おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 2 明日の約束 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465754

感想・レビュー・書評

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  • セカンドシーズン2作目、シリーズ12作目。
    勝利とかれんの仲は良好だし、基本的に平和な巻。みんなゆっくりと少しずつ大人になっている。
    マスターと由里子さんにおめでた。あれ?二人はもう結婚してたっけ?これからだっけ。
    次作では勝利のまわりで何か波乱が起きそうな終わり方だった。

    今回はかれんの元同僚で保健室の先生、桐島先生のサイドストーリー付き。かれんから見た勝利が本人の言葉になっていて良かった。矢崎くんも色々抱えていそうな人で、この二人のことも気になる。この辺りの人物は「もう一度デジャ・ヴ」という作品とリンクしているらしいから、読んでみたい。

  • 「Time After Time」
    信頼しているからこそ。
    妹だからこそ知っている部分がたくさんあるから、他人が理解するまでに時間がかかると分かるのだろ。

    「Dust In The Wind」
    報告された内要に涙し。
    心置きなく他の人には言っていないことを言える相手がいるのは、恋人とは違う安心感があるだろうな。

  • Second season2巻。

    星とかれんの関係は安定飛行に入ったように思えるけども、そうは問屋がおろさないという引きです。そのきっかけとなった出来事が何なのかは、3巻なのでしょう。
    大家さん関係な気もするけど、部活関係なのかなぁ。ために溜め込んだものが爆発してしまった、大人の人間関係のような気がするなぁ。

    収録のサイド・ストーリー。かれんさん視点での語り。普段は勝利の一人称の語りなので、どうしてもかれんさんの気持ちは想像するしかなく、そのもやもやしたりやきもきする部分が、物語に引き込まれる要素なのですが。
    それだと、勝利に偏りすぎだと思うので、たまにはかれんさん視点でもありだと思います。似たモノ同士だなぁ、と思うけども、それは誰しもが思うことであって、その不安や不信を少しずつすり合わせて、少しずつ埋めあって、そうやって進んでゆくのだと思います。
    聞き手の桐島先生って、そうか「もう一度デジャ・ブ」の人か。「二度と離れ離れになりたくないんだ」の言葉で気づきました。懐かしいなあ。
    運命的な出会いと別れを経験して、奇跡のように出会った二人でも、別れをいつかくるかもしれないこととして考えてしまうという事実。
    永遠の愛は存在しない、というのは常に壊れているからかもしれないなぁ。壊れたら、作り直すの連続。その結果、永続に見えるから永遠と思うのかもしれないなぁ。

  • コミュニケーションが豊かになることで、より深い関係に行き着くことができる。勝利とかれんの間にも、なんだか余裕みたいなものが生まれてきましたね。サイドストーリーも魅力的です。

  • 矢崎くんと桐島先生の未来が読めて嬉しかった。
    久しぶりにその話も再読したくなった。

  • ラストで

  • サイドストーリーは目線が変わり、面白かった。かれんという人がどれだけ魅力的なんだ、と改めて思ってしまった。いわゆる、老若男女誰からも好かれて、敵対するとしたら恋仇だけということか。マスターと由里子さんにこどもができたり周りに変化がある中2人の今後はどうなるのかやはり最後まできっちり見届けよう。

  • いつのまに、彼女はここまで凛ときれいになったんだろう。久々にふたりで過ごす休日、“おとなの女”になったかれんに、愛しさが募る反面、焦りや不安を感じる勝利。ひとり東京に戻り、一緒にいられない理不尽さに悶々としているころ、大家の裕恵さんの義弟が帰国する。一方、喫茶店『風見鶏』のマスターの身辺もあわただしくなる。かれんの同僚だった桐島先生の視点で描くサイドストーリーも収録。

  • 世の中ってのは不公平なもんだ。人間は平等だなんて言われるけどな、世の中には、初めから人よりも多く持って生まれてくるやつがいるんだよ。神様にとくべつに愛されているみたいなやつがさ。人間が平等でなきゃなんていうのはあくまでも、「チャレンジの機会だけは平等に与えられるべきだ」という意味であってさ。結果が平等なんかであるはずはないんだ。結果はむしろ、不平等でなくっちゃおかしいんだよ。でなけりゃ、競争に意味なんかなくなる。そうすると、努力の意味までなくなっちまう。

  • この巻は穏やかだったけれど、次の巻が何だか起こりそうでハラハラしてます。3人で暮らしていた頃が一番安心して読めていました。付き合っていても色々あってゴールなんてないんだな、と思いました。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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