神々の山嶺 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 286
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472226

感想・レビュー・書評

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  • 本の分厚さに圧倒されたが、読んでみるとさほどボリュームを感じさせない。映画の宣伝用の番組を見たが、それと対して変わらない。非常に重たいテーマを扱っている割には重みを感じない。下巻もこの調子ならすらすら読める事だろう。

  • 映画化されて気になってきたので、積読していたものをやっと読みました。
    山に対してどこまでもストイックな羽生。
    グイグイ引き込まれました。
    下巻も期待です。

  • 何年も積んでいた本。
    上巻500ページもあるものの、引き込まれて一気に読んでしまいました。

    どうしてそこまで山に魅せられてしまうのでしょうか。
    山の魅力の何と怖い事か。

    空気が薄い、それを想像しただけでも何だか息苦しくなってきます。

    上巻では思っていたより山のシーンが出てこなかったので下巻に期待。

  • 岡田くんの映画に影響されて読んだ!
    この作家さん初めてだけどすごく面白い…
    分厚いけどその分読み応えがあって、下も楽しみ(´∀`=)

  • 願望と現実の違いぐらいは理解できる。”行きたい”ということと、”行く”ということがどれはど違うか 森の中を歩いている時、獣道に迷い込んで、ふいに濃い獣臭を嗅ぐことがある。その男を見た時、深町は、その臭いを嗅いだような気になった マロリーのことば:アルプスで過ごした良き一日は、すぐれた交響曲に似ている 誰も、いちいち、過去の自分の感情にひとつずつ名前を与えながら生きていけるわけでもないし、自分の行動に理由をつけながら生きているわけでもない 

  • 1953年エベレスト初登頂あたりからの登山ブームは、今の山ガールとは違って男のロマンだったことがわかる分厚い上下巻。20年代のイギリス人初登頂の謎にはじまって、どのルートから登るかで意味が違うとか、ネパールとチベットで呼び方が違うとか、じつは登山料金がめっちゃ高いとか、もちろん登山の装備やキャンプやシェルパまで、山登りのうんちく満載でおもしろかった。わざわざ厳しい条件で登りたがるおじさん達が主人公だから、つらい、苦しい、でもやめられない、みたいに熱く描かれる。それはそれで惹き込まれるのだけど、今は設備もグッズも改良されてるし、ちょっと時代遅れ感もあるかも。ちなみに2012年5月に73歳の日本人女性がエベレスト女性最高齢記録を更新したそうだ。タミーズカフェのタミちゃんもびっくり。ところで今ではヒマラヤ山頂でもケータイはつながるのか知りたくなった。

  • 引き続き下巻へ。早く早く。

  • 久しぶりに本当におもしろい小説を読んだと思った。
    山に生き、山しかいらないと豪語する男、羽生。
    彼の魅力に引き込まれてしまった。
    なぜ彼はそこまでストイックになれるのだろうか。
    登山が好きでたまらない人のことを「山屋」というが
    まさに羽生こそが山屋だ。
    まっすぐで山のことだけ、そんな羽生なのに
    山で亡くなった後輩にだけは負い目を感じていて
    「きしよう」「そんなかなしいかおするな」と呼び掛ける。そんな姿がますます魅力的で、ますます下巻が楽しみだ。

  • 数多くある山岳小説の中でもここまでどきどきさせるものもない。迫力と緊張感、ネパールの熱気、ヒマラヤを目指す男たちの熱情と勇気。カメラマン深町の追い求めるものを一緒に追いかけている気分。羽生丈二がどうなるのかという大きな謎をこの上巻で一部明らかにしてしまいながら、さらなる先への期待を渇望する。

  • 面白すぎーーる。うん。

    チマチマした小手先のテクニックで読ませる話じゃなくて
    もーこれが小説の王道、細かいテクなしよ、
    豪速球1本で勝負してますってかんじの山岳小説。

    山登りしてる人には、超どストライクな話です。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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