積極―愛のうた― (クイーンズコミックス)

著者 : 谷川史子

• 集英社 (2006年10月19日発売)

感想・レビュー・書評

[実紗さんの感想 · 2011年11月4日]

表題作がすごくすき。谷川さんの作品では泣かされることが多いのですが、この作品にも泣かされました。
涙がダーっと出てくるわけではなく、はらはら落ちる感じ。そして切ないような、きゅんとするような感覚。これだから谷川さんの漫画はやめられない。

[ぽっぽさんの感想 · 2019年6月17日]

「死んだ妻が悲しみますから」－と、女子学生とは授業外で一切交流を避ける鳥野教授。
そんな教授が気になる助手の美幹。
やさしい時が流れてゆく表題『積極』、他『スパイラルホリディ』、『風の道』＋おなじみエッセイ漫画『告白物語』が収録。

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おじいちゃん教授と女子大生。
ちょっと川上弘美さんの『センセイの鞄』を思い出しちゃった。
おじいちゃんのような年齢のセンセイと生徒、という設定だけの話ではなく、谷川史子さんの作品はゆる～りと、柔らかい空気に包まれている。
それが川上弘美さんの作品と共通性を少し感じた。
切ないお話、『積極』。

対照的にコミカル！な『スパイラルホリディ』は賑やかでどたばたしていて、読んでいて楽しくなっちゃう。
とある１日を色んなひとが一生懸命に過ごしている姿が描かれていて、愛おしい。

初めてりぼんコミックスではなく、少し対象年齢が上がるクイーンズコミックスから刊行されたこの作品。
今後も楽しみ。

[こ げ つさんの感想 · 2012年7月1日]

急に谷川史子マラソンがしたくなって久しぶりに掘り出したのでついでに登録。今のところ谷川史子作品の中で本の題名にもなっている「積極」が一番好きだ。

[nanac774さんの感想 · 2012年5月22日]

谷川史子の漫画は好きすぎる。

[agokさんの感想 · 2011年8月18日]

積極ーー村主ちゃんと鳥野教授と荒川くんの物語。「青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり」河野裕子さんの短歌を絡めた恋愛物語。
スパイラルホリデイーー一組のカップルの結婚式当日、カップルを取り巻く人々の偶然なる必然を、花嫁の親友の友情を超えた感情を一本柱にした大団円を描く。

[rootheenさんの感想 · 2011年8月6日]

もう谷川さんは大好き過ぎる。雰囲気がとても好き。優しい。
教授との関係がほんとに切なかった。

[猫丸(nyancomaru)さん · 2012/04/03]

谷川史子って、交通事故の悲しみを大阪弁で歌った｢チコタン｣を元にしたマンガを描かれている人ですよね？

[katiyosanさんの感想 · 2010年6月2日]

すっっっごくいい・・・！！
表題作、教授の可愛いエピソードに私も柵越え連発だ。
ラストは秀逸。
あの一行を読んだ時の感覚はものすごい。

「スパイラルホリデー」もコミカルですっごく面白かった。
タクシーの運転手さんと包丁を届ける奥さんがいいなあ。

「風の道」も可愛いお話でした。

これもレンタルなんだが、買わねば！！
これは手元に置いて何度も何度も読み返したい１冊。
っていうか谷川先生がレンタルですむわけなかったよ・・。

[しのさんの感想 · 2006年11月23日]

泣かされました。

[シマリスさんの感想 · 2006年10月20日]

谷川史子が、「ちはやぶるおくのほそみち」に帰ってきました。ここ数年、表題作のような傑作短編が多く、嬉しい限りです。川上弘美『センセイの鞄』が好きな人にオススメ。

[karma_fukaiさんの感想 · 2017年2月5日]

あー。よい。谷川史子全部読んでみよう。特に表題作、よい。

著者プロフィール

５月８日生まれ。長崎県出身。1986年に「ちはやぶるおくのほそみち」（りぼんオリジナル）でデビュー。可愛くて親しみやすい絵柄とストーリーで、男性にもファンが多い。2007年12月発売のアニメーションDVD「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを担当。現在Kissで「おひとり様物語」シリーズ連載中の他、Cookie、コーラス（共に集英社）などで執筆中。

「2011年 『おひとり様物語（3）』 で使われていた紹介文から引用しています。」