天帝妖狐 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 8737
感想 : 769
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473421

感想・レビュー・書評

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  • 天帝妖狐は、永遠に孤独という哀しく絶望的な中にも優しさがある話で
    乙一の中でも上位に好きな話です。

  • こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。

  • 中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。

  • 久しぶりの乙一!
    最初の「A MASKED BALL 」の方が好き!
    まあ、それそれ違う良さがあるけど。


    ・A MASKED BALL ★★★★
    設定が良い!
    トイレの落書きから事件が発生する。
    非常に面白い!!

    ただ全く恐怖を感じなかったし、掃除のおばちゃんの霊的なものの仕業?ってのが納得いかん!笑
    普通すぎる。

    それにしても、トイレの落書きとか全く見かけないなー


    ・天帝妖狐 ★★★★
    こっくりさんの霊?みたいなものに取り憑かれた人の話。
    面白いというより、話に引き込まれた。

  • 個人的には
    「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
    短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。

  • 何とも言えない2作。
    本題の方は出だしはいいんだが、報われないなんだかかわいそうな話で終始暗い。
    デビュー作に続き、初期の作品は私には少し合わない感。
    何冊か読んだが他は結構好きよ。

  • *読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。

    たとえ外見は汚れていても、心は美しい。

    表題の天帝妖狐の方は主人公の生い立ち、苦労そういうものが、ヒロインに合うにつれて徐々に変化していく過程などとても興味深く読めた。
    a masked ball は、他人との交流の手段が、多々ある現代のものではなく学校の、それもだれも使わないような離れのトイレにある落書きに絞ってたことで、その落書きを書いた相手、そして自分もまた落書きを書く相手どちらも不特定になりまた多数の可能性もあるという奇妙な関係がとてもよく書かれていて、よくこれを題材に書き上げたな、これでストーリーを書き上げられるんだな、と終盤までは感心したのだけど、オチが自分は納得いけるものではなかった。非現実を取り入れるということはホラーとしては面白かったのだけど、ここまで緻密に書き上げられたものが最後に崩れ落ちてしまったようなそんな感覚だった。だからといって、あなたならこのオチをどうしますか?と言われても、これ以上のものは考えてもでてはきはしないが。

  • 2作収録されている内、解説では一切触れていませんでしたが、私はタイトルになっている「天帝妖狐」を推したいです!夜木と杏子の関係が良くないですか?未来に何の希望もないのに、人生の唯一の輝かしい時間を与えてくれた杏子にお礼を言えちゃう夜木が切なくないですか?解説一推しの「A MASKED BALL」もおもしろかったものの、オチがモヤっとしていて納まり悪いんですよね。「天帝妖狐」終盤の鬼の所業(狐か)は半目読みでしたが、幸せが待っていて良かった。表紙とタイトルから、こんな切なさをもらえるとはとても想定外でした。

  • 乙一さんは飽きることなく読めて好きです
    怖くて切なくて
    でもあたたかくて

  • 夜木のこれまでとこれからを思うと苦しい
    乙一さんの本で1番読んだ話かも

    一緒になってる短編もすごく面白くて、乙一さんの本で最初に読むならこの本をおすすめしたい

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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