鈍感力

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087813722

感想・レビュー・書評

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  • 敏感な人は生き辛い。

  • 1

  • それ鈍感って言うか?といったところやこじつけくさいところもあったが、多少のことで動じない心持ちが大事だということには同意できた。

  • うーん。

  • 2007年にこの本が書店に並んだとき、
    表紙いっぱいに、どどーん!と書いてある『鈍感力』という言葉に
    私は思わず、見つかっちゃった!と思ってしまいました。

    なぜならば、「あえて鈍感になる」は、
    まさに私の処世術だったからです。

    あんまり敏感になっていると、
    なかなか人とは上手に付き合ってはいけないよなぁと思います。
    特に、社会人になってからは、学生のときとは違って
    世代も立ち場も違う人との付き合いが多くなり、
    会話する内容もそれぞれ変えなければ、良い人間関係を築くことが難しいのです。

    そんな中、今、もしかして嫌みを言われた?とか
    なんか無視されたような気がするけど…?なんて
    本当のことかどうかもわからないような曖昧な付き合いというのも
    多くなります。
    実際かもしれませんが、自分の誤解かもしれないのです。

    だから、あれ?と気づいていても、あえて鈍感になって
    自然に笑っていられる自分を装うのも、
    日々のコミュニケーションにおいて、大事な技術のひとつだと思っています。

    本の内容に習って、ひとつ、体験談を紹介させていただきますと、
    初めて就職した会社の職場で、お局様的存在の先輩に
    私はこう言われたことがあります。

    「◯◯さんって、いじめられても気づかないタイプね」

    新人としてその会社では花形と呼ばれる職場に配属されてから、
    半年が過ぎた頃のことでした。
    右も左もわからず、本当に至らない新入社員だったと思います。
    先輩達は、私の髪型からネイル、ストッキングの色まで
    とにかく色々なことを注意してくださいました。

    同じような境遇に置かれた同僚の中には、
    トイレの中で涙を流す人もいたようですが、
    私はとにかく先輩達に何かを注意される度に
    「教えていただいて、本当にありがとうございます」
    とお礼を言い続けました。

    ときには、
    「教えていただいて、本当にありがたいです。
     もしも先輩が言ってくださらなかったら、
     またどこかで失敗していたところです」
    と深々と頭を下げるときもありました。

    こういった態度は、嘘ではありません。
    心からそう思って言っているのです。

    だから、ある日、
    あなたって、いじめられても気づかないタイプね、と言われて、
    え?私、今までいじめられてたの?という気持ちと
    やっぱり、そうだったのかぁ、という気持ちと
    何かから醒めたような不思議な感覚になったのを覚えています。

    でも、どういった気持ちだったかと尋ねられれば、
    とても嬉しかったんです。

    この言葉は私にとって、
    まさに勲章のようなものでした。

    この日から、先輩達は私に何も言わなくなりました。
    こちらに白旗を上げた(?)のです。

    むしろ、それ以降はとても可愛がってくださって、
    私の立ち上げた企画や提案を積極的に手伝ってくださったり、
    後輩の指導を任せてくださったりと、
    とても居心地の良い会社生活を送らせていただきました。

    だから、体験的に思います。
    鈍感になるということは、素直になるということかなぁと。

    中には、生まれつき鈍感な方もいらっしゃるかもしれませんが、
    色々なことを感じやすい方ほど、傷ついてしまうことも多いなら、

    人との付き合いの中に「あえて鈍感になる」という選択肢もある

    ということをまずは知っていただいて、
    日々のコミュニケーションスキルの一つに
    加えていただければいいなぁと思います。

    周りを変えるには、自分を変えるのが
    一番手っ取り早い!

    ということで^^
    様々な”鈍感のかたち”があるなぁということに、
    この本は気づかせてくれます。
    色々な人がいますね〜、人間って面白いです。

  • 個人的に必要な力であることは間違いない笑 が、全てがあまりにも「鈍感たれ」ということに集約しすぎていて、期待よりも浅い印象で残念>_<

  • バイト中に薦められなぜか読まなきゃいけない雰囲気になり1時間で読んだ。
    こういう本て結構難しくなりがちだと思うけど、すごく分かりやすくてすらすら読めた。
    いいことがいっぱい書いてあったと思うけど、特にこれ!っていうところもなく・・・
    とにかく鈍感であれってことです。でも目は鈍感すぎるのは困りますよ。実際あたし困ってますよ

  • 鈍感力を身に付けたら、仕事も結婚もうまくいくんだなぁと感じた。血液サラサラな状態が体にいいそうだ。
    具体的な事例がたくさん登場して、確かに敏感な人より鈍感な人のほうが楽に生きられそうだなと思わされた。
    でもそうやってその鈍感力を身に付けるのか?というところまでは言及されておらず、少し物足りなかった。
    でもまぁ、空気読めなくても、自己中でも、いいんだなぁと少しほっとして励まされた。何でもすぐ気付く人が良いと思っていたので・・・。
    精神健康上では、鈍感力必要だね!

  • だいぶ前に話題になっていたなと思い出し、手にとった一冊。

    「鈍感」と「鈍感力」の違いは何か?
    それを考えながら読みました。

    いい意味での鈍さ。
    この『いい意味』というのが肝なのでしょうね。

    ただ鈍感な人は、その人は幸せだと思う。
    鈍感力のある人は、自分にとっても良く、周囲にとっても良い環境を作り出せる人なのではないでしょうか。


    ・したたかで鈍い鈍感力
    ・素敵に鈍く
    ・「図にのる、調子のよさ」は、はしたないことではなく、大きく未来に向かって羽ばたかせるための立派な鈍感力
    ・「母性愛」偉大なる鈍感力

  • 特に特別なことは言っていない。人間、メンタル的にも体質的にも過剰に神経質になるのは良くなく、少し斜に構えて流せるぐらいが良い、ということを言っている。確かに正論だとは思うので、特に恋愛などに関しては、気をつけたいとは思う。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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