- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087602548
感想・レビュー・書評
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十年以上ぶりの再読。
最初に読んだ時ほどの新鮮さはないけれど、盲目にあたらしい!すごい!とならずに冷静に読んでも面白かった。
訳も上手い。
トゥーサンの既読作品を考え合わせると、人生は喜劇、と言われているように思う。 -
80年代らしいのんきなモラトリアム小説かと思っていたら、最後の3ページでぎょっとさせられた。時系列を編集しただけと言われたらそのとおりなのだけれど、この生き地獄感はなんなんだろう。誰でも自分の人生を生きていないような気がすることはときどきあるだろうけれど、こんなひどいこじらせ方が実際にありそうで、ちょっと怖くなった。
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なんとなく、なシュールさとか虚しさとか。焦燥感さえ「なんとなく」。でもそのなんとなく感が良い
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浴室に引き籠る男の日常のお話。特にクライマックス的なものもなくのほーんとした内容ですが不思議と面白いです。
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何度も読み返しているお気に入りの本です。
どこがおもしろいのか、
自分ではうまく分からないんですが
全般的にユーモラスな雰囲気です。
ひきこもりなのに悲壮感がないですね。 -
表紙が素敵だったので。
海外の生活が垣間見える作品って好きです。
日本での「非日常」である「日常」が、ほんと当たり前に
サラッと書かれている違和感がたまりません。 -
①文体★★★★★
②読後余韻★★★★★ -
あらすじをちらっと読んで気になったので。浴室でずっと暮らす男の話だと思ってたけど、そうではなかった。わりとすぐに浴室から出て行ってしまう。そういう意味では、期待値が高かったので肩透かしにあった気分だ。
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20年ぶりくらいに読み返してみたくなった。これといって何も起こらない話なのだがいいと思う。浴室に住み続けるわけでもなくかといって旅先で何をするわけでもないのに帰りたくないといって恋人にダーツを投げて、頭痛で入院してるのに病院抜け出して酒飲んでテニスしたり。挙句相部屋になったといってパリに帰りまた浴室に住み続けるのかと思ったら出てくる。まあ浴室は気持ちいいけど住みつく場所じゃないんだということはわかった。