肩ごしの恋人 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 589
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477443

感想・レビュー・書評

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  • よかった!
    私は、萌でもるり子でもない中途半端な女だけど、
    萌もるり子も、自分の中にいる女だと思えたし、
    それによって、何か解放されたような気分に
    なりました。

    女性の直木賞作品は、やっぱり良い本が多いですね。

  • 女性なら誰もが共感できる27歳の日常を描いた話。さらっと読める軽さと、ぶっとんでるキャラのるり子の振る舞いがあっぱれと言いたくなるほど爽快。萌のクールさも憧れるけど、るり子の自分が一番という前向きさも見習いたいものだわ。

  • この2人の選択が、清々しくて、読み終わったあと爽快でした。大人な小説。

  • 彼女たちの生き方が賢いのかどうかはわからないけど、
    自分の思うように生きるっていうのは、
    なんて清々しいんだろうと思えた。

    大変だろうなぁぁと、現実に戻る自分。
    年金とか、教育費とかどうすんだ?なんて。
    とても勇気がなくて、親近感はわかないけど、
    生き方に責任を持つことができたら、そう生きてもいいね。

  • たぶんあたしは鮫科のおんなだ。
    70パーセントるり子でのこりが萌だとおもう。
    ドラマからはまって原作を読んだのだけれど
    どっちもすき*
    あのプライドの高いるり子が仕事をきめたとき
    ほんとぉに感動した。

  • 「本当はみんな知っているはずだ。わがままを通すほうが、我慢するよりずっと難しいということを。だからみんな我慢の方を選ぶ。それは楽して相手に好かれようと思っているからだ。聞き分けの良い女なんて一番の曲者だ。心の中を我慢でいっぱいにして、そのことに不満を持ちながらも「我慢と引き換えに手に入れられるもの」のことばかり考えている。るり子は常々に心に誓っている。どんなに落ちぶれても、我慢強い女だけは絶対にならないでおこうと。」

    グサリ。

    るり子みたいに生きてみたいと思って、
    物分かりのいいフリはやめようと思った。

  • 今の私はるり子と萌、どちらも好きかな。

    同時日に
    「薔薇の木、枇杷の木、檸檬の木」
    を読んで、江國さんの解説が唯川さんで、唯川さんのが江國さんだったのがまたおもしろかった。

  • 重い内容なのにテンポの良い展開ですらすらと読めてしまう。唯川さんの凄い所だと思います。一緒に笑って、悩んで。でも立ち止まらないで最後まで駆け抜ける。そんなお話です。

  • 唯川作品を読むのは、「瑠璃でもなく、玻璃でもなく 」以来2作目である。唯川作品は中毒性が強いと言うのが正直な感想である。そして、人をよく見ているな、というのが細かい描写から伝わってくる。また、別にこの本に出てくるのが女性の全てだとは思わないが、「萌」さんのような人は、意外と多いのかもしれないな、と思った。

  • 直木賞。
    女であることによって得しようとする女・るり子。
    女であることによって損しないようにする女・萌。

    内容は下品だけど、筆が上品で困る。

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