    
    『ホームからの階段を降りて来る人の中に、姉の園がいないか目を凝ら』す中に『背の高い着物姿の女の人』を見つけたのは主人公の佐々行(ささ ゆき)。『ごめん。ちょっと遅くなった』と謝る姉の水原園(みずはら その)に『…なんで着物?』と訊くと『買ったから』とあっさり返す園。そんな園に『あのさ、俺全然普段着なんだけど。ミュージカルってちゃんとした格好しなきゃいけなかった?』と訊く行に『全然普通で大丈夫。私はただ単に着たかっただけ』と返す園は『ポン』と行の肩を叩くと『昼ご飯、軽く食べてから行こう』と歩き始めました。『百六十七センチという、女にしてはかなりの長身の園』より、『三センチ大きいだけで、別に長身ではない』と自身を思う行は、『園がヒールを履くと、簡単に』『抜かれてしまう』ことを癪に感じています。『両親が離婚したのは九年前。母親と一緒に出て行った四つ年上の姉』とは、今も『二人で食事に行ったり、買い物に行ったり、園のアパートに泊めてもらったり』している行。『目以外はそっくりだと言われる』二人。
    視点が変わり、ミュージカルが終わって電車に乗り込んだ二人。そんな中、『ハルはどう?元気?』と訊く園。『両親が離婚する前』『二人で公園で拾って来た犬』は『行が五歳、私が小学校三年生の時だったので、もう十四歳の老犬』になっています。『柴犬に似た日本犬の雑種』であるハルを『行と、隣の家の私より二つ年上の幼なじみ、恭司と三人で、よく散歩に連れていったり遊んだりし』た過去を思い出す園。そんな園は、『今では立ち上がることもほとんどできなくなり』『犬というより、犬の形をした生きもの』になってしまっていると行は言います。そんな行は『もういつ死んでもおかしくないかな。覚悟し始めたところ』、『一回ぐらい会いに来たらいいじゃん』と言ってくれるものの『父親と仲が悪い』という関係性からハルに会うことができない今を思う園。そんな中、『窓ガラスに』映った二人の顔を見て『鼻と口はそっくりだ。しかし決定的な違いが一つ。猫みたいに、つり上がっている私の目。ちょっと意地悪そう』と思う園。
    再び視点が変わり、『床擦れ』ができないようにハルの体勢を変え、水をやる行は『尿の吸水シートが敷き詰められている』自身の部屋を見ます。『週に一度は、脱臭剤を買いに薬局に行く。世界広しと言っても、こんな高校生俺ぐらいじゃないか?』と思う行が居間に降りると、そこには『昨日の夕食の食器を洗』う真奈美と、『コーヒーとパンで朝食をと』る忍の姿がありました。『店の厨房で仕込みに入っている』父親含めた四人が『今の俺の家族』という行。
    園と行という血の繋がった姉と弟のそれぞれの日常と、老犬ハルとの生活が描かれていきます。

    “気が付けば他人のファッションチェックまでしている、完璧主義者の姉。何事も、そつなくこなすが熱くなれない「いい子」な弟。二人の間に横たわるのは、介護され何とか生きる老いぼれ犬。どこかが行き過ぎで、何かが足りない姉弟の物語”と内容紹介にうたわれるこの作品。2005年に第18回小説すばる新人賞を受賞した飛鳥井千砂さんのデビュー作です。全十章から構成されたこの作品はそれぞれの章内で二人の人物に交互に視点を切り替えながら展開していきます。

    そんな視点の人物、それこそが水原園と佐々行という血の繋がった姉弟です。物語はそんな二人の日常をある意味淡々と描いていきますが飛鳥井さんらしくファッションにこだわる記述が豊富に登場します。

     ・『クローゼットから、若草色のニットを取り出した。私はもう、春の楽しみ方をちゃんと知っている』。

     ・『ふとめぐみのバッグに目が行く。エルメスの今年の新作だ』。

     ・『あ、ディオールのペンダント買ったんだ。前からめぐちゃん欲しがってたもんね』。

    このような感じで短くさらっとファッションを意識した表現が登場するだけでなく、その場面に登場する人物の服装をきちんと定義していくのも特徴的です。

     ・『めぐみが自分の服を指す。デニムジャケットの中に、黒のVのシャツ。ボトムは黒いサブリナパンツで、ヒールの靴も黒』。

     ・『松田さんは、ざっくり編みのベージュのサマーセーターに、ジーンズ。シンプルだけど似合っている』。

     ・『私は今日は、若草色のニットの下には白い丸襟のブラウス。ボトムはグレーのタータンチェックのワイドパンツ。靴は白いローファー』。

    いかがでしょう。私は今ひとつピンとこないのですが、女性の皆さんであればこの三人が並んだイメージがパッと思い浮かぶのではないでしょうか?また、そのイメージの先に、そんな三人の人物像まで浮かび上がってくるかもしれません。この辺り、デビュー作から飛鳥井さんの個性が現れているように感じます。

