- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473490
感想・レビュー・書評
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R.P.G
社会性★★★★★
展開 ★★★
よみやすさ★★★★★
【購読動機】
宮部みゆきさん。「火車」に圧倒されました。その印象が強く期待をして購読です。
【総評】
「火車」同様に社会性を反映した作品でした。今回のテーマは「家族」「居場所」です。
登場人物は少なく、関係性も単純です。したがって、読みやすいです。その一方で、複雑ではないため、展開を想起しやすく、事件の犯人も目星がつきやすいです。
ミステリー小説というよりも、問題提起小説といえましょうか・・・。
【物語】
2つの殺人事件が発生します。
1;女子大生
2;世帯主。会社員。
2つの殺人事件には「接点」がありました。それは、1の女性が2が勤める会社のモニターアルバイトであったことです。
警察が調べていくうちに2;には、多少の秘密があることがわかりました。
それは、ネット、そうリアルと別の世界に「家族」が存在していたことです。
その世界には、妻、長男、そして長女がいたのでした。
【展開】
事件には、必ず「動機」が存在します。物語が複雑になるときは、大抵この動機が「複雑」「巧妙」です。読者側が想像をするに時間を要します。
この小説「R.P.G」は逆です。犯人の動機はシンプルです。
【読み終えて】
キーワードは「家族」「居場所」です。
メディアは、大阪・東京の繁華街で、自宅に帰らず時間をすごす未成年の姿を報じることがあります。彼らの今の居場所は「繁華街」です。
事象は結果です。その裏側には、ひとりひとりの「物語」(結果につながるきっかけ)があるはずです。
この小説「R.P.G」を読み終えて、その光景がまぶたに浮かぶのでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初、なかなか入り込めず「失敗したかな?」とおもったんですが、最後まで読んで正解でした。というか、後半は一気読み。面通しが始まってからのじわじわ詰めていく感じが良かったです。こういうの好き。結構早い段階で犯人を気付かせるようにしてあるのには、理由があったんですね。そこまで考えて、そこまでやっちゃったの!?ってビックリしました。タイトルが、最大のヒントですね!面白かったです。
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ネット上で架空の家族を作って遊んでいた被害者…Twitterの中にもそんな家族がたまにあるな
20年以上前に書かれた本なのに古さを感じない
途中から犯人の予想ついてつまらないかと思いきや、犯人を騙した内容に私自身もまんまと騙されてしまってた
この本の面白さは犯人を当てる事ではなかった
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ネット上の疑似家族のお父さんが殺され、警察が事件について捜査する。読み進めていく中で家族とは何なのかを考えさせられる内容だった。
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帰省した際に本棚の奥に発見したので再読。
内容はすっかり忘れていたものの学生時代に読んだときは、それなりに満足した作品のはずなのに今読んでみると、物足りませんでした。
ネット上で擬似家族を演じていた4人のうち父親役を演じていた男性が殺害される。
また、その男性のかつての不倫相手も殺される。
テンポのよい展開は素晴らしいですが犯人は分かってしまう上、その犯人の感情の吐露を読んでも幼稚で短絡的、としか感じられませんでした。
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ネットの中で擬似家族を演じる父親に、憎しみを抱き殺した一美。家族の歪みが引き起こした事件に、中盤から後半にかけて怒涛の展開を繰り広げる。登場人物が多くてこんがらがるが、面白くページをめくる手が止まらなかった!
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「火車」以来、久々に読んだ宮部みゆきさんの作品。
友人からの勧められて購入、読了。
うーん、正直まあまあだったかな…
ミステリー作品として、このくらいの驚き具合の作品はもう読み飽きたかなぁという感じ。
「RPG」という名前も含めた、どんでん返しのプロットだけでは良作とも思えず…
かと言って、ネット上での仮装家族という設定、人間模様だけでは面白いとも思えず…
どっちも中途半端な作品だったかなぁという感じ。
おそらく、作者としては前者をメインにした作品だとは思うのだけれど。
2001年の作品としてはそこそこ新しかったのかな?
ある程度小説を読み慣れた人には、少し物足りなさが残ると思う。
<印象に残った言葉>
・ちか子は心のなかで呼びかけた。集中治療室に横たわる中本の様子は、どうしても想像ができなかったから、捜査本部の呼び出され、初めて中本に会って、彼の説を聞かされたときのことを思い出し、そのときの顔を思い浮かべた。お見事でした。(P231)
・彼らは本物じゃないよ。あれもお芝居だ。(P285 武上)
<内容(「Amazon」より)>
住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー! -
タイトルが天才的。
面白かったー!! -
初の宮部先生作品でした。文章が読みやすく一気読みでした。途中で犯人が何となく分かってしまいましたがそれ以外の部分で楽しめました。先生の他の作品も読んでみたくなりました♪