アマニタ・パンセリナ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1416
感想 : 142
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087470253

作品紹介・あらすじ

睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。ドラッグのオンパレードである。著者自らが体験したリーガルなものもあるし、話に聞いただけのイリーガル・ドラッグもある。古今の作家の生活や名著などもひきながら、話は「人はなぜ快楽を求めるのだろうか」へと進む。煙の向こうにひとの本質が見え隠れするような傑作ドラッグ・エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • まだ感想かいてなかったか。
    何回も読み直している本書。
    この時代の空気感や気だるさを感じるのが好きなのである。この本のなかにでてくる本も何冊か買って読んでみている。
    自分にとってはかなり好きな一冊。

  • いうて、普通。
    ただのジャンキーの話

  • (2023/10/04 2h)

    何かしらの依存に困っている人は読むべきじゃないな
    衝動に駆られちゃいます

    わたしは自称シュガーホリックなのですが
    この本を中程まで読み進めた辺りで夜中にも関わらずアーモンドチョコをパクついてしまいました

    弱い自分を肯定されているような勘違いを起こしてしまうんですな

    『今夜、すべてのバーで』読了後に読みましたがこちらも実に面白かったです

  • UNTAPPED HOSTELのスタッフが選書していたのをseesaw booksで見かけたので気になっていた一冊。タイトルの「アマニタ・パンセリナ」は「テングタケ」の学名で毒キノコとのこと。睡眠薬、シャブ、アヘン、サボテン、咳止めシロップ、ハシシュ、大麻、ガマガエルなどなど、さまざまな薬物にまつわる話、ラリった話、それを使った人の話が集められたもの。こういうの読む自分って、自分では使ってみる心意気もないのに、その世界は垣間見てみたいといった意図で読んでてなんだかなとは思うけど、それでも気になるものは気になってしまい。麻薬とは「自失」、ラリっているということは、たぶん大脳新皮質のもたらす雑多な情報をとりのぞいて、獣の状態になること、といったあたりに目が吸い寄せられ。因縁にからめとられ、少しずつ姿かたちを変えながら、我々は時間の河を渡っていくのだ。死に向かってではない。生に向かってだ。(p.96)といった一節に心奪われたりする。サボテンやガマガエルとの顛末にややほっこりしたり、居候をたくさんかかえこんで明日はどっちだみたいな暮らしを送ってときの話とかがバキバキにキマってるなあと思ったり。薬やってぶっとんでやらかしたエピソードの数々に魅入られたり。「人がラリっている報告書を、なんのためにああいった美装本で出す必要があるのか。ワラ半紙でよろしいワラ半紙で」という罵倒に思わず笑ってしまったり。◆著者のほかの本も手に取りたいと思った→(1)「頭の中がカユいんだ」徳間文庫p.40(2)「なにわのアホぢから」講談社文庫p.92...桂べかことの対談所収(3)「今夜、そのすべてのバーで」…睡眠薬とアルコールで二ヶ月入院の事情◆

  • らも作品に出てくる薬の解説を、各項目ごとにまとめたもの。らも作品を読む順番として、こちらを早めに読んだ方がよかったかもしれない。(すでに読んだことのある内容がよく出てきたため。)
    ラストドラッグとして扱われるのがアルコールなのがよかった。アルコールもドラッグの一種であることを認めざるを得なかった。

  • 強く生きたいと思う、生きるのは大変醜く、苦しく、だからこそ誰かと繋がる美くしさが輝く。

  • 著者自らが試したドラッグエッセイ。信頼の置ける体験談や参考文献の数々…状況が極めて深刻なのを面白く描写してしまう中島らも。彼の聡明で素直な優しい文章と人柄は唯一無二である。

  • スーパーアウトロー
    こういう人は世の中にもっといるべき
    いすぎても困るけど

  • 大好き…。狂ってるのはそうなんだけど、そこはかとなく理性的だったり愛しい翳りがあるのがめちゃくちゃ良い。

  • 書名からはわかりにくいが、「クスリ」の本。
    著者が経験した、合法?ドラックの体験談をまとめたもの。
    個人的には面白いけれど、若い青少年にはお勧めできない本。
    たが、参考文献はすごい。よく知っていて、本当に勉強したんだなと思う。ここまでくればスペシャリスト。

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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