- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087484878
作品紹介・あらすじ
生きていることの実感、喜びや哀しみ、怒りや不安…心のポケットから溢れる様々な思いが、詩になり絵になった。15歳から17歳まで、山田かまちの多感な青春の軌跡を辿るカラー文庫。
感想・レビュー・書評
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この本で初めて山田かまちさんを知った。思春期の頃の喜びや悲しみ、苦悩や葛藤などを詩と絵で表現している。どの作品からも圧倒されるほどの力強いエネルギーを感じる。表現力がすごいと思った。
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溢れるエネルギーがそこにはあった。
彼の中から放出されたエネルギーは、どこにぶつかればよいのか自分でもよくわかっていないように見える。
そういった意味で、彼の詩は大変暴力的で鋭いナイフのようだ。とはいえそれは研ぎ澄まされているわけではない。何かを斬りつけるには十分すぎる力があるが、それがうまくコントロールできていないような、そういった不器用さがある。
それを「若いな」といって捨ててしまうことは簡単であるが、捨ててしまったものは必要がなかったからか。それだけではない。持ち歩くことが苦しかったからだ。その我々が逃げてきた苦しみをある種の暴力的なエネルギーとともに、我々の目の前に現出させる。
きれいにまとまらない詩の数々。それは、きれいにまとまってしまった我々大人に対し、痛烈で辛辣なナイフとなるだろう。
一緒に聴きたい音楽。
BUMP OF CHICKEN『才悩人応援歌』 -
昔、自分が17歳の頃に読んだ時は、正直ぴんとこなかった。(ただ、ギターで感電死したということだけが強烈にインプットされて、手汗をかく自分は、エレキギターはやるまいと思ったことは覚えている)
あれから十ウン年、…あれ?今のほうがぴんとくる…。
やっと自分の精神年齢が育ってきたような気がする。 -
(1998.10.07読了)(1998.10.02購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
生きていることの実感、喜びや哀しみ、怒りや不安…心のポケットから溢れる様々な思いが、詩になり絵になった。15歳から17歳まで、山田かまちの多感な青春の軌跡を辿るカラー文庫。 -
かまちについて何かを書こうとすると、感じるものが多すぎて、必ず言葉を失ってしまう。
高校生時代に何度も読み返した本。
同年代とは思えないほどの天才的な人間であり、
彼の存在はまさに永遠であろう。 -
自分は詩だとか絵といった方法で少年時代や青春の思い出や苦悩を描くことはなかったけど、確かに自分が感じただろう思いを目に見えるカタチとして残している作品だった。
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鋭くて激しい。それでいて、さわるとすぐにボロッと崩れてしまいそうな。そんな言葉や絵の数々。
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言葉がそのまんまですごい。
頭とか心の中に渦巻いてるものを「出したー!」って感じ。
そうそう。
こんなふうに、表現したっていいじゃないか。 -
捧げよう。死んだ君に。
なんて詩をかくのか。
もっと生きていたい。
こころがいたい。
ただ・・・ただ! -
かまち氏そのものでいい。
何度読んでもいいものはいい。