- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087485363
作品紹介・あらすじ
反幕勢力、南下するロシア、莫大な利権を狙う海商たちの錯綜する思惑が極北の蝦夷地に結集する。ある秘命を帯びた間宮林蔵は諸国を奔走し、権力者たちの野望うずまく中へと身を投じてゆく。それぞれの命運を背負った男たちの人生と、黎明期の日本を描く迫真の時代小説。
感想・レビュー・書評
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ひとりの漢の夢を、失望を、しがらみを、怨みを、他人がこれほどまでに描くことが、可能なのか。
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極限の寒さは男たちを鍛える
みな蝦夷・カラフトでの死地を乗り越え
企む輩の行動をあざ笑うのだ -
ロシアを巻き込んだ水戸藩、朝廷、薩摩藩の陰謀、というプロットは、幕末を予感させる。また、御三卿が立てられて地盤沈下した御三家の水戸藩が、尊皇を掲げて幕府と思想的に対立していく構図は、「徳川御三卿」にも描かれていたが、屈折していてなかなか興味深い。この時代の小説をもう少し読みたいなあ。
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2012年01月 04/04
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残念!
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4月21日購入。5月10日読了。黒龍の柩にちらっと林蔵出てきますが,こんなに男らしいとは…。