    そんなこの作品の書名はすべてひらがなで「はるがいったら」とつけられています。これだけでは正直なところ意味不明ですが、物語開始早々に二人の姉弟が大切にしてきた老犬ハルの存在が語られていきます。『行が五歳、私が小学校三年生の時』という『まだ両親が離婚する前』、『二人で公園で拾って来た犬』というハルは今や『十四歳の老犬』になっています。私は犬を飼ったことがないのでその年齢感が今ひとつピンときませんが、人と犬の年齢比較表によると、おおよそ80歳という高齢であることがわかります。まあ昨今の80歳の方はお元気な方はまだまだ現役でいらっしゃる場合も多いですが、老犬ハルは痛々しい状況が描写されます。行が語る『ハルの介護にあたっての、注意事項』を見てみましょう。

     ・『もう自分で水を飲むことも難しいから、朝起きたら必ず水を飲ませること』。

     ・『床擦れができないように、ハルの姿勢を時々変えてやって欲しいこと』。

     ・『排泄は、垂れ流し(市販の犬用オムツは…どれもダメだった)』。

     ・『寝たまま排泄をして、自分の体に排泄物がついたままになっていることも多いので、しょっちゅう確認をすること』。

    『すっかり被介護犬だ』というハルを自室に吸水シートを敷いて介護する行。物語の途中でその役割は姉の園にも移りますが、犬を飼ったことのない私には果てしなく大変な状況に感じます。しかし、物語の主人公である行も園は、そんなハルをこんな風に認識もしています。

     『犬というより、犬の形をした生きもの』

    思わず高瀬隼子さん「犬のかたちをしているもの」の書名を思い起こしてしまいましたが、もちろん意味合いは異なります。そんな物語は表題と同じタイトルがつけられた最終章〈はるがいったら〉へ向けて二人が如何にハルのことを大切に思っているかが痛いほどに伝わってくる描写が続きます。この辺り、老犬を介護したことの有無でも印象が異なってくるように思いました。

    そんな物語には大きな事件は何も起こりません。姉の園を悩ますある事象が起こりはしますが、全体としては極めて平坦な物語、姉と弟のある意味淡々とした日常が描写されていきます。しかし、だからこそ、そこに登場する他の人物たちの個性が際立つ側面もあります。特に『車体はかなり低くしてあり、どぎついピンクのファーのようなものが、車内に敷き詰められている。マフラーはどう考えたって大きすぎだ』という車を愛する兄の忍はそこかしこに良い味を出してくれますし、『瘦せすぎで寒いのか、彼女は夏でも、ピンク色のワンピースの上に、ファーの付いたコートを着ていたりする』という『ピンクの魔女』は強烈な印象を残してもくれます。そんな個性豊かなキャラクターたちと共に、日常を送る園と行。そんな二人の関係性は次の一文によく現れています。

     『離れて暮らしていたのでかえって仲良くなったのか、一緒に暮らしていても仲のよい姉弟だったのかはわからないが、とにかく俺達は、多分仲のよい姉弟だった』。

    『目以外はそっくりだと言われる』という園と行に交互に視点を切り替えながら描かれていくこの作品では、そんな仲の良い二人がお互いに相手のことをどう思っているのか、視点が切り替わるからこそ本当のところが読者にもひしひしと伝わってもきます。そこには、裏表などない仲の良い姉と弟の姿、そして、二人が何よりも大切にする老犬ハルへの強い想いが最後の最後まで伝わってくる物語が描かれていました。

     『部屋の床中に吸収シートが敷き詰められ、真ん中あたりにハルがいる。「犬の形をした生きもの」という表現は正しい。茶色い大きな塊が落ちていて、よく見ると、それはヨボヨボの犬だった。そんな感じだ』。

