髭麻呂 王朝捕物控え (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478211

感想・レビュー・書評

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  • 短編風な構成になっているが、長編物でした。検非違使=今でいう警察が事件を調査する話ですが、前に読んだものは恋人や夫婦で解決するのにさらにここでは、10歳前後と思われる従者雀丸が活躍する。
    捨て子でありながらかなり賢しく、ここのお話のキーポイントにもなってきます。主従の関係なのにお互いがとても大切に思っており、ユニークなエピソードにほっこり、ジーンときました。史実を取り混ぜていて?な所もあったりしますが、髭麻呂が魅力的に描かれていてよかったです。

  • 【本の内容】
    検非違使庁の髭麻呂こと藤原資麻呂は、血を見ただけで卒倒する軟弱な優男。

    今宵も国司の娘が殺されたと聞き、いやいやながら従者の雀丸と六条へ。

    現場からは、高価な宝玉が盗まれていた。

    折しも、飢饉と天変地異が続き、治安は乱れ“蹴速丸”という盗賊が、都を騒がせていたのだが…。

    衛士の娘・梓女との恋模様を絡めつつユーモラスに描く連作平安期ミステリー。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • なんとなく読後感が幸せで、読み終わるのがさみしい感じ。こういう大団円もいいなあ。

  • ~裏表紙より~

    検非違使庁の髭麻呂こと藤原資麻呂は、
    血を見ただけで卒倒する軟弱な優男。

    今宵も国司の娘が殺されたと聞き、
    いやいやながら従者の雀丸と六条へ。

    現場からは、高価な宝玉が盗まれていた。

    折しも、飢饉と天変地異が続き、
    治安は乱れ”蹴速丸”という盗賊が、
    都を騒がせていたのだが・・・。


    ~感想~

    この時代の時代小説を読んだことがなかったので、
    それだけの理由で買ったんやけど、
    期待してなかっただけに、意外に面白かった。

    歴史小説ではなく、
    平安時代を舞台にした刑事物と思ってくれたらいいんでないか。

    登場人物も魅力的で、シリーズ化して欲しいんやけど、
    俺が気に入るこの手の本は、絶対シリーズ化されんぐらい、
    人気ないねんな~_| ̄|○ガックリ


    おしまい。

  • 検非違使(警察)と大泥棒が手を組んで巨悪に向かう。
    蹴速丸は元は高貴な身分の大泥棒。
    彼が探していたものは、不遇な姫の琴だった。
    髭麻呂と従者の雀丸とのコメディタッチの掛け合いが、程よく織り込まれている。
    ラストは出来すぎの目出度し目出度しだけど、胸がすく

著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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