- Amazon.co.jp ・本 (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087752878
作品紹介・あらすじ
もう、逢うべきぢゃない。氷川への断てない思いを抱える凛一。三年ぶりに帰国した有沢。傷が癒えない正午。そして、祖母からの手紙。凛一をめぐる人々の想いの先は。シリーズ完結編。
感想・レビュー・書評
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「白昼堂々」、「碧空」、「彼等」と続いてきたシリーズの完結編。上で“「白昼堂々」から読み継いでくると、ここで一つの答えが出たような印象”なんて書いちゃったのに、まだ続いていた…。
原岡凛一と氷川享介はそれぞれ大学二年、四年になり、微妙な交際を続けていた。その凛一のもとへ、三年ぶりに突然有沢改が訪ねてきた。再び心を乱される凛一。一方では氷川の女友だちの存在にも動揺し、「もう、逢うべきぢゃない」と氷川に告げてしまう。
相変わらず人々の屈折した愛情の中を頼りなく漂う凛一だが、いちおうハッピーエンドを迎えたようだ。しかし、この二人のような関係のハッピーエンドは本当にこういう形なのだろうか、とちょっと考えてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うん…ハッピーエンドで良かった。やっぱり氷川さんなのね…
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シリーズ最終巻から読んでしまったようで、人間関係がよく把握出来ませんでしたが、好きな空気でした。登場人物の纏う雰囲気も、庭などの自然の描写も綺麗で儚くて良かったです。でもやっぱり始めの巻から読みたいので探します。
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凛一シリーズ4。
凛一の気持ちが報われて、やっとすっきりした。 -
凛一シリーズ4作目で最終巻。有沢が戻ってきたり、千迅さんが果敢に攻めてきたり。千尋兄さんは子どもができて失速、正午も一緒に暮らしはじめたけど有沢に一目惚れして辞退。最後まで凛一モテモテ話だった。氷川くんよりもはるかに親族が魅力的すぎ。ハッピーエンドで終わってよかった。千尋千迅お兄さんコンビがすごく好き。
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昭和の香りのするお話で、主人公凛一の周りの人達の背景がドラマチックで頭がいる。
特に、家族の描写が多いので名前が似ていること似ていること。
それでも4巻となるこの作品ではちょこちょこと整理がついてきて面白かったです。
結局みんないい人で、主人公はいろんな人に好意を抱かれていても一途に…想っていた?
男同士の恋愛って先が見えず、確実なものがない。それだから女の人と関係を持った男というのに引け目を感じる。千尋も氷川もそういう意味では狡い人間なんでしょうね。保証を持っている人間にすべてをささげるのは難しい…でしょう。
この感情はきっと、家族のある男と関係を持つ女の人と同じなのかな。
社会的な背徳感と、相手を信じることしかできない想い。
ん~、難しいです。 -
図書館にて。
あああ、シリーズだったのに!
一番最初にこれ読んじゃった(笑)
前作も読みたいです。
有沢さんかっこいい。 -
凛一シリーズ4部作の最終巻。