瑠璃でもなく、玻璃でもなく (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466966

感想・レビュー・書評

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  • 共感できる部分が多かった。
    結婚ってなんなんやろ、バツイチやけどいまだに分からん。

  • 女性は変化を求められ、変化を求める生き物なのかもしれないと思った。朔也にもっと痛い目にあってもらいたかったのが本音だけれど、彼はあくまで2人の女性の添え物だから、そこまで描かなくてもよかったのかなと。結婚はゴールではなく、無数の選択肢の中間点にしかすぎない。だから、通っても通らなくてもいい。通ったからこそ生まれる選択肢に喜ぶことも苦しむこともある。

  • 「恋愛とは不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」
    ドロドロな設定なのに爽やかなハピエンなので、正直現実味はなかった。
    美月と同世代で自分が未婚だから読了後スッキリだったけど、自分が既婚者だったら感想は大きく変わってきそう。

    吉田伸子さんの解説にもあったけど友章がギャフンと言うような女との恋愛ものが読んでみたい。友章はなかなか興味深い。

    「大切なものは戦って手に入れるの。いい子でいたって幸福なんて転がり込んできやしないんだから。欲しいものは欲しいと意思表示しなきゃ」というマリの言葉は覚えておこうと思った。

    自分の幸せは自分で決めること
    確かなものなんかない
    不安や不満のない人生なんてない
    不安な不満の正体を知り自覚すること
    不安や不満も逆に人生のスパイスとして楽しめるような余裕な心で生きていきたいな。

  • 結婚にせよ、起業にせよそれで終わりではなく、常々変化し続けていくもの。人はいつでも無いものねだりをしてしまいがちなのは確かでしょう。だからこそ不安にもなるし、不満もある。そういった悩みのあとの紆余曲折がかなり薄いのが残念。

  • 唯川恵さんの本は共感する部分も多くて、
    先が気になるのですぐ読み終わる。

    結婚について考えさせられた。
    私はまだ、結婚する歳ではないけどいつか私も結婚する歳になって、結婚をしているってだけで幸せになれるっていう訳では無いのだなと思った。
    結婚について考えさせられたし、仕事をやめたり辞めなかったりとか着いてくる問題も多くて難しいなと思う。

    マリちゃんの考え方とかがすごく尊敬出来たし、好きだった。

    不倫についてこの本では、悪いことっていう目線で書かれていなくて、私は不倫とか考えられないと思う人間だったけどこういう考え方もあるのねと思った。

  • 同じ時間軸で、奥さんと不倫相手両方の心情が分かり、どちらにも共感出来る所があってあっという間に読み終えました。
    女性目線なので、途中までこの男はクソ男だ。と思っていましたが、読み進めるうちに、男性側の気持ちも想像して、、、恋人関係から結婚して家族になる間に2人の間にも色々あったのだろうなと納得しました。(だからと言って浮気は良くないけど)
    ほとんどの人が結婚は1度目で、しかも若くして結婚したのなら尚更、結婚してみて生活してみて、合わないな。と分かる事もあり、その後で運命と思える相手と出会ってしまう事もあると私は思いました。


    結婚しても、独身で仕事を続けても、その他の人生でも、これが正解というものは無くて、何かしら不満が出てくる。

    これかの人生で、自分で選択した事に自信が持てるような生き方をしたいと思いました。

  • 昨年に引き続き、唯川恵さんの本は2冊目。
    女性の感情をとてもわかりやすく表現されていて、共感する事多々。
    ただここに登場する男性のずる賢いこと。
    夫に不倫されて離婚する事になった英利子を、応援する自分がいた。結婚だけが女の幸せではないし、ましてやゴールでもない。何が幸せかなんてその本人にしかわからない。どうしても他人と比べてしまうから、虚しくなるんだと思う。
    自分も頑張ろうと思えた一冊です。

  • ★購入済み★


  • えりことみつき、どっちにも共感。
    だけど、不倫してた側が結婚して幸せになれる、というのがやっぱり私は許せないんだろうな。
    誠実に生きてる人や、
    誰か他の人に目移りしても耐えようとしている人がいる一方で、
    一歩踏み出してしまえる、
    そして幸せになれるなんて
    ズルいなあと思ってしまう…。

    えりこが偉いんよ、えりこが。

  • 「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。

    「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだけだ。

    「欲しいのは確かなもの。確かな約束、確かな成就、確かな未来」美月が答える。そして、私たちは知っている。確かなものなど、どこにもないことを。”確かなもの”を見つけても、いつの間にかそれは砂上の楼閣に変わってしまうことを。

    ない物ねだりかもしれない。隣の芝生は青く見える、なのかもしれない。”自分”が揺らぐのかもしれない。”安定”と”変化のなさ”に捕まったのかもしれない。そして、”もし”という選択肢が、よぎっているのかもしれない。そして、抜け出せない”自分”に

    人生のゴール、完結は、結局ないのかもしれない。確かなものがないのと同じ。確かなものがなくても、自分を信じられれば…、と。終わりがなくても、勝ち目がなくても、信じられるものがあれば…、と。

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