- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087734348
感想・レビュー・書評
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池澤夏樹さんの美しい翻訳は
原作の儚さを一切損なうことなく
見事なまでに調和して
心にじんわりと染み込んでくる。
読むとき読むときで
きっと大きう印象が変わる
この不朽で、不変の名作を
また5年か10年先に読むことになると想う。
訳者あとがきにも
似たようなことが書かれていたが
「大切なものは目に見えない」
という言葉は
確かに、この物語を
あえて一言で表すには
適当な言葉かもしれないが
この物語には
そんな一言では表されない
詩的な美しさがあり
その中にこそ本質があるように想う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星の王子さまミュージアムに行くので再読。
「3つの火山と1本の特別な花を持っている自分は特別だ」と思っていた王子さまが、地球にやってきて「自分は特別じゃない」と感じるあたりは、現代のSNS社会を生きる人に刺さりそう。
あと、満員電車で移動していても目的地がわからないのは、ホントそれなって思う。わからん(しかし、過去の私は「そんな大人ばかりではない」と思ったらしい)。
この人の訳が一番わざとらしくなくて好き。
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これは、何度も読み返してジワジワわかってくるのかもしれない。
有名な、大切なことは目に見えない、以外にも…
一つ好きなこと(人)があれば全体が好きになる。
寓話…? -
10年振りくらいの再読。 以前読んだときは、掴みどころがなくてよくわからないと感じていたが、今回は心に響く言葉がいくつもあった。 自分にとってのバラを見つけたからなんだろうな。 何回も読み直したい作品。
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https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00111554 -
よく文庫本とかで星の王子さまがあるのを見かけるけどこの本は文字が大きくて、ページ数も少なくて、ところどころイラストもあって読みやすいには読みやすいかな
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4.3
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≪quotation≫
「きみたちはきれいさ。でも空っぽだよ。」と彼は続けた。
「誰もきみたちのためには死ねない。もちろん、通りすがりの人はぼくのあのバラを見て、きみたちと同じだと考えるだろう。でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。
なぜって、ぼくが水をやったのは他ならぬあの花だから。ぼくがガラスの鉢をかぶせてやったのはあの花だから。ついたてを立ててやったのはあの花だから。毛虫を退治してやったのはあの花だから。愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、、あの花だから。
なぜって、あれがぼくの花だから。」 -
読み終えて、複葉機のプラモデルを作りたくなった。砂漠のジオラマに星の王子様っぽいフィギュアと並べたら、楽しいんじゃないかって。
気になっていた本を、ようやく読み終えられたといったところか。買ったのは10年以上前みたいだけど。童話っぽい雰囲気から、いろいろなことを考えさせられる。たしかに刺激的な本だね。