小説フランス革命 1 革命のライオン (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467383

感想・レビュー・書評

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  • 20131125読了。
    フランス革命前夜の民衆の不満、混乱、無力感がよく伝わってきた。
    次がどうなるのか楽しみな展開。
    まだそこまでいろんな人が出てていないので、相関が混乱していないがこれからどうなるのか。

  • 巨漢のミラボーと小男のロベスピエール。物語は今一つ躍動感には欠けるものの、世界史の教科書に登場するこれらの人物達に生きた姿を与えてくれる。  第1巻の主役、ミラボーの存在感と、彼がフランス革命に果たした役割の大きさこそがこの小説の持つ新しい視点なのだろう。

  • 久方ぶりに佐藤節を堪能。
    こういう王道的(あるいは古典的)歴史小説って意外に最近お目にかかれないので、勉強という意味も含めて楽しませてもらいました。
    それにしても現代の観光資源は全て古今東西王家の遺産、歴史は奇なるものです。

  • フランス革命の始まりがとても分かりやすく書かれていて、読みやすかった。ミラボーがこの後どのように行動していくかがとても楽しみ。

  • 佐藤賢一は言い回しや単語の選び方に少々品がない、と私は感じる。ユニークなんだけど、この独特のリズム感こそが作家の個性なんだけど、それが故に入り込めない。 フランス革命を題材にした小説と言うことで、フィクションとノンフィクションの境目がよくわからない。そこが気になってしまい、これまた入り込めない。 入り込めないと書いたけど、やっぱりこれは面白いよ! ベルばら的視線で読めば、2巻でロザリーに絡んだっきり、7巻まで出て来なかったミラボー伯爵がメインでストーリーが進む。ロベスピエールもそこそこ出てくる。栄光のナポレオンで主要人物だったタレイランも名前だけは出てくる。タレイラン好きなので、続巻での活躍を期待!

  • 革命のライオンミラボー、清貧の革命家ロベスピエール、革命の扇動者デムーラン。この先の革命を決定づける革命家が続々とパリに集まる。200年の時を経て、3部会が開かれる。

    国王は王政維持のために、貴族は王政弱体化のために、市民は自らの権利を訴えるために、思惑の異なる三者は未曾有の革命を開始する。

    一巻では革命の主役達がそれぞれの革命を開始する。
    ミラボーは貴族たる自己を認識しながら革命を先導し、シエイエスはかの有名な「第三身分とは何か」を刊行する。まだ若き未来の指導者ロベスピエールはミラボーの助けを借りて論壇に臨む。

    壮大な物語であるフランス革命を、その時代に生きた人間にフォーカスしながら大胆に記述する。フランス革命を知りたい人に送る最高の入門本!

  • ほとんど知らないので手を出して見た。あんまり小説ぽくないなあ。

  • どうしようかな、と迷いつつ。この人の作品はあうのとあわないのとあるので。
    結果としては読んでよかった。
    ベルばらの顔を浮かべつつ読んでみてるところですが、ミラボーはベルばらではさらっと書かれるだけだったので、結構イメージが変わったし、ロベスピエールも頼りなく書かれていて、斬新。これはいずれ主人公はロベスピエールになるんだろうな。
    ついこの間パリやらベルサイユやらいったのも、面白く感じさせる原因だとは思うけど、フランス革命にいたるまでのドキドキ感とかは割と出ていると思う。
    最初がちょっとだれてしまったけど、途中からはさくさくさくさく。
    終わりまでが楽しみ!

  • フランス革命ものを読みたかったので購入。財政破綻寸前のフランス王国。池上彰氏の解説のように今の日本と照らし合わせて読むことができる。全国三部会が開かれても既得権を握る貴族代表が平民代表を差別化し議会から追い出そうとする。なんだかため息が出る。さて、まだ1巻だからか盛り上がりに欠けるな~。題材としては面白いのだが登場人物にあまり魅力を感じないな~。表紙のデザインは文句なしなんだが…。次巻に期待しよう。

  • ようやく文庫化で購入。1巻は三部会開催~国民議会の宣誓まで。

    史実ではあるけれど小説でもあるため読みやすく、一章ずつが短いのも整理しやすい。

    大好きだけど上っ面しか知らないフランス革命について、少しでも理解が深まる事を願いつつ、2巻へ進みます。

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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