働く女 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474503

感想・レビュー・書評

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  • ここから物語が始まるのに、そこで終わるんだ。斬新です。何回かループするのか思うたら、それっきりが斬新です。群さんの本当に読み易いし、サクッと仕舞えるし、何よりまた読みたくなる。働かないの、パンとスープとネコ日和が本当に好きで続編待ち遠しいです。

  • 感想記録なし

  • 少し前の時代の職業婦人たちの暮らしを垣間見ている。共感できるような、できないような。

  • 働く女にもいろいろあるよなあ(しみじみ)結婚しないの攻撃には辟易するけど、昭和の時代に生まれてたらもっと言われてただろうしその意味では今でよかったかも笑

  • これまで『でも女』(9784087486919)・『ひとりの女』(9784087461268)と読んできてからの、群ようこ先生による『〜女』シリーズ三作品目を積読から手に取った。

    正直、過去の作品に登場した数々の女性主人公達は個人的にはスッと受け入れ難いというか、場合により嫌悪も抱いたので恐る恐る読み始めたが、案の定というか、やはりこの作品集も冒頭からしんどかった。

    10話収録。

    過去作品も含めた解説を読む限り、これら『〜女』シリーズ作品群は’共感’’リアル’’抱腹絶倒’みたいな点が魅力なのだと見受けたが、果たして本当にそうなのだろうか。
    いわゆるテンプレ的昭和の男性優位社会をこき下ろす、という方向性や’○○な女’的な女性同士のいざこざを面白がるというコンセプトはわかる。
    そうなんだけど、結局この物語を読んで何を感じとれば良いのかがちょっとよく分からない。
    溜飲を下げるにしても、どの話も突然終わってしまうので’え、だから?’と不完全燃焼だし、いざこざの模様も状況を書くだけ書いて’こんな女がいますよ〜’で終わってしまうのでオチもなければ読んだ我々のフラストレーションのはけ口もない。

    少なくとも10刷まで版を重ねているので売れている(売れた)のだろうと思うが、女性が読んだらまた違った感想になるのだろうか。

    とはいえ、〈だからおやじはイヤになる〉で描かれたパソコン普及黎明期の「プロバイダに接続しなきゃいけませんね」(p46)とか「ブラインド・タッチっていうんです。」(p49)みたいな文章はすごく懐かしくてホッとしたし、〈とりあえず子連れでレジを打つ〉は20年前当時の状況は言うに及ばず現在においてもシングル育児問題として実際感を持って読むことが出来た。確かに今の私の職場に乳幼児は連れていけんな…。


    10刷
    2022.8.24

  • さまざまな職業の女性の短編集。初版が出たのは1999年12月ということで、女性を取り巻く就労環境や価値観など、現在と異なる感じはあったが、とても読みやすかった。10章/10人の女性の物語。企業に勤める女性だけでなく、エステティシャンや、コンビニ店員、百貨店外商部、フリーライター、女優などなどバラエティに富んでいて面白い。職業というよりは、その職業を持つ主人公の生活や周りとの関係に焦点が当てられている。特に「フリーライター」は群さんの実体験もふんだんに反映されているのではないかと思った。

  • 有りそうな話だけれど面白い

  • 時代を感じる
    同じ働く女としてわかる部分もあるし、全然分からん部分もある。

  • 働く、というのは改めて大変だと思いました。この本は20年ぐらい前に書かれた話ですが、今なら大問題(ハラスメント的な)になるような環境で耐えて、何か違うと思いながらも各話の主人公達はそれぞれの理由があり働いてます。今もそういう方はたくさんいると思います。

    何年か前に職場体験に来た中学生に「何のために働くのか?」という質問をされたとき、私は「生きていくため」と夢のない答えをしてしまいました。でも、今も同じ質問をされたら同じ答えです。それで「毎日楽しいのか?」と聞かれるとどちらかと言えば「楽しい」と答えると思います。仕事で嫌な思いや悲しい思いもしますが、嬉しい事、癒しがあり、あと同僚との(上司も含みます)たわいもない話が楽しいです。職場に恵まれているから楽しいと思います。

    だからなのか、「いろいろあって、おもしろい?」という話が私の状況と似てるので一番面白かったです。職種はまったく違いますが。

  • 身近にある日常生活を書いとって読みやすかった。
    主人公と自分が共通する部分があったり
    共感できたりした。
    けど短編小説あるあるではあるけど、
    もっと続きが読みたかった。
    で...?
    ってなることがあった。

    けっきょくマジメは損をする?
    は本当に共感できた。
    頑張りよるだけなのに職場で浮いとるような感じ
    頑張りよるだけなのに、なんで?って思う。
    わかるわかるってなった。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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