スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン(3) (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465570

感想・レビュー・書評

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  • 東京バンドワゴンシリーズ第三弾!
    温かい下町の大家族の物語。

    今回も古本屋に関わる事件が沢山ありました。
    紺の過去、昔住んでいたかすみさん、勘一の古き友人ジョーからの遺言、はるさんの真奈美さんとコウさんの関係、六波羅探書、メリーちゃんの羊の謎解き、池沢さんと青との親子関係でスキャンダルか⁉︎…というような感じで、色々ありました。

    今回で1番印象深いのは、六波羅探書の時に、普段おとなしいすずみが、キレちゃった所ですね笑!読んでる方もスカッとしたし、かっこよかったです!
    あと、藤島さんがかっこよく見えました笑
    次も楽しみです。

  • ★2014年10月13日読了『スタンド・バイ・ミー』小路幸也著 評価B+

    東京バンドワゴンシリーズ第三弾 東京バンドワゴンのメンバーに赤ん坊が二人も加わってますます快調。

    古本屋店主の堀田勘一の孫、青の高校時代に思い込み言い寄られた相手の妹が、思わず起こしてしまうちょっとした出来事。
    結婚してイギリスで2人展を開いて帰国して来た藍子とマードックさん。

    突然、アメリカから送られてきた大量の古本に隠されているらしい謎を追って現れる外国人。

    勘一の孫 紺の子供である小学6年の研人くんに惚れて、バンドワゴンに出入りし始めた同級生のメリーさんが見る羊男の実態は??

    近くの小料理屋を営む30娘と京都から来た50歳過ぎの恋の行方。
    とうとうマスコミの三文記者に嗅ぎつけられたバンドワゴンの素浪人 ロックの我南人と昭和の大女優である池沢さんの関係。
    しかし、間一髪でバンドワゴンのファンでIT 業界の若社長藤島が、思わぬ手で情報リークを食い止める。

    この第3巻は、話が満載でも無理な展開がなく、ごく自然にストーリーが流れるように広がって行き、人情で解決されるいつもの寅さんパターン。でも、なんか面白いんだよねー。

  • 東京バンドワゴンシリーズ第3段。

    今回もほんわかした気持ちをありがとう◎

  • しかしシリーズ物はやっぱ続けて読むといいね。最後、藤島さんが土地を買って家を建てたり、会社を買収したり、大活躍。最後の会社買ったのにはびっくりだったよ。すげーとしか言いようがない。何つーか、物語とはいえ、こんな何でもありの設定でいいのか。ま、いいけど。勘一が若かりし頃に同居してたという、戦争孤児出身の人が出てきてまた登場人物増えるし。羊男が我南人だったのには笑った。ほんと我南人って変な人だと思う。紺が高校時代に告白されてその人がふられたからって自殺未遂して精神を病む、というのは全く災難だったと思う。紺みたいに普通の子がよく耐えられたものだ。やっぱ複雑な堀田家でもまれてたからだろうな。

  • 「大切な人はきっと、そばにいる。」
    家族が増えて、それにともない問題も増える?!4世代ワケあり大家族に、今回も次々と事件が舞い込みます。
    〈ほったこん ひとごろし〉本にクレヨンで書かれた謎のことばをきっかけに大騒動。まさか、紺が人殺し?堀田家の一員の「意外な恋」の話もあり、あの昭和スターが愛のために奔走する?

  • 季節の移ろいを感じながら堀田家の日常をLOVEで綴るこの感じにとてもハマってしまった。
    みんな本当に良い人ばかり。良い家族です。
    今回の最後は藤島さん最高な締めくくりでしたね。



  • 第3弾

    今作では我南人を中心としたお話が多かったのですが、とっても楽しく読ませてもらいました❁⃘*.゚
    コウさんのお話では涙が溢れてきました。

  • <東京バンドワゴン>シリーズ3作目。
    4世代同居の下町での日常は、やっぱり人との距離が近くて、温かい。赤ちゃんも生まれて、はいはいをするまでになった。ちょうど春にずり這いを始めたうちの子と同じ成長っぷりだったのに、本作では夏を迎えてもう追い抜かされてしまった。

    季節が移りゆく中で、人が成長し、いろんなことが変化していく。一方で、「変わらない」ということは難しいながらも、変わらないものも確かにあって、その尊さを改めて感じたりもしました。

    家族みんなで食卓を囲んでの朝食。いつもは和食ですが、今回は洋食もあって、それがまた美味しそうで。
    「厚切りトーストに、ベーコンととうもろこしをバターで炒めたもの。冷たいコーンスープにプレーンオムレツ。研人はその中におもちを入れるのが好きなんですよ。サラダ風にほうれん草を茹でて胡麻とマヨネーズを和えたもの。レタスをちぎってトマトを細切れにして胡瓜は細切り。ドレッシングはそれぞれの好みで。牛乳にコーヒーにヨーグルト、と今日はすべてが洋風ですね」

    人数も多いし食事の支度も大変だろうけど、火事にせよ育児にせよ、人手が多いのはいいですよね。

    どの話も素敵だけれど、冬の章に書かれているコウさんのエピソードが今回は一番好きでした。
    人との繋がりはわずらわしい部分もあるけれど、そこに救われたりするのが人間なんだよなぁと、温かい気持ちになりました。

    次回作も楽しみ。

  • 読み終わって続きの一冊に手が伸びるのは、池波正太郎の剣客商売や佐伯泰英の居眠り磐音のシリーズに似ている。時代小説のようなハラハラドキドキはないが、次は何が起こるのだろうという期待感と堀田家の温かさに触れていたいという気持ちのなせるところか。

  • きゅーちゃんからもらった本!

    安定のよみやすさ!どんどん増えてくる主人公たちに若干ついていけなくなりそうなのと、青と紺の二人の兄弟が、どっちがどっちだっけ?どっちの奥さんがアミさんだっけな?と、少々混乱するけど、面白い。笑笑

    アニメのような展開でありえないって言っちゃーそれまでなんだけど。磯野家のような団欒さで解説の方も書いてたけど、映像向きのような気がする!わたしも。

    見たら紺か青かわかるし、人間関係はっきりしそう。内容は短いし、面白いから映像化したら人気出そうだけどなぁ。春夏秋冬で一つ一つの小話で、ドラマ化しやすいと思うんだけど。ならんかなー?

    ホント、映像で見たい本!笑笑

    本好きだけど、読むより映像の方が面白そうな本です。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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