- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087753837
感想・レビュー・書評
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発売当時に読んだけど、3.11後に読むとまた見方が違うのかなあ。
地震が起きる、起きた瞬間、その後、という風に地震という事象が何をもたらしたかがタイムライン上にえがかれているのがおもしろい。
これを書ける豊島さんはすごい。
ひとつの話がとても短いので、もっと読みたいのに!とねだりたくなりましたが。
豊島作品の中で、一番好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京で大地震が起きたときの、様々な人間模様を描いた話。
サバイバルアドベンチャーみたいな話ではなく、潰れる建物や潰れない耐震構造のビルとか、避難民と避難所描写とか、地震直後のパニックの様子や地震後の様子とかが想像の範囲内で描かれているので、わりとリアル。
登場人物の人となりとか被災状況の差から出る、地震に対する温度差がちょっと怖い。
著者はどこかで「不謹慎な話ですが…」とか言ってた気がするけど、こういう感じのを目指して書いてるならいいんじゃないかな…でもやっぱり不謹慎なのかな…。 -
東京に震度7弱の大震災が起きたら、という物語。
東日本大震災が記憶に新しいせいか、作者の描写が上手いのか、本当にリアルで、読んでいて不安で、怖くて、鳥肌がたった。
ただ、地震が起きてパニックになるだけの小説じゃない。
さまざまな人の視点から描かれる。
それは、必ずしも、というかけっこう正しいと呼ばれるものではない。
そのせいか、よりリアルで、感動を押し付けただけの小説じゃなかった。
どれも同じぐらい良かったが、あえてお気に入りをピックアップするなら、
「僕が選んだ心中、の話」と
「くらやみ」
が好き。
なんとも言えないわだかまりが胸にのこる。 -
最近地震が多いので私もビビリンヌ
しかし私だったらさっさと死ぬだろう
最初のお話がお好み
ただし舞台は東京
弱い人間ももちろんだが
やはり強い人間も多いのだろうと -
東京が地震になったら…の心理描写がリアル…
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東京に大地震が起きたという設定の物語。
まさにその地震が起こった瞬間の話。
運よく地震から逃れた人の話。
地震後の避難場所での生活の話。
地震で死んでしまう人の話。
いろいろな人から見た大地震の東京が
短編で書かれている。
「空と地面のサンドイッチ」
「だっこ」
「くらやみ」
この3話が悲しい話でもあるけど良かった。
読みやすかったけど短すぎでもっとその人の
その後とか先を知りたかったから少し物足りなし。 -
2009/07/26読了
今の時点で読んでみたいと思う。地震のこととかでね。
ショートショートの勉強になる。
再読したい。 -
地震という出来事の中で想定されるいろいろな事柄をショートショートで。ただ神戸で地震にあったものとしては、こんな感じでは全くなかった。なんかすべて嘘くさい。
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東京で大地震が起きたらどうなるだろう
天災ってやっぱり怖い
いろんな人の視点からひとつを描くいつもの形式
日常とは違う状況だからこそ、人の心はさまざまなわけで
ちょっとリアルで笑えないけど、作品としてはよかった