ワイルドフラワー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473704

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  • ワイルドフラワー=道端に咲く名もなき花々
    野草の中で花をつける種のもので、育ててみないと何が咲くかは分からない

    人もそれぞれ成長して行く中でどのような花を咲かせるのかは分からない

  • 1人の女性に翻弄される3人の男性。自分を知りたいとニューヨークで生活している日本人の物語。
    男の人をそれぞれ私、僕、俺と区別させながら心理描写を綺麗に描いてあり、単純に面白かったです。

    登場人物は皆何かに縛られて、何かから逃げたいと思っています。日本が舞台では描けないアブノーマルな描写と世界観は読者を退屈させず、何度も裏切られました。

    自由だからこそ本当の自分と向き合うことに言い訳が出来ない。行動してしまう。そして知りたくなかった本当の自分さえ知ってしまう。この小説はそんな自分とどう生きていくかまで責任を持って最後まで描いてくれています。

    どんな場所でもどんな自分でも受け入れて生きていく。
    そんな人間の強さを感じさせてくれる1冊でした!

  • 流れるような緻密な言葉選びに惹かれました。
    と、思いきや中盤から転がり始めます。
    普通そうな顔して過ごしてるけど、みんな何かを抱えて生きているって事ですね。
    突き詰めるとこんな物語も生まれるのかな。

  • 様々な性との向き合い。 まだ直視するには、きもちわるいと感じてしまう。


    人には色々な顔がある。
    女は強い。


    どろどろだけど、そのなかに光が見えるような気がした。

  • 衝撃的!
    積ん読にしていたのだけど読み始めたら即日に読み終わりました。
    面白い!

  • こういうの好きっす

  • 最後が…orz

  • ちょっと衝撃的なお話。アブノーマル。自分らしい生き方、自由を求める主人公たち。

  • 一人の女性を取り巻く、「俺」「僕」「私」の三人。その女性の魅力は、自分自身に対して葛藤を抱いている男や他の女性との関係に対して悩みを持つ男達を惑わし、男達の生活に影響を与えていきます。全般的に、アブノーマルな世界でわかりにくい表現が多いと思います。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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