- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087808346
感想・レビュー・書評
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北京オリンピック、終わってしまいましたね。冬季五輪好きということもあり、かなり夢中になりました。
嬉しかったこと、悔しかったこと、感動したこと、腑に落ちなかったこと…
様々な感情になり、一喜一憂した大会でした。
こちら、図書館に行ったら目立つところに置いてあったので、手に取ってみた。(羽生選手のファンというわけではありません)
羽生結弦選手。
今回、惜しくも連覇を達成することはできなかったけど、前人未到の挑戦に挑んだその姿は、アスリートとしてカッコ良いと思った。
こちらは、羽生結弦選手を中心に、男子フィギュアの変遷の歴史を、活躍した男子スケーターをリレー形式で紹介しながら記した一冊。
平昌大会の直前に書かれたもの。
まずは、佐野稔氏。1977年、東京の世界選手権で銅メダルを獲得。それが、
日本が獲得した初のメダルだった。
その次は、北京大会でも解説を務めた本田武史氏。五輪では長野大会、ソルトレイク大会で活躍した。
当時、フィギュアは女子が人気だったよう。また、その頃はルールが違っていて、今のように加点法ではなく、減点法だったとのこと。
そして、長野大会の時はスピードスケートの方に注目が集まってたというのは意外だった。清水宏保さんの活躍があったとは言え、フィギュア人気は昔から冬季スポーツの中ではダントツで人気だと思っていたので。
その次は2010年、バンクーバー大会で
日本初のオリンピックメダリストとなった高橋大輔選手。大輔選手は、今も現役で活躍していますね。
大輔選手以降、男子の人気に火がついたという。
今は視線は男子に集中している。
そしてその次に羽生結弦選手。
言うまでもなく圧倒的な人気を誇るスケーターですね。ソチと平昌、二大会を制したスーパースターです。
本田選手や高橋選手と違うのは、
「絶対王者なんだと自分に言い聞かせた」や、
「金を取ります」
と言った自信のある発言をしたところ。
日本人には好まれない発言なのに、羽生選手から許される。しかも好意的に受け取られる。
やっぱり羽生選手は、特別な選手だと思う。
最終章は、宇野昌磨選手。
平昌大会では銀メダル、北京大会では銅メダルを獲得しましたね。
個人的には、頂点に輝く宇野選手を見たいなぁと思っています。
そんな宇野選手、5歳の時浅田真央ちゃんに声をかけられてフィギュアを始めたとのこと。
羽生選手が今大会挑んだ四回転アクセルを、「ジャンプの王様なんだよ」と彼に語ったという、羽生選手の師匠の1人、都築章一郎氏も文中に登場する。
フィギュアスケート。今大会はかなりしっかり見た。女子も男子も。特別なファンというわけじゃないけど、面白かったな。
エキシビションもそれぞれ個性があり、惹きつけられた。
今後、どんなスターが生まれるか、楽しみです。
でもやっぱり、羽生選手が4回転アクセルを成功させる姿は、いつか見てみたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雑誌『Sportiva』の連載をまとめたもの。
男子だけに絞って書かれた本はおそらく初めてで、画期的。
「フィギュアスケート史」としても面白い。
著者は長年フィギュアスケートの取材を続けている人なので、選手のインタビューもそれぞれのパーソナリティに深く分け入るような内容で、興味深かった。
特に宇野選手は、平昌五輪のインタビューで不思議キャラ扱いされていたが、初めてきちんと人物像に迫るものを読めた気がする。
平昌直前に出た本なので、結果は間に合っていませんが、オリンピック連覇の重みと喜びを、改めて感じられる1冊です。 -
佐野稔から本田武史、高橋大輔、羽生結弦、宇野昌磨まで(敬称略)。