著者 :
  • 集英社
3.30
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087712728

感想・レビュー・書評

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  • ・・・暗い、重い、どよ〜んという気持ちになる。
    震災前に書かれていたのは少し驚きである。
    愛を知らずに育ってしまったそれぞれが 何を持って生きているか。

  • 複雑で強烈な作品で一言で感想を書くのが難しい。というかこの作品を軽々しく評する能力が私にはない。

    希望と絶望。
    望みと失望。
    慈しみと蔑み。
    様々なあい反するものが描かれている。

    自然による暴力、人の暴力。
    そして思っていても届かない気持ち。
    他人は自分が求めているようには考えてはいないという事実。
    求めても得られない愛情。


    残酷な現実が次々と押し寄せる小説だったが哀しみが胸をうちました。苦しいです。

  • しをんさん、久しぶりです。
    重く暗い内容なのに
    引き込まれ、あっという間に読みました。
    いつもの爽やかな文章ではなかったけれど
    引き込まれる辺りさすがでした。

    美花に翻弄された男とその周りの人達の話。
    という感じでした。

  • 重く暗い話だったが、先が気になり一気に読了。
    三浦しをんさん、こういう話も書かれる方なのですね。
    話の展開だけでなく、文章にも引き込まれ、時間が経つのを忘れてしまいました。

    抗うことの出来なかった運命、それに翻弄された3人。
    椿ちゃんの幸せな未来を望みます。

  • 2/21

  • えっ?私間違った?と表紙を確認。
    確かに三浦しをんとなっている。
    え?そうなの?
    そういうことなの?
    と、驚きは隠せない。
    どこかで、いつものしをん氏が登場しないかと
    思いながら読んだ。
    驚いた、ビックリした。

    それだけで、作品としては成功な気がする。

    何が暴力で何が非暴力か?
    どんな形での暴力でも、それは哀しい。

    誰の心も寂しくする。

  • 最後まで読めなかった初めての本。
    重過ぎて耐えられなかった。
    すいません。

  • 子供の頃こら父親の暴力に耐え、大人になってからも父親の暴力にあいながら、ただ耐える少年。
    自然が起こす暴力、人の暴力に暴力で立ち向かう少年。
    『光』というタイトルはどういう意味なのだろう?

  • 一気に読んでしまいました。
    三浦しをんの本は「神去なあなあ日常」しか読んだことなかったのと、「まほろ」のイメージが強く、こんなにダーク(?)な本も書く方なんだなと思いました。

    救いようがない。ずっと薄暗いもやの中にいるような感覚。救いようがないけど読み進めてしまう…それぞれの行く末が気になって。

    島という閉鎖的な環境で、暴力から逃げることが出来ない輔。
    島で唯一の美女(?)とのそのことしか考えられないお盛んな時期の信之。
    自分の美貌をすでに自覚し、信之の体しか知らないことにやや物足りなさを感じている美花。(美花目線の章はなかったけど、私はそう感じました。男なんて私にかかれば…って思ってて、信之以外でも試したいと思ってそう。)
    そんな少年少女が住む小さな世界を波が全部壊してしまった。

    生き残った3人はそれぞれ大人になって…という話でした。

    登場人物の中で特に輔が気になる存在でした。
    初めて自分に優しくしてくれた人(ゆき兄)にくっつく姿が健気で切ない。
    信之は輔に一欠けらの情が無いようで悲しかった。
    信之は青春時代の性欲や綺麗な思い出にしがみついて、余生のようにただ生きてるんだな。島で一から子孫を残すことになるんだと思い込んでいた女の為に。


    誰が悪かったのかという話ではなく、ずっと幸せでない者たちが渦の中でぐるぐるとまわってもがいているようでした。
    その苦しい渦から1番に出たのは輔だったのかもしれませんね。

  • 2014.9.5
    こういうのもあるんだ。英語のタイトルがDark lightとは。。。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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