- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087520101
感想・レビュー・書評
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舞姫は文語調だが、意味は十分理解できるし感動できる。「普請中」「妄想」が非常に難解で、理解には程遠く文字を追うだけの結果となり高校時代に投げ出したが、改めて手に取り残りの一編「雁」を読んだ。雁ではその当時の女性像と今にも通じそうな女心の描写が繊細。自分の能力と知識のなさを痛感。
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学校にて。
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久々に森鷗外。矢張り舞姫は別格。殆ど古典だけれども、この語感がたまらない。意外と雁とか嫌いじゃないんだけどね。鷗外は短編なので電車の中で読み進められるところも好き。
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舞姫、うたかたの記、文つかいなど初期作品
現代語訳版ではなく、原文のまま
現在では使われなくなった日本語、漢字も美しい。
うたかた記はバイエルン王ルートヴィッヒ2世の事故死か心中かわからない、その事件に題材をとっている
マリイはウンディーヌのように湖に王を呼び寄せ
儚く自らも巨勢とのほのかな恋もはじまらぬまに、命を落とす
舞姫にしろ、ベルリンのウンテル・デン・リンデンと
日本語だけでなくその舞台も浪漫的で趣があって
エリスの豊田郎を慕う心根の美しさが増す
そして、出世のために二者選択したのではなく
生涯の痛みとして刻みこまれた。
文体が格調高く始まりからして、「石炭をば早や積み果てつ」と
現在完了で今でも充分新しい
舞姫のモデルはいるけれど、わざわざ書くまでもない -
舞姫、森鴎外。
学生の時に触れたことのある方もいらっしゃると思いますが、僕は初めて読みました。
読んで思ったことは、自身の人生における「判断」の重さ。
自身の人生における判断をするのは、やはり自身であるけれど、他人を巻き込めば巻き込むほど、重責に苛まれることになる辛さ。
この辛さをなぜかドッシリと感じ取った次第です。 -
何度読んでも難解だ。
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旧字体は難しいが、厳かな文体がいっそう哀愁を誘う。立身栄達と愛する女性、どちらを棄てるわけにはいかないもんなあ。
20代のうちにその後の人生の生き方のほとんどを決めなければならない。そう考えると酷だよなあ。 -
大学の課題の為購入。
「雁」のみ読了。
岡田への恋心を伝えられないまま物語が終わってしまうのに物足りなさを感じる。結末が弱いのでクライマックスが欲しい。