ベルサイユのばら 1 (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (1994年12月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087482201

感想・レビュー・書評

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  • 「1770年春。オーストリア帝国・ハプスブルグ家の皇女マリー・アントワネットは14歳でフランスのブルボン家に嫁いできた。王太子妃を護衛するのは近衛士官オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。彼女は由緒ある将軍家の末娘でありながら、後継ぎとして剣も学問も修め、軍人として育てられた男装の麗人だった。異国の宮廷で孤独をつのらせるアントワネットはパリ・オペラ座の仮面舞踏会でスウェーデンの貴公子フェルゼン伯爵と知り合い恋におちる。3人は共に18歳。運命の出会いの夜だった。」

  • 記録

  • 第52回アワヒニビブリオバトル「マンガ」で紹介された本です。
    2019.05.07

  • ベルばら展に行く前に再読。

  • 中学の時に「命の次に大切」と言って、友達がそんなにも大事な「ベルばら」を貸してくれて読んだ。
    それ以来だからウン十年ぶり。

    最近、自分の中で中世ヨーロッパ王室のブームが来ているので、マリーアントワネットについてもだいぶ色々読んでいる。
    その一環として図書館で借りた。
    (表紙はこれ↑とは違い、シンプルに白地に薔薇の絵で、私はその方が好き)
    基本的にマンガは蔵書として持たない図書館が所蔵してくれているのだから、お墨付きなマンガといったところか。

    そもそも何巻(の構成)だったのかも、詳しい内容も忘れていたのだが、それでもルイ16世が錠前作りが趣味だとか、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンだけフルネームで言えるとか、その他結構いろんなことを、ウン十年前に読んだ時以来ずーっと覚えていたくらいだから、ベルばらがあの頃の中学生に与えたインパクトがいかに大きかったことか。

    読んでみると、「ザ・昭和」感が満載なことには驚いたが、それでもやっぱり楽しい。

  • ベルサイユ宮殿に行く前に予習として読んだけど、すっかりオスカル様の魅力にやられたわ。バスティーユ広場も行きました。

  • マリーアントワネットは王太子妃になり、
    王の愛人のデュバレー夫人と対立し
    それに男装の麗人オスカル親子が巻き込まれる。
    そして仮面舞踏会でフェルゼンに出会う。
    オスカルの責任に、フェルゼンも命をかける。オスカルの誓い。そして女バレ。
    国王ご逝去!!ルイ16世陛下ばんざい!!
    ※ジャンヌの姉妹…名前が…どこに巻き込まれるのか
    お気に入りの女ともだちポリニャック
    マクシミリアンと失望

    昔、これ読まないなんておかしい、と言われてから敬遠していた。
    読んでみると、まあ、普通に面白いかなあという感じ。マリーの母とオスカルがまともなせいで、痛々しい。美貌と権威があって、勉強がそんなに好きじゃなくて他国に来た女の子が、自分の幸せと世界の幸せを混同したしまうのは仕方ないよねえ…とりあえず国民からは歓迎された記憶しかないわけだし。
    後書きがネタバレだったけど、たぶんここらは導入編でこの後のどろどろ人間模様が面白いのだろうなあ。

  • ベルサイユのばらは過去に一度読んだことがあるような気がするけれど完全に忘れていた(オスカルがアンドレとくっつくことは分かっている程度)ので再読。
    この作品が作者28歳の頃に作られたということが一番驚きました。
    マリーアントワネットとフォン・フェルゼン、そしてフランス革命というノンフィクションなところにオスカルといフィクションを組み込ませていくところが天才的だなぁと思いました。
    それにしてもこの巻のアンドレの登場って本当に地味ですね…。

  • ベルばらがマーガレットに連載されたのは72年、当時池田理代子は20代半ば。60年代後半に水野英子が少女漫画の水準を飛躍的に高め、70年代に入ると24年組が傑作を続々と発表。本作もそこらへんの表現技法を継いでいるが、これだけ骨太の歴史漫画があっと言う間に登場したのが驚きだ。

    文庫版の第一巻は、マリー・アントワネットがマリア・テレジアの下を離れてパリに送られ、ルイ15世の死によって王妃に戴冠、放蕩の限りを尽くす、というあたりまで。

    この漫画のメインの読者層はアントワネットに感情移入しただろう。王族の気高さと同時に天真爛漫さで周囲の人々を引き付ける魅力の持ち主。国家予算を傾かせてしまうほどの贅を享受しながら、フェルゼンのようなイケメンからも愛されてしまう。この子の目線に合わせれば、世界は思うがまま。

    しかしここには様々な伏線も張られている。アントワネットに取り入ろうとする者たち、下層階級で虐げられるものたち。義に忠実であろうとするがゆえに煙たがられる者たち。彼らもまた少女漫画の枠には入りきらないリアリティで描かれている。

    特に街角で盗みを働いた子供が貴族に銃で撃たれる場面の飛び散る血しぶきなどは少女漫画の表現水準を超えている。ここらへんから、若き池田が並みならぬ決意で本作に取り組んでいたことがうかがえる。

    マリー・アントワネットは処刑されるはずだが、感情移入していた主人公が無残に殺されるなどという話は、当時の少女漫画の読者には前代未聞であったに違いない。後続巻でそこらへんがどう描かれるか。

  • 若き日のマリー・アントワネットがとにかく可愛らしいです
    一巻はオスカルというよりはアントワネットやロザリーに焦点が当たったお話です(アンドレもまだモブ感あるし…!!)
    革命に向かう前の華やかなベルサイユに豪華なドレスの貴婦人たちがとっても可愛くて乙女心を刺激します

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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