- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473421
感想・レビュー・書評
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天帝妖狐は、永遠に孤独という哀しく絶望的な中にも優しさがある話で
乙一の中でも上位に好きな話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。
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中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。
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個人的には
「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。 -
何とも言えない2作。
本題の方は出だしはいいんだが、報われないなんだかかわいそうな話で終始暗い。
デビュー作に続き、初期の作品は私には少し合わない感。
何冊か読んだが他は結構好きよ。 -
*読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。
たとえ外見は汚れていても、心は美しい。
表題の天帝妖狐の方は主人公の生い立ち、苦労そういうものが、ヒロインに合うにつれて徐々に変化していく過程などとても興味深く読めた。
a masked ball は、他人との交流の手段が、多々ある現代のものではなく学校の、それもだれも使わないような離れのトイレにある落書きに絞ってたことで、その落書きを書いた相手、そして自分もまた落書きを書く相手どちらも不特定になりまた多数の可能性もあるという奇妙な関係がとてもよく書かれていて、よくこれを題材に書き上げたな、これでストーリーを書き上げられるんだな、と終盤までは感心したのだけど、オチが自分は納得いけるものではなかった。非現実を取り入れるということはホラーとしては面白かったのだけど、ここまで緻密に書き上げられたものが最後に崩れ落ちてしまったようなそんな感覚だった。だからといって、あなたならこのオチをどうしますか?と言われても、これ以上のものは考えてもでてはきはしないが。 -
乙一さんは飽きることなく読めて好きです
怖くて切なくて
でもあたたかくて
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夜木のこれまでとこれからを思うと苦しい
乙一さんの本で1番読んだ話かも
一緒になってる短編もすごく面白くて、乙一さんの本で最初に読むならこの本をおすすめしたい