いつまでもとれない免許: 非情のライセンス

著者 :
  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087743302

感想・レビュー・書評

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  • 北大路公子さんのエッセイで紹介されていた本。めちゃくちゃ面白かった!38歳にしてMT車の免許を取ろうとして奮闘するエッセイ。免許は若いうちに取っておくもんだな…。極度の緊張からくる実技の失敗や人間以外を轢き殺す問答あたりが笑えて笑えて。逆によく免許取得出来たものだと思う。しりあがりさんの緊迫した挿し絵も相まって楽しい読書時間となった。

  • 「いつまでもとれない免許」と「いつまでも着けない外国」の二本立て。
    文体は面白いけれど、行きつ戻りつする構成でちょっと読み辛かった。
    私もなかなか免許が取れず春に入学したのに卒業は冬だった。
    そんな私から見ても井田さんは心配だった。
    なぜATにしない。なぜもうちょっと。なぜ。
    私の中になぜ?の嵐を吹かせまくった井田さんはもうこの世にはいない。

    「遠い遠いところでも、どこかにむかって、一生懸命行けば、
    いつか着ける。人生、そういうもんだ。」
    井田さんの言葉が胸に響く。

  • 面白おかしい、、、、という評判に。
    うぅ〜〜ん。ありがち。

  • 最初に図書館で読んだのはかれこれ7年位前。しかし余りの面白さにとうとう購入してしまった。
    グラウンコウンもよもや「犬派ひき殺すか猫はひき殺すかライオンはひき殺すかアフリカゾウはひき殺すか」と言う訳の判らん道路交通法問答に引き合いに出されるとは思っても見なかっただろう…
    もっとエッセイ書いて欲しかったのに、この本を最初に読んだ時には既に鬼籍に入られていてとても残念です。

  • 30過ぎて生きるタメにしぶしぶ免許合宿へ行き、実技を13時間もオ
    ーバーし、免許取得1年半経過後も自信がない為、未だ初心者マークを
    つけて運転してる私ですが・・・
    この作者さんにも同じニオイを感じて借りてみました(;^ω^)
    イヤー、大爆笑!!!
    著名な作家の文学の引用と、本人の必死さと、教官とのやりとりがなん
    とも可笑しいヾ(*~∀~*)ゞ
    中々免許が取れず、落ち込んでる時にこの本を読むととても救われる
    のでは・・・と思います(^▽^)/
    後半の海外編も楽しいです!
    「よつ星ホテル」と「フランス人証明書」の涙ぐましいけど笑える努力が
    お気に入り♪

  • 初読時は笑いの発作がしばらく止まらないほどだった。彼女の、取材対象との真っ向勝負っぷりが、この本のおかしさによく現われていたのかもしれない。

  • 30過ぎて免許取りに行く話。
    漫画の絵が古いが、話は面白い。
    免許の話は真ん中ぐらいまで。
    後は同じようなタッチの、海外生活の話。
    これもわりかし面白い。

  • こればっかりは書き手の責任ではないが、亡くなった書き手によるユーモアエッセイって心の置き所に困るものだな。自らの知性に対する自虐ネタが哲学的教養とともに語られるので、それでも置き所を失った感じがする。
    ネタと書きぶりはたいへんおもしろい。が、文庫化提案は難しいだろうなあ(前者の理由で)。

  • 『ルポ十四歳 消える少女たち』『もうひとつの青春 同性愛者たち』などのルポルタージュの力作をもつ大宅賞受賞者にこんな愉快な本があったとは……硬質な文体で描かれる脱力の顛末の数々が大好きです。海外旅行編も併録。四十代を生き抜くためにと免許取得を試みた彼女が四十代半ばで急逝してしまったことを残念に思いつつ……他の作品、読み返してみたくなった。

  • 文句無しに面白いです。教官とのやり取り最高。

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著者プロフィール

1956 年7 月19 日神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。フリーライターを経て2冊目の著書となる『プロレス少女伝説』で91 年大宅壮一ノンフィクション賞、92 年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞を受賞。その他主な著書に『同性愛者たち』『フォーカスな人たち』『十四歳』『かくしてバンドは鳴りやまず』など。2001 年3月14 日肺水腫により死去。享年44 歳。

「2015年 『井田真木子 著作撰集 第2集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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