    『十四歳の老犬』ハルのことを大切に思い、そんなハルを自室で介護していく姉と弟の日常がある意味淡々と描かれたこの作品。そこには、ハルのことを生活の中心に据える姉と弟のやさしさを見る物語が描かれていました。『まただ。やばいやばい。すぐやってしまう、他人のファッションチェック』を『私の悪い癖』と言う園の視点を通じて登場人物のファッションを丁寧に文字にしていくこの作品。動きのない老犬ハルがそれでも物語の中心にあることを感じさせるこの作品。

    みずみずしい表現に満ち溢れた物語の中に、老犬ハルの存在感が際立った、そんな作品でした。

  • 老犬ハルが介護と看取りの段階にある頃、飼い主の行と園はそれぞれが抱える問題や屈託と向き合う。

    看取り期の老犬の介護は、もちろん個体にもよるだろうけど、それなりにみんな大変だと思います。うちの犬は本当に苦労をかけない犬だったけれども、最後の半年は寝不足と介護疲れと獣医の費用にぐったりしていました。でも老犬が可愛くて仕方なかったから、心情としては大変だけど愛情にあふれたかけがえのない時期だったと思い返します。
    さて、本書はそんな老犬の介護を軸として、若いきょうだいが自分に向き合い、少し成長する物語です。お話しそのものはとても良かったと思いました。ただ、老犬のハルの存在意義がちょっと少なすぎて、「老犬もの」という理由で手に取った僕には残念ながら肩透かしでした。あえて犬とは距離を取ったストーリーなのかもしれませんが、犬好きとしては二人の今までとこれからにもっと深く犬が関わっていてほしかったなあ、と思ったのでした。
    そんなこんなで厳しめの評価になりましたが、ごく個人的な理由によるものです。話としては、登場人物がみんなピュアですごくよかったです。

  • なんとみずみずしい作品だろう。飛鳥井さんのいままでの印象が
    がらりと変わった。しかもこの作品がデビュー作だなんて。
    迷っていた文庫を二冊購入。
    こんな気持ちにまたなれるかもしれないと思いながら。

  • 人物の家庭環境の複雑さはともかく、心境が丁寧に記されてるので程よくリアリティがあり、どちらにも感情移入がしやすかったです。姉の表面上取り繕ってるけど内心は毒付いていたり、弟の物事に対して抗わず受け入れるところは少なからず自分にも当てはまるので余計に違和感なくキャラに溶け込めた気がします。特に姉の職場でのスタンスは私とも丸かぶりでしたので個人主義すぎという指摘には多少のグサリ感はありました。老いるハルがごはんや水をのんでいる描写にまだ生きているとほっとするくらいハルの出番は少なくはありました。
    姉弟は両親の離婚により別居していましたが、互いを思い遣っており、仲が良くていい関係だなと思いました。2人の良好な関係はハルの存在も大きかったのではないかなと思いました。

  • 久しぶりの飛鳥井さん。
    こちらは第18回小説すばる新人賞受賞作なんですね。
    毎回感じる「わかるよわかる」というこの感じ。わかるからこそチクッと胸が痛いところもあれば、なんだか懐かしく思えるところもあって、改めて好きだなあと思いました。

    物語の中心は、完璧主義な姉と病弱な弟、そして老犬ハル。
    描かれているのは何気ない日常なんですが、飛鳥井さんの瑞々しい感性でもって切り取られた世界は、何だかかけがえのない大切な日々に映ります。
    写真を見ても、小説を読んでも感じることですが、「ああ、この人には世界がこんな風に見えているんだな」という感動がこみ上げてきます。

    登場人物でいえば、私は園が好きです。
    美人だし完璧そうなのに、誰よりも不器用なところが愛おしい。
    園と恭司、実は鏡に映したようにそっくりですよね。
    恭司も随分残酷なことをするものだ、と思うんですが、きっと悪意のない愛情表現なんですよね。それがまた悔しい。
    まるで状況は違うのに、気付けば園に感情移入している自分がいました。

    一方で、園が嫌い!という女性の気持ちもわからないではない。
    見るからに高嶺の花な園には、羨ましさ半分、妬ましさ半分というところでしょうか。
    「たとえ何があっても、相手を傷つけていいという理由にはならない」と心から理解するためには、実はそれなりに精神を成熟させる必要がある、と気づいたのは大人になってからです。

    園も好きですが、行の若々しさ満載の物語も爽やかさ満載で胸がきゅっと締め付けられます。
    行となっちゃんみたいな友情も、すごく素敵。
    それに、行と忍の家族関係も。
    いい時期に、いい人たちと関係を築けたんだね、と読んでいて微笑ましい気持ちです。

