肩ごしの恋人 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087477443

感想・レビュー・書評

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  • 唯川恵外れなし。読み終わった頃には萌のこともるり子のことも好きになってた。同性として、芯の強さがあって自分がブレないのはかっこいいと思った。

  • 正反対な性格のるり子と萌。友情とは人それぞれだけど、この2人の関係はとても面白かった!

  • サクサク読めた。
    でもこれ2年前は確実にうんざりして読めなかっただろうな。
    色んな事が見えてきたから少しだけ分かってきた気がする。
    前までの私ならるり子のことぜったい馬鹿にしてたし、
    男がいないと立てない女なんか大嫌いだったけど、
    心のどこかでるり子の生き方を羨む自分だっているし、
    あそこまで突き抜けてると逆に清々しい。
    「それにね、私は私が幸せになれないなんてどうしても思えないの。だって私、いつだって幸せになるために一生懸命だもの。人生を投げたりしないもの。頑張ってるもの。そんな私が、幸せになれないわけがないじゃない。」
    この台詞はぐさっときた。
    私はどんな形であれ幸せになるために一生懸命だろうか。
    人生を投げかけてはいないだろうか。
    ふああー、考えさせられるなあ。
    唯川さん、甘々かと誤解してたのでこれから読みます。
    恐らく今の歳で読んでおくべきだ。
    手遅れにならないにうちに。。笑

  • 130203*読了
    江國香織さんが解説で唯川さんの小説は梨の筆で書いたよう、と書かれていたけれど、まさに言い得て妙だと思った。
    それぐらい、恋愛小説なのにすっと爽やかで、しゃりしゃりしている。どんなに辛い話や悲しいエピソードがあったとしても、最後には晴れやかな心で前向きになる。それが唯川さんらしさなのかもしれない。

  • 第126回直木賞受賞作。

    直木賞作家をあまり呼んでいなかったことと、世代が近いことから読み始めました。

    女を武器「るり子」
    恋が怖い「萌」
    対称的なふたりと見せかけて、どちらも著者の分身。
    分身といっても、そうなったらどうなるだろうという模擬実験。

    女の幸せってなに、家族ってなにという深いところへ行くかと思えば、肩すかしで、平和が訪れる。

    なんか、著者にやりたい放題やられているって感じ。

    解説は江國香織。
    ずるいね。解説で本質的なところを作者以外に語らせて、作者は楽している。

  • 直木賞受賞作品。
    ありがちな人物設定にありがちな色恋沙汰の展開。
    だが、妙にリアルな感情描写で飽きない。

    高飛車だったのに突然、ゲイな人に惚れてしまったラスト直前のるりこさんの心境の変化は
    いつか見た松島奈々子主人公のテレビドラマの展開ににているが、
    若い男の子を身ごもるという主人公のラストはあっさりしすぎて、なんだかなあ。

  • “女である事で得しようとする事(るり子)”

    “女である事で損しないようにする事(萌)”
    は同じように聞こえて実は違う。

    るり子と萌、2人も少し極端な性格に感じるけど後半でいい感じに( ´艸`)
    にしても、ラストは、、、。
    少し肩すかしな感じが残念(>_<)

  • これ読むタイミングだいじかも!
    20代のいま読むのが、一番すっと入ってくる気がする。
    なかなかおもしろかった。気分が良い。

  • 男性の視線ばかり気にしている女性と、そんな女性を嫌う女性。だけど、それぞれ根の部分は同じで、誰かに愛されたいだとか、誰かを愛したいと思っているのだと思う。ただ、それを全身で表現できるか、できないか。または、そんな自分に酔えるか酔えないか。対象的だけど、どちらも女という性なんだと思う。

    そんな対象的な大人の2人の女性と、これから大人になっていく高校生の1人の男の子が恋や人生と向き合いながら自分らしさを探しだしていく物語。

    誰かを好きになることも、誰か好きなることも、誰かを大切に思うことも全て自分の生きる道の中にあるものなんだと思う。その形は人それぞれに違う形だとしても。

  • すっきりしました。
    女二人に少年一人。
    それぞれが持たない互いの性格をうまく成長させていくあたりが、物凄く気持ちがよかった。

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