アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087470253

感想・レビュー・書評

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  • 中島らもさんの本が好きで、たまたま本屋さんで見つけて読み始めた。

    ドラック関係の本や映画といったものは、ドラックをやめたくてもやめられない負のループみたいなところに目が向けられがちだと思うが、らもさんのエッセイは、色々な薬物を実験的にやっているようなところや、客観的に色々分析しているところが面白いなと思った。

    なぜ人はドラックをやるのかという問いに対して、自失を求めているからだという答えは、確かにそうだなと思う反面、(私にはわからないが、苦しむことが色々あるのだろうということは、十分承知しているが、)こんなに才能のある人がどうして自失を求めているのだろうかという気持ちにもなった。

  • 今夜すべてのバーで読後すぐ到着した本書は僕が感想を書くまでもなく好評だろうが、個人的にツボだったのはラリ中仲間との珍事奇行の記述だった。陳腐な言葉だが非常に味わい深いヒューマニズムが伝わる記述だったと思う。特にこれからのコロナ禍以降の閉塞感漂う世に素晴らしい提示となる事だろう◎基本ドラッグを肴にバーで呑んでるかのような作品だったなぁw

  • おもしろかった。アメリカンゴッズで、テクニカルボーイがガマガエルの入った筒を吸うシーンがあって、何故にカエル……?と疑問に思っていたシーンの謎が解けた。ラリっていたのだ!!たのしい

  • ドラッグについてのエッセイ。私は気分が悪くなるとこの本を開く。ドラッグを賛美するわけでなく、突き放して冷徹に描写している文章を読むと落ち着くのだ。らもさんはドラッグとは幼児のくるくる遊びだと書いている。やった人間にしか分からない醒めた視点が心地よい。

  • 本人も書いてるように、序盤と終盤で熱量に温度差があるのが笑える。
    とにかく隅から隅までドラッグの体験記で読み応えあり。ガマ吸い、ヒクリさま、ハシシュ、実体験がパンクすぎる。

  • らもさんの本で最初に読んだのがこのアマニタ・パンセリナです
    内容はらもさんの体験による様々なドラッグ使用時のエフェクトの感想とその時のエピソードをおもしろおかしく書いたものです
    中島らもは思考、性格、文の書き方が79〜82'頃の日本のパンクという感じなのでINUとかあの辺のパンクの雰囲気が好きなひとはきっと好きだと思います

  • ヒクリさまはまずい

  • 「アマニタ・パンセリナ」
    中島らも(著)

    1995 12/20 第一刷 (株)集英社
    2019 12/27 読了

    中島らもが書く文章が好きだ。

    正直でちょっとひねくれてて知的で
    でもシャレも効いている。

    とてもキュートだ。

    うつ病でラリ中でアル中の著者が過去に経験した「ドラッグ」について述べられている本書。

    ごく平凡な人生を歩んできたぼくには
    「途轍もなく魅力的な世界」だけど
    「とても認められない世界」だ。

    でもとてもキュートだ。

    「今夜、すべてのバーで」「人体模型の夜」
    そういえば昔読んだなぁ…と思い出しながら

    52歳で亡くなった才能を惜しむ。

    BOOKOFFで200円で購入。
    「なんでやねん!」って言ってそう。

  • シンナーはやらないようにします

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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