    なかなか人の感情というのはシンプルではないから、複雑な想いもたくさん重ねるけど、それでも大切な人がいる日々というのは、それだけで随分愛おしいものだと、この本が教えてくれました。

  • 個性的な姉弟の、飼い犬介護と死を絡めた日々の物語。
    ヒトの気持ちは見えない、理解するのは難しい、
    だからこそちゃんと生きていきたいね、せめて身近な人を大切にしたいね、と思う。

  • 最近ハマっている飛鳥井千砂さん。美人で何事にも妥協しない完璧主義の姉・園と、冷静で大人っぽくて普通な高校生の弟・行を中心としたお話。題名の『はるがいったら』の『はる』は春に2人が拾った犬、ハルのことだった。
    起承転結があるお話ではない、ごくごく普通な日常のお話なのにすごく好きな空気感だった。特に、行のような真っ直ぐで優しい青年の考え方が好きなんだよなぁ。真面目だけど、決してつまんないやつではない、魅力的な青年。老犬のハルを介護するとことか、自分の犬だから当たり前っていうその当たり前のことを当たり前に出来ることが凄いいいんだよね。好きだなぁ。
    姉の園は綺麗だしさっぱりしていて好きだったから、変な女に嫉妬されても負けないでほしいし、恭司との関係が凄く悲しいなと思った。恭司、なんで園に手を出したんだ!とね。ただ、園が恭司に別れを告げたのはよかった。つらいけど、絶対に園には幸せになって欲しいから別れを告げて大正解!がんばれ園!!!

  • 読みやすい作品。私はどっちかっていうと行くんに似た考え方しかできないから行くんに親近感がわいた。めぐみさんの気持ちがわかるなーって思ったり… あと、以外とお隣さん好きだなーって… ただあんまり印象には残らないかな?って感じた作品。

  • 完璧主義の姉・園と病気がちな弟・行。両親の離婚で別々に暮らしてるけど、仲の良い姉弟。
    行の入院で老犬ハルを園が預かることになって… 幼なじみの恭介、職場の同僚、受験を控えた同級生、生みの母親と再婚相手の母親、ちょっと面倒な(?)人間関係を描いた話。

  • 老犬ハルとともに、何でもない毎日を綴ったお話。

    完璧すぎる完璧主義者の姉園の完璧加減には、
    ほんと引いちゃうくらい。
    立てた予定通りならないと、それ用のコーディネート
    じゃなくなるから、とか。
    それが映画→買い物でも・・・。
    食べ物から何から、すべて完璧にしているのに、
    なぜ、不毛な恋に走っていたんだろ?
    性格的に許せないはずなのにね。

    弟の行は複雑な家庭環境の中気遣いもできて
    ほんとにいい子。
    なのに、何にも感動できない。
    小さなころに姉とともに公園で拾った犬の
    「ハル」の介護をしながら高校に通う。

    この話を読んでいる時、積水ハウスの
    犬とともに成長していく子どものCMが思い浮かぶ。
    あんな感じのほんわりした雰囲気。
    読み終わってからも、あのCMを観ると
    このお話を思い出します。
    あのCM好きなんです。


    やがて「ハル」が天国に逝く時がくるけど、
    誰も泣かなかった。
    みんな、ハルの死とともに成長したんだな、
    って思います。

    動物が死んでしまうお話は、私弱くて、
    途中「はるがいったら」のタイトルは
    老犬のハルが死んでしまうことにも
    かかってるんだ、って思った時、
    きっと最後泣けてくるだろうと思ってたけど、
    ハルが、モヤモヤしたいろいろのものたちを
    一緒に持って行ってくれた感があって、
    最後はなんだか気分もスッキリ読み終われました。

    以前読んだ「タイニータイニー・ハッピー」
    もそうだけど、すごく大きな事件が起きるわけ
    でもなく、ぼんやりとしたした話が進む中で、
    どちらも、最後は明るい気分になれます。

    この作家さんのお話の雰囲気がとてもいい。
    疲れている時とか、この人のお話で
    また癒されたいな。

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著者プロフィール

1979年生まれ、愛知県出身。2005年 『はるがいったら』 で第18回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。11年に上梓した 『タイニー・タイニー・ハッピー』 がベストセラーとなり注目を集めた。他の著書に 『君は素知らぬ顔で』(祥伝社文庫) 『女の子は、明日も。』 『砂に泳ぐ彼女』 など多数。

「2021年 『そのバケツでは水がくめない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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