エンジェル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3185
感想 : 283
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474763

感想・レビュー・書評

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  • サスペンス(?)

    投資会社の若きオーナー純一は何者かに殺され幽霊となって蘇った。死の直前の二年間の記憶を失っていた彼は真相を探るため、ある新作映画への不可解な金の流れを追い始める。
    映画界の巨匠と敏腕プロデューサー、彼らを操る謎の男たち。そして一目で魅せられた女優との意外な過去。
    複雑に交錯する線が一本につながった時、あまりにも悲しい真実が彼を待ち受けていたー
    (裏書より)

    久しぶりの石田衣良作品。
    文章は綺麗で好きな作家さんですが、今回作は微妙。ゴーストってのがちょっと…

  • 切ないけど、けっこう好きだよ。

  •  実業家の父親から、大金を手切れ金として縁を切られてしまい、投資家として暮らしていた男が殺されて幽霊的なものになったあとから話がはじまる。 
     自分がなぜ殺されたのかもわからないし、殺される前2年間の記憶もない。それを追求するため、幽霊としていろんなところに出かけていく。
     死んだあとどうなるかなんてわからないけど、この話みたいに、音楽を聴きに行ったり、女性のそばで過ごしたり、電気を操れたりする可能性だってあるのかもしれないね。
     生きている間に一生けんめいになれなかったこの男が真実を突き止めるため、大事な人を守るために死んでからはじめてがむしゃらになった自分に「ぼくは死んでしまった今、初めてぞんぶんに生きている」と言っている。  この人は死んでからの生をエンジョイしていたけど、実際はできない話なんだから、死んでしまう前に私もがむしゃらに頑張ろう!って思わされた。

  • 殺された青年実業家が、霊となり、自分の殺された訳を知る話。
    半分位まで、退屈で、その後は、ラストが想像出来た。

  • 投資会社のオーナー掛井純一は何者かに殺され、幽霊となってこの世に残ったが、なぜ殺されたのか、誰が自分を殺したのか、直前までの2年間の記憶を失っていた。真実を知るため、死者の「生」を懸命に生きていく。
     発想というか、アイデアはとても面白いと思ったのだけど、説明がまどろっこしいし、空想の世界から抜け出られなくて、現実味も足りず、物足りなかったといわざるを得ない。そもそも、自分の鍵を一番握っているはずの弁護士のところにまず最初に行かないとこが納得行かず、悶々とただ読んだだけになってしまった。今までの作品が小粒ながらもぴりっと胸に残るものだっただけに、残念。

  • なぜ自分は悲惨な殺され方をしなければならなかったのか、死後を生きて事実を紐解いていく純一。石田衣良氏の作品は時代背景も色濃く、起承転結のブレないドラマ仕立てで読み易い。

  • うーん。
    石田さんらしい世界観はいいけど。

    女性の設定が・・・好きになれなかった。

  • 殺される2年前からの記憶を失った幽霊のお話。
    石田衣良さんが好きならどうぞ。

  • この人の女性観がいまいち好きになれないんだよねー。
    バブルのかほりがなつかしい。

    記憶喪失の幽霊っていうのがちょっと面白かった。
    あとはまあ、ゴーストだ。

  • 主人公の視覚を 読みながら体感しているようで大変面白かったです